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中国に関わる日本人の世代区分と、中間世代としての自分の見方

先日の山谷師父のツイートが非常に示唆に富んだものでした。下にあるリプライツリーを含めて一読をおすすめします。

もちろんこの凡例にあてはまらない人もたくさんいるのでしょうが、かなり多くの人の体感に一致する見方ではないかと思います。

関わり始める年齢と実年齢が大体比例していると考えると、大雑把ではありますが2010年代前半あたりから中国に関わりだした人と、それ以前・以降で関わり始めた人で印象が違うのかな、という推測ができます。ちょうどGDPで中国が日本を追い抜いた時期とも一致します(下は2011年の記事です)。

さてそんな中、僕自身は2015年に中国に来た30代半ばという、間(はざま)の世代として中国に住む小オッサンです。周りを見回しても30代で中国人の配偶者持ち、駐在などの任期付きではなく中国在住という人はあまりおらず、孤高の存在()です。

僕が来た当時はキャッシュレス決済が爆発的に普及する直前で、外国人である僕は現金の入手方法にいつも頭を悩ませていたような記憶があります(当時かなり円安だったので、いつも苦々しい思いで交換屋に行ってた)。物価はすでに相当上がった状態でしたが、ペースは鈍ったものの今なお上がり続けています。

住んでいたところは田舎町だったということもありお世辞にも綺麗とはいえませんでしたが、まあそれでも住めないことはないな、と思いながら過ごし、たまに広州や深圳を訪れてはなんかすげーな、日本よりよっぽど発展してるんじゃないか、などという感想を持っていました。

当時はTwitterを熱心にやっていたわけでもなく、他の日本人との関わりが多かったわけでもないので記憶は曖昧ですが、今のようにキラキラ中国を推したり、キャッシュレスだフィンテックだ高層ビル群だ七色に光るビルだと騒ぐ人はあまりいなかったように記憶しています。知り合った数少ない日本人は、中国人の「民度」を言葉を尽くして貶していました。

その後日系企業に勤めてパワハラで昏倒したり、5000兆点の嫁と出会って結婚したりしているうちに気がつけば日本人の中国に対する見方は変わり、ツイランドには「これからは中国だ」「爆速発展だ」「日中友好の架け橋だ」と言う人が目立つようになったのに、日本人の中国に対するアンケートをとれば結果は史上最悪レベルになるという、よくわからないことになっていました。

間(はざま)の時間を中国で過ごし、年齢的にもちょうど中間、中国に両足を突っ込んでいるが上半身はまだ浸かっていない(と思いたい)、そんな稀有な存在()に期せずしてなってしまった僕は、せっかくなのでどちらの世代の見方にも偏ることなく、定点観測的に中国や中国人を見つめていきたいと思っています。

かなり前ですが、こんなことをつぶやいたこともあります。

「中国スゴイ」にしても「中国ヤバイ」にしても、どちらかに振り切ってしまったほうがわかりやすいし、人が集まりやすかったりするのかもしれません。

でも、そのわかりやすさの誘惑を振り切って、フラットな視点で自分の身の回りの「中国」について語っていくことが大事なのかな、と勝手に思っています。

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