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ペロシ下院議長の台湾訪問について、中国在住者が思うこと

これを書いているいま(8月3日の早朝)、世間はペロシ下院議長が台湾に降り立ったニュースで一色です。

これにともない、中国側が激しい反発の動きを見せています。

国内外問わず、このような軍事的緊張が「有事」につながることの懸念が広がっているように思えます。

今日のnoteでは、この件について思うことを書いてみたいと思います。基本的には素人の妄想であり、また中国の在住者であることのバイアスも大いにかかっているであろう者の見方として、参考程度に留めてお読みください。

このままではアメリカと国民にナメられる

結論から書くと、個人的には今回のことがすぐさま「有事」につながるとは、あまり考えられないように思います。

SNSを見ていると、軍事車両が集まっていたり、迫撃砲の威嚇射撃と見られるような映像(真偽不明のものも多数)がアップロードされていて、この世の終わりのように騒いでいる人もちらほら見受けられました。

やはり多くの人はこういった軍事行動がエスカレートし、「有事」に発展することを連想してしまうことかと思います。

ただ中国は、基本的には自分から台湾ないしアメリカに手を出すようなことをする確率は非常に低いのではないかと思います。それによって予想される報復・制裁のリスクや、経済に及ぼす悪影響のほうがよっぽど大きいはずで、中国もそのあたりの勘定はさすがに見誤らないでしょう。

ではなぜ中国が軍事演習まで行い、示威的な態度を示そうとするのかというと、

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