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中国式「家族+お手伝いさんガッツリ育児」のメリット・デメリット

嫁の出産前から、嫁のお母さん、つまり僕から見た義母に手伝いに来てもらっています。出産にあたっても手伝ってくれたり、産後の入院期には僕と交代で嫁と子どもの面倒を見てくれました。いまも義母は嫁・子どもを世話しながら家事をやってくれており、助かっています。

ところで、中国(中華圏)では「坐月子zuo yue zi」という一カ月の徹底した産後ケアの習慣があって、産後の母が子どもとともに「月子中心yue zi zhong xin」といわれる専門のケアセンターに入居したり、「月嫂yue sao」と呼ばれるお手伝いさんを家に呼んだりします。うちでは、「月嫂yue sao」の人に住み込みで来てもらうことにしました。

つまり、いま僕の家には僕ら夫婦と子どもの他に、義母とお手伝いさんが住み込みでいて、みんなで子どもの面倒を見ているんですね。なかなかガッツリとした体制です。これも中国の習慣体験という感じです。

さて、まだ子どもが産まれて2週間も経っておらず、まだこのガッツリ育児(+産後ケア)体制の良し悪しもきちんとはわかっていないのですが、とりあえずいま思うことを書いてみようかと思います。

いまのところ、7:3くらいでメリットのほうが勝ってるかなと思っています。以下、メリットとデメリットを分けて書いてみます。

メリット①:人手が多い

まだ子育てを始めたばかりでわかったようなことを言うのもなんですが、たぶん子育てにおいて、「人手がある」ということは絶対的な正義だと感じています。

産後の嫁がまだ満足に動けない中、子育て未経験の僕だけではきっと破綻していたでしょう。義母とお手伝いさんが子どもを見てくれていることで、僕は安心しながら子育てができるし、仕事にもある程度集中できます。こうしてマガジンを書くこともできています。

むしろお手伝いさんが子どもと嫁の世話を、義母が家事をやってくれるので、ひょっとしたら僕の予定自体は出産前よりも空いているかもしれないと言うレベルです(家事をしなくてよくなったので)。これだけの余裕をもって初めての子育てに臨むことができているのは、たいへんなメリットに感じています。ありがたいです。

メリット②:育児を学べる

これも育児が初めての身として、子育てのベテランの義母(自身は子ども3人、いまも孫の面倒を毎日見ている)と、プロであるお手伝いさんのやり方を見ながら育児を学んでいけるのは大きなメリットです。いまどき本だのYouTubeだの学ぶ方法はあるものの、やっぱり自分の目でそれを見られるのは全然違うなと思います。

義母だけでもいいのかもしれませんが、やはり義母の感性は若干古く現代には合わない部分もあるので、現役でプロとして育児に携わっているお手伝いさんから学ぶことは多いです。この部分だけでも呼んでよかったなと思っています。

デメリット①:他人が家にいるストレス

以下はデメリットです。

まず、義母とお手伝いさんが住み込んでいることにより、当然こちらとしては気楽に過ごせない部分が出てきます。パンツ一丁でうろつくわけにもいかないし(そもそもうろつくなよ)、シャワーもトイレも奪い合いが発生するため、そのへんはどうしてもストレスです。

やってもらってるから文句は言えないとは言え、ご飯のメニューも義母に合わせたものになってしまうし、なんだか自分の家なのに窮屈だなあ、という気持ちは少なからずあります。

デメリット②:子育ての主役を奪われる

先ほど人手があるので楽、むしろ手が空いているレベルと書いたばかりですが、そういう環境なのでよほど主体的に子育てや嫁のケアに参加していかなければ、逆に役割がありません。

義母やお手伝いさんから仕事を奪い返すくらいの勢いで積極的にならなければ、存在感がなくなってしまうんですね。なので少しでも時間があるときは必ず子どものそばにいて、出しゃばるようにしています。

あと、誰かが手伝ってくれるので安心な一方で、初めてのおむつ替えとか授乳とか、「初めての〇〇」みたいなものの感動が薄れているかもしれません。安全なのもいいけど、本当は不安とか苦労ごと含めて経験しておいた方がいいのかな……なんて考えたりします。

デメリット③:費用

もちろん、費用もかかります。それも結構な金額です。

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