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辛いのは「言葉を受け取ってくれない感覚」。中国人と日本人の悲しいコミュニケーション

最近、日本人と中国人のコミュニケーションについてよく考えます。

僕の知っている限り、多くの日本人は中国人とのコミュニケーションに困難を抱えています。

どういう時に日本人が辛さを抱えがちなのか考えてみたところ、だいたい以下の3つのシチュエーションが思い浮かびました。

①提案を聞き入れてくれない、かと思えば決まったことをすぐ変える

中国の人々は意外にも頑固で、話し合いで折れたりするようなことは少ないです。中国では生活のベースに「交渉」があり、自分の意見を通すことに重きが置かれます。しかし、そうして強い主張で通したことでも、ある時コロッと変更したりするので、相手をする日本人は混乱します。

たとえば自分の例でいうと、僕は嫁が中国人であり、夫婦の決め事は2人で話し合って決めるわけですが、まあ何を決めるのにも相当揉めます。これはうちの嫁が特にそうなのかもしれませんが、いったんそうと決めたら、その場では基本的に何を言っても意見を変えません。

ある問題の解決方法として「A」と「B」という選択肢があったとします。僕は「A」の方法でいきたいと思っているのに、嫁が「B」のほうがいいと思っていた場合、嫁は何が何でもBを押し通そうとします。僕がいろんな角度から「A」の長所や「B」のリスクを説いても、よっぽどのことがないと聞き入れてくれません。

だいたい最後には僕が疲れ果てて、「わかった、じゃあ「B」にしよう」と妥協します。そして、一度決まったからには、と僕も本腰を入れて「B」の方針にコミットして動き始めます。しかし、少し状況が動いたりすると、嫁が突然「やっぱり「A」のほうにしましょう」などと言い始めたりするのです。こうなると僕は、「だったら最初から「A」でよかっただろ!」となります。

②根本からこちらの話を聞いてくれない

もっと手前の問題として、話をそもそも聞いてもらえない場合というのがあります。

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