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隣り合わせの廃と青春37 「布屋」との出会い

火山や夢幻の島で狩りをすることで装備を整え、レベル55も達成した。
TOIの攻略に向けて段々と形が出来てきた私だったが、最重要ファクターが足りていない。
それは何か。

言うまでもなく「仲間」だ。

血盟に加入してくれたといっても、砂鬼や松本は単独で81+層を中心に攻めていた。
他勢力との争いもしているであろう彼らに、「復帰したばかりの私に付き合って、低層から登るの付き合ってくれない?」と言えるわけがない。

そして当たり前の話だが、当時のアデン地下世界のメンバーは、その殆どが引退していたり別の血盟に根を下ろしていた。当たり前である。
(その頃はちょうど「リネージュ2」が華々しくローンチした頃で、かなり人が流れていたように記憶している)

せっかく始めてくれたリアル友人も、始めたばかりでキャラのレベルが低く、とてもTOIを登るなんてところまではいかない。

だが、私はTOIを攻め始めることが出来た。
一体何があったのか?

出会いがどんなものだったかは全然覚えていないが、「Performer♪」血盟(通称布屋、血盟主は「青柳」氏)と懇意になり、一緒にTOIに通いだしたのだ。
代表的なメンバー(といっても、私が良くつるんでいたTOI攻略面子だが)は、「キマ」氏、「シェラン」氏、「ファランクス」氏、「マイちん」氏等。
本当に皆良い奴らだった。

彼らはなぜか私のことを知ってくれていた(今思うに、それは悪名だったのかもしれないが…)。
そして、ちょうど良く私が攻めたかったTOIの中階層(41+、51+、61+層)に通い始めていた頃で、快く仲間に入れてくれたのだ。

当時のTOI中階層事情として、41+層までのテレポートスクやアミュは極めて安価になっていたが、51+層からぐーっと供給が絞られ始める感じだった。
したがって自力で取りに行かなければならないのだが、アミュをドロップするフロアボスが強くなってくるため、ちょうどパーティープレイが必要となる頃合いでもある。

そんなわけでこの頃の私は、布屋に混ぜてもらって、傲慢の塔に通うようになってきたと言うわけだ。

一応storm血盟の首謀者という手前、布屋にjoinすることはなかった(スポットスポットではあったが)。
今思いかえせば、青柳氏は人間が出来ている人だなと思う。
TOIに籠るようなモチベのある前衛が足りてないという話は常々聞いていたが、もしかしたらそれすらも気遣いであったのかもしれない。

余談だが、彼らはなぜ布屋と呼ばれるのか。

それは、彼らがまだ布屋がアジトを持っていない時代に、よくギラン城下町の布屋でPTハントの分配を行なっていたから、というだけである。
単純ながら、結構通りの良いあだ名だったように思う。

そんなわけで、さらなる幸運と出逢いに恵まれ、TOIを攻略する流れが加速していった。

だが、まだまだ装備も貧弱、キャラもそこまで強いわけではない私。
ボス狩りで足を引っ張ることもあり、装備の強化が急務だなと強く感じていた。
特に問題だったのは、前にも語った「MR(魔法抵抗力)」
仕様は前に語ったので、詳しく知りたい人は以下を参照。

ナイトは、全クラスの中でもっともMRを上げづらい。
魔法の才能がほぼない設定なので、素の魔法抵抗力も低いのだ。(DEは元を正せばエルフなので、素の魔法抵抗力もなかなか高かった。よくよく優遇されているクラスである。)

傲慢の塔の高層に行くには、MR100%は必須要件となっていた。
何しろ、上に行けば行くほど、強力な魔法攻撃を行ってくる敵が増えるので、MR100%を達成していないと一撃で殺されることすら日常茶飯事。
私にとっては、さらにTOIを攻略するためには、MR100%の達成が急務だった。

何か、一発逆転が必要だった。
地道に狩りで稼いでいくのは、当時の私には耐えられなかったのだ。

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