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中国人と日本人、大きなマインドの違い2つ

僕のnoteおよび定期購読マガジンでは、日本人と比較した場合の中国人のマインドの違いや、それに基づく行動の違いなどをよく書いています。

最近フォロワーさんが大きく増えたので、今回は僕のマガジンに頻出する「中国人と日本人のマインドセットの違い」をおさらいのつもりでまとめてみたいと思います。

キーワードとなるのは、「『量』か『スジ』か」「『ウチ』か『ソト』か」という2つです。

「量」か「スジ」か

この観点は上記の書籍「スッキリ中国論」の受け売りなのですが、あまりにも的確なのでこのマガジンでたびたび引用させていただいております。

中国人が重視する「量」は、言い換えれば「目の前にある現実」です。対して日本人が重視する「スジ」とは、「こうあるべきという規範」といえます。

中国人はどこまでも現実的な出来事や影響を基準に行動を起こすのに対して、日本人はそうした現実よりも「こうあるべき」ということを優先しがち、ということです。

このことが大きく違いとなって現れるのは、ルールに対する態度です。あるルールが目の前に提示された時、日本人はとりあえずそれに従うという人が多いように思います。

それは、日本人の間には「ルールには基本的に守るべきものだから」「みんながルールを守ることによって物事がうまく行くから」という規範があるからです。あるいは、そこに自分の判断はなく「そうするのがスジだから」という規範に粛々と従っているだけ、とも言えます。

対して、中国の人は目の前にあるルールに従うことよりも、いかにそれを上手に踏み越えていくか、もっと言えばそのルールは守るべきものかどうかという値踏みをします。

それは日本人のような「ルールはルール」的な思考ではなく、「ルールを破った時に自分にどういう具体的な影響があるか」という判断です。そして、影響が軽微で無視できるものだと判断すれば、実際にルール(時には法律)破りが起きることもしばしばです。この影響の大きさ、つまり「量」にもとづく判断が、中国人の行動を決めています。これくらいのルールなら別に破ったっていいじゃん、大きな影響はないんだし、ということです。

実際中国で暮らすと、この「ルール破り」の塩梅が読めなくて外国人としては苦労するし、みんながルールを守るとは限らない社会はやはり不安定ではあるように見えます。しかし、ルールがルールであると言うだけで平伏してしまうようなところがある日本人より、中国の人々はよほどものを考えて生きているとも言えるし、そのマインドからは学ぶことも少なくないように思います。

「ウチ」か「ソト」か

もう一つ、「ウチ」が「ソト」かについて。日本人と中国人は、「ウチ」と「ソト」に対する態度がある意味で真逆です。

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