中国外資スーパーの栄枯盛衰、中国進出と維持の難しさ
こんなツイートを見かけました。
フランス資本のスーパー・カルフール(中国語表記は「家楽福」)に倒産の噂が流れ、ポイントや商品券を使い切らないといけないと焦った人々がいっせいに店舗に走った結果、店の棚から商品が消えてしまったという写真です。
公式側はデマだと否定していますが、カルフールは実際ここ最近店舗数を減らしていたり、赤字幅が拡大していたりと、倒産の噂が現実味を帯びる程度の背景は存在していたようです。
せっかくだと思い、僕も隣町にあるカルフールに出向いてみました。
僕の住んでいるのはクソ田舎なので情報感度の高い人がそれほど多くないためか、買い占めのようなことは起こっていませんでしたが、逆に店舗がガラガラなうえに店員にまったくやる気がなく、別の意味で心配になりました。
開店直後に入ったからということもあるのかもしれませんが、陳列には歯抜けが目立つし、清掃も行き届いてるようには見えません。
また極めつけは、レジに行っても一人として店員がいなかったことです。セルフレジの機械が動いていたのでそこで会計を済ませましたが、これで本当に大丈夫なのかと思わせる状態です。
申し訳ないですが、こりゃあ倒産の噂が流れるのも無理はないな、という感じでした。モノ・サービスのレベルの向上が著しいいまの中国で、これではとても戦えないだろう、というのが素直な感想です。
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カルフールと言えば、かつては外資スーパーの雄、というよりもスーパー業界全体としても大人気だったといいます。
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