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車いすテニスのグランドスラム その1

車いすテニスのグランドスラムについて問い合わせがあって、自分でももう一度調べ直しているのだけど、調べてみると「ああ、そうだったそうだった」と、いろいろと思い出した。
ITFが昨年あたりにサイトをリニューアルして、便利になった点もあるけど、情報がかなり減ってしまって残念な部分もある。元々欲しい情報がなくていつも苦労していたのだけど。

車いすテニスのグランドスラムはややこしいという話は以前にもnoteで書いたけれど、改めて調べたら記憶よりももっとややこしかった。

現在の車いすテニスのグランドスラムは2009年から始まっていて、それ以前は別の大会が”四大大会”とされていたというのは、以前触れた。
2009年になって、初めて一般のグランドスラムと同時開催で車いすテニスの「グランドスラム」というグレードの大会が行われることになった。ただし、ウインブルドンはダブルスのみ。なので、それ以前は「グランドスラム達成」とは、すなわち三大大会を制覇したことを指す。

現在のグランドスラムにあたる大会は、2008年までは「スーパーシリーズ」と呼ばれていた。オーストラリア、日本、イギリス、アメリカで開かれていた大会が対象となっていた。四大大会のひとつが日本で開催されていたのは、本当に素晴らしいことだった。
「スーパーシリーズ」は、現在も「グランドスラム」のひとつ下のグレードの大会として残っていて、日本の大会は現在でも「スーパーシリーズ」として開催されている。

さて、今回いろいろと調べてみて改めて思い出したのは、「グランドスラム」という車いすのグレードが新設される以前にも、一般のグランドスラムの大会の中で、車いすテニスの試合は行われてきていた、ということ。
その、各グランドスラム内で行われていた車いすテニスの部の扱いが、いろいろありすぎて混乱してしまう。

全豪オープンはいちばん早く車いすテニスの大会を同時開催してきた。それが2002年。その後、スーパシリーズの「全豪オープン」が同時開催されたり、それが他のグレードの大会になったり、紆余曲折しながら、現在の形に落ち着いた。
全仏は、グランドスラムの4大会のうち、いちばん最後に車いすテニスが組み込まれた。
ウインブルドンは2005年からダブルスのみ行われていて、2016年にようやくシングルスも行われるようになった。
全米オープンも2005年から車いすテニスを同時開催するようになった。

グランドスラム期間内に車いすテニスが同時開催される時期が、4つの大会それぞれ違っているということも複雑なのだが、それ以上にややこしくしているのが、大会名がその都度変更されていることかもしれない。
しかも、そうした資料がITFの中に全く残っていないので、どうにか探し当てるしかないという。
もう少し公式として、まとまった資料を作ってもらいたいと、20年近くずーっと思っているんだけどなあ。

あまりにややこしいので、また後日まとめたものをアップしようと思う。


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