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朝の運動時に何を聴くか問題

本アカウントのほうで、子どもが生まれるにあたって義母とお手伝いさんに来てもらう体制をとっていることを書いた。

おかげで僕は嫁の出産直後にも関わらず、それまでの生活ルーティーンをほぼ変えることなく生活できている(もちろん必要な時は、というか必要じゃなくてもどんどん出しゃばって子どもの世話や奥さんのケアもしてますよ)(こう書かないと、いまどきはすべてを女性に押し付けるDVクソオス扱いされかねないですし。怖い怖い)。

カッコ書きが妙に長くなったが、ルーティーンを変えていないということで、さっきも以前からずっと続けている朝の運動に行ってきた。縄跳び20分と50mほどのダッシュを何往復か、そしてクールダウンの軽いジョギングを10分程度。体内に溜まった余分な熱を、汗にして排出してきた。

で、運動をしながらよく考えるのが、イヤホンから何を流せばいいのかという問題だ。

我々は、「コンテンツ多すぎて消化できない問題」を常に抱えている。音楽やラジオ、ポッドキャストなどの音のコンテンツもその大きな一つとして、僕らに時間を割けと迫ってくる。

文字や映像のコンテンツだけでも膨大な数があり、僕らを大小のモニターの前に縛りつけているというのに、モニターから目を離した時にさえ消化できるものがある。あってしまうのだ。

貧乏性の極みのような自分としては、朝の運動の時間を活用しない手はない。空いた耳にイヤホンをぶち込んで、何かしらのコンテンツの成分を流しこんでおきたい。

しかし、何を聴くかとなったらこれがなかなか難しい。

最初は、教養系のポッドキャストを聴いていた。たとえば「ゆる言語学ラジオ」とそのフランチャイズの番組群が全然聞けずにいるので、ここぞとばかりに聴いてみるなどしてみる。

しかし、これがどうにも相性がよくない。縄跳びによって絶えず上がり続ける心拍数のもとで、知性あふれるジョークを摂取するのは難しく、なかなか内容が入ってこない。中身をしっかり咀嚼する必要のあるコンテンツは、強度の高い運動のお供には向いていないようだ。

同じ理由で、英語学習のポッドキャストなどもダメだった。僕の耳は、「ながら」で意味のある解釈と学習をできるほどに英語をとらえるようには発達していないらしく、あまり意味がなさそうだった。英語にも運動にも集中できなくなってしまう。

ではラジオコンテンツを諦めて、音楽にしてみてはどうか。Apple Musicを開き、最初に目についた曲を流す。今日最初に流したのは、ライムスターの「Open the Window」だった。悪くない。音楽の提示する世界に浸りながら、体を動かす。その後ランダムで曲が流れるようにしておけば、新しい音楽との出会いもあるだろうと思って、少しの間やり続けた。

が、これにも欠点があることにすぐ気づいた。それは、流れてくる曲のテンポやトーンがやっている運動に合わない場合があるということだ。特に縄跳びのペースやジョギングのストロークと曲のBPMが微妙に噛み合わないと、なんとも気持ち悪くなる。学生時代にドラムをやっていた弊害かもしれない。

こりゃダメだなと思って、テンポがほぼ決まっているであろうドラムンベースのプレイリストを探し出し、それに合わせて運動を始めた。早めのビートに合わせて一定のリズムで縄跳びを飛び続けると、高揚感も湧いてくる。うんうん、これが正解かもしれない。

しかし、ふと気づくのである。「もともとはコンテンツを消化するために何かを聴こうとしていたはずなのに、なんで僕は大して好きでもないドラムンベースを聴いているんだろう?」と。

ただの記号、あるいはメトロノームとしての音楽を耳に流し込んでいるだけでは、「コンテンツを少しでも消化したい」という貧乏性の解決にはまったくなっていない。

では、何を聴けばいいのだろう。かくて問題は振り出しに戻った。

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こういうことを考えながら流すものを選んでいると、いつも時間と脳のリソースをかなり無駄にしている気がする。貧乏性かつ貧乏暇なしの人間が、気づけばさらに時間をドブに捨てているのだ。こういうことを含めて、貧乏人が成り上がるのは難しいと言われる所以だろう。

さて、こうして愚痴っているだけではなく、貧乏人なりに前に進まなくてはならない。つまりは改善策を出したり、少なくとも変化はつけないといけないだろう。

ということで、

・強度の低い運動(ウォーキングなど)や、テンポのあまり関係ない筋トレなどの時は、ラジオ的コンテンツを流す。英語に挑戦してもいいかもしれない。あとは知らない曲をランダムで流すとか

・強度が高く、リズムが大事な運動(ランニングや縄跳び)などの時は、あらかじめテンポが合う曲をプレイリストにして流す

あたりをいったん方針としてやっていこうかと思う。子どもができたいま、コンテンツを消費する時間はさらに削られていくだろう。最大効率を目指しておかないとね。

そんな感じ。

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