新型コロナウイルスによる臨時休校 そのとき家庭では 13日目、14日目

久しぶりの友達

休校が始まって３週間経った。毎朝決まった時間に起きて支度をして、ラジオ体操もやって、勉強やって、校庭で体を動かして、歌った踊ってテレビを見て、まあまあ、メリハリを付けて過ごせてこれたのではないかと思う。

水曜日は、中学受験が終わるまで遊べなかったお友達と、本当に久しぶりに会った。お昼ごろから遊び始めて、５時近くまで遊んでいた。眺めている私まで疲れてきたよ。たぶん、１年近く会ってなかったから、最初はちょっとぎこちなかった。我が子たちは全然平気なんだけど、お友達兄弟が人見知りなので、我が子たちの声しか聞こえない現象がずいぶん続いておかしかった。

帰るころにはすっかり打ち解けて、「また遊ぼうね！」といって別れた。思えば、生後４カ月ころからの知り合いだから、本当にもうすぐ中学生だなんて感慨深い。赤ちゃんのころに親しくなったけど、お友達家族が引っ越してしまって、幼稚園入学するまで会えなかった。幼稚園入学直前にまた戻ってきて、子供たち自身はそれからの付き合いだと思ってると思うけど。いつまでこうやって仲良く遊べるか分からないけど、また公園で思い切り遊べるといいなー。

卒業式に向けて

卒業式の「呼びかけ」の台本は先週もらっていて、今日は学校から卒業証書の受け取り方の連絡が来た。ここで待機して、こうやって受け取ってと、写真付きで説明してあった。昨年、在校生として見ているから、もうだいたい分かっているみたい。

でも、昔からずっと思ってたけど、卒業式の練習って、そんなにやらなくちゃいけないものなの？？　２カ月くらい前から、何回も何回も練習したりするけど、そんな必要ってないと思うんだよね。１回くらい、ひと通り流れをやるくらいで十分じゃないのかな？　「呼びかけ」なんて、何回も練習しているうちに白けてきちゃってた記憶がある。これを機会に、本番直前に流れを確認して、さくっとした卒業式になっていけばいいのにと思う。

本当は謝恩会みたいなものもある予定だったみたいだけど、そういうのも、そもそもいらないんじゃないのかな。親しい人たちが集まって、お祝いしたりすればいいと思う。そういえば、私の小学校や中学校は、謝恩会みたいなものはやってなかったから、地域によるのかなと思った。卒業式だけでも疲れるんだから、終わったら各家庭で卒業のお祝いをすればいいと思うんだけどな。

そんな私は、卒業式の呼びかけの台本を読んでるだけで、すでに泣きそう。

本屋で

この臨時休校や外出を控える動きで、本屋さんが忙しいらしい。同じ事柄があっても、一方は経営危機を迎え、一方では予想外の売れ行き。いろいろな影響があるんだな、と思う。

そんなわけで、１冊くらい本でも買ってやろうかと思い立った。あと、娘が選ぶ本にいつもケチをつけてしまう私。一度くらい、娘が選んだ本を文句を言わずに買ってあげなくては……という反省もあったりもした。ただし、最初に条件は付けた。「漫画と雑誌は今日はNG」「値段はなるべく1500円以内（ものによっては応相談）」。その条件なら、今日はケチを付けないぞ！　と誓った。

娘が最初に選んだ本は「ステキ女子レッスン」的な本。おしゃれや、お友達の家に遊びにいったときのマナーなどが紹介してある。「えーこんなの買うの？」と思ったけど、今日はそれは飲み込んだ。そしたら、目の前に「すみっコぐらしの英単語帳」のような本があって、「これは？」と娘に提案したら、それも欲しいと。随分迷っていたけれど、結局「すみっコぐらしの英単語帳」を選んだ。「ステキ女子はもうできてるし、自分らしいのが自分だから」的なことを言ってた。なるほどねー。

そんなことはどうでもよくて、本を選んでいたら、息子の肩をトントンとする人影が。顔を上げると、なんと！ 息子が片思いしている女の子だった。「こんにちは！」と言われた息子「おぉ」と片手を挙げて挨拶して、たったそれだけだったのだけど、私がキュンとした！！

その子とは、息子のほうが思いを寄せているのだけど、でもクラスの中でとても仲良しで、その子も息子を友達として仲良くしてくれている。ダンスの発表会にもお友達と来てくれたりと、とてもステキな子。

本屋から出てから、「ねえねえ、向こうから声掛けてくれるなんて、嬉しいね！！！！」と息子に言ったら「やめてよー」と言いつつ「えへへ」と嬉しそうだった。

最後の１カ月、クラスで過ごすことはできなかったけど、休校になってしまったからこそ、こんなささいなこともすごく嬉しかったりするのかなと思えた出来事だった。っていうか、すごく嬉しかったのは、実は私のだったりする。