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僕と嫁と、半分ずつの水餃子と焼き餃子と

最近、餃子作りに凝っている。

これまで中国に暮らしておきながら、実はあまり餃子を食べてこなかった。自分で包むとなると手間がかかるし、夫婦揃って別に取り立てて餃子が好きということでもないので、そもそも食卓の選択肢にのぼってくること自体が少なかった。勢い込んで餃子を食べるのは年末くらいだっただろうか。

それがある日、ふと思い立って皮から自分で作るようにしてみたところ、これまで食べたどの餃子よりもおいしいものが出来上がってしまった。きっと苦労したぶんの思い入れによる錯覚なのだろうが、そんなことには気づかないフリをしたほうが人生は幸せだ。幻想に身を任せていれば、いつでも世界一おいしい餃子が食べられる。その方が人生は豊かだ。

かくして、今では二週に一回ほど、夫婦二人で餃子を作るようになった。

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