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新型コロナウイルスによる臨時休校 そのとき家庭では プロローグ

小学校生活が突然終了

3月に小学校を卒業する息子、卒業式でどんな立派な姿が見られるかな。小学校生活の残り時間を、お友達とどんなふうに過ごすのかな。そう思っていたのに。

2月27日の夜に、母からの連絡で「3月2日から春休みまで休校」と知った。最初は「そっかー、しょうがないか」と思っていたけど、よく考えると、28日に学校に行ったら、もう終わりだということに気づいた。

6年間の小学校生活が、突然幕を閉じるなんて、そんなこと予想だにしていなかった。子供たちには、「こういうこともあるよ。卒業式はできるといいね」と話していたけど、28日の朝、6年生の息子と、3年生の娘が、同じ学校に一緒に通えるのはこれが最後なのかと思うと、いたたまれなくなってしまった。

玄関で写真を撮って送り出したのだけど、送り出してから、学校で子供たちはどんな思いなんだろうとか、先生たちもさぞ辛いだろうなとか想像したら、情けなくも泣けてきてしまった。

寄せ書きのアイディア

27日の夜、子供たちが寝るころになって、「あと1日しかないなら、なにか子供たちや先生の手元に残してあげられないだろうか」と思ったのだった。今さら色紙なんて用意できないし、紙にコメントを書いてもらって、それを全員分コピーしたらいいんじゃないかと思い付いた。そして、それを息子に伝えると、「やりたい」と言う返事だった。

翌朝、いつもより少し早めに起きて、大きめの自由帳2枚分に「〇〇先生と6年○組」と見出しを書いて、先生からメッセージをもらう場所を少し大きめにとり、36人分のスペースを仕切るという提案をして、息子が実際に清書などをして、簡易的な寄せ書きの準備を完成させた。

28日、それを持って学校に出かけて息子。全員分コピーなんて、してもらえるかどうかも分からないし、クラス全員がメッセージを書いてくれるかどうかも分からないけど、うまくいくといいなと思っていた。

学校へお迎えに

小学校最後の日、玄関で写真は撮ったけれど、学校の門の前でも撮りたいなと思い、下校時刻に門の前で子供たちを待ち伏せした。先に娘が出てきて、一緒にお兄ちゃんが出てくるのを待った。息子が荷物を抱えて校庭を歩いているのを見て、涙ぐんでしまう私。きっと花粉のせい。

もっとたくさんのお友達を一緒に出てくるかと思ったのに、最後の委員会などがあったりして、結局バラバラと解散したらしい。でも、息子と娘を学校の門の前で写真を撮れたし、帰り道、ランドセルを背負ったふたりの後ろ姿も撮れたし、まあ、母としてはやれることはやったかなという思いだった。

家に帰って、例の寄せ書きがどうだったか聞いてみた。「全員に配れたよ」とのことだった。クラスの全員が出席していて、そしてメッセージを書くことに賛同してくれた。先生は泣きながらメッセージを書いてくれて、「こういうことって、実はとても難しいんだよ」と、息子のアイディアを褒めてくれたらしい。

そして、息子が自分で学校の事務室へ行って、先生とクラス全員分を縮小コピーして配ったらしい。些細なことではあるけれど、企画だけではなく、先生に頼ることもなく、きちんと最後までやろうとしたことをやり遂げたと聞いて、本当に6年間で成長したんだなと感慨深かった。少しでも子供たちの思い出になればいいのだけど。

卒業式は、子供たちしか出席できず、保護者は見られないとのことで、それもそれでショックでしばらく立ち直れなかった。今も立ち直れてないけど。卒業式、体育館の外からでもいいから見たいよ!!

どんな毎日になるのか

そんなわけで、子供たち以上に落ち込んでしまっていたのだけど、ふと、こんな機会、きっと滅多にないだろうから、どんな毎日になるのか記録してみようという気になった。

毎日毎日、だらだら遊んで過ごすわけにもいかない。息子は中学入学までに、6年生の復習と、できれば中学の予習のようなこともやっておきたい。娘は、3学期休みも多かったので、3年生の復習をしっかりやらせたい。3月2日の月曜日から、学校と同じようにはできなくても、規則正しい生活をして、学習の時間もしっかりと確保して、体も動かして、そしてテレビや遊びの時間も作れるように、29日の土曜日は、まずは部屋の片付けをさせた。

こんなこと書いていて、結局毎日ごろごろ過ごしたという結果になるかもしれないし、記録して公開しようとすると、ちゃんとやるかもしれない。そもそもnoteに書くことすら忘れるかもしれないけど。お楽しみに。


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