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隣り合わせの廃と青春24 暗躍ドラゴンハンターズ

いきなりだが、リネージュの世界には、火風地水4柱のドラゴンが存在している。
奴らの特徴を簡単に説明しよう。

まず、カノープスワールドで世界初討伐された最強の火竜ヴァラカス

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火口に鎮座し、「メテオストライク」「ファイアーウォール」を連発するその姿はまさに最強の竜に相応しい。

2匹目は、風竜リンドビオル

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これまでプレイしている間で一度も姿を現したことのない幻の竜で、「トルネード」を連発するらしい。また、ダメージを受けると空に舞い上がってしまうとの話もあった。
(後年実装されるらしいが、私は戦ったことはない。)

3匹目は、地竜アンタラス

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リネージュで初めて実装された竜。その昔、韓国のワールドで初討伐された際には新聞の記事になったらしい。
ちなみにダメージを受けると潜ってしまう、ちょっとヒキコモリっぽさもあるドラゴン。毒攻撃が得意。

最後は水竜パプリオン

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遠距離攻撃が異様に強力な竜。画面外まで攻撃範囲が及ぶ泡を出してきて、とんでもないダメージを与えてくる。冗談抜きに姿を見せる前から殺される。
余談だが、ファフリオンだったりパブリオンだったり、呼び名が一定しないことでも有名。

さて、なぜいきなりこんな話をしたかと言うと、アデン地下世界が活動していた時代には、色々修正を加えられた3竜(風竜リンドビオル以外)が実装されていたからだ。
そして、我々は3竜を討伐していた。それも血盟で力を合わせて。
もちろん、実装当時のヴァラカスのようなドロップは望めなくなっていたが、それでもCOIなどを入手することが出来た。

しかし、我々が血盟単位で竜を討伐できるということは、当然別の勢力も竜を狩ることが出来るということ。
我々に立ちはだかる勢力は大きく分けて2つあった。

1つは「シオナイト」血盟。
反黙殺の旗手となった血盟の1つで、当時のカノープスワールドで存在感を発揮していた血盟の1つ。
個人的には、「アルクェイド」氏や「SunRay」氏など、結構仲の良い人もいたが、とにかく血盟主「フェニス」氏(別キャラを「ヒリエッタ」氏、「鍋にはポン酢」氏)がヤバかったことが記憶に残っている。
彼は、とにかく話が通じず、自分の要求ばかり無理矢理通そうとしてきて、会話が成り立たないのだ。
しかも、別に仲良くもないのにいきなり「おーい」とかwis(※1)してくる。
別に友達でもなんでもないんだから、普通に挨拶してきてくれと言いたい。

(※1)1対1の個別チャットのこと。ゲームの機能でいうとWhisper(ささやき)の略語でwis。なんでwhisじゃないのかなと思うが、まあ日本人だからwisで読めるからだろう。
なお、リネージュはいつどこでも個人間でチャットが出来るので、チャットツールとしてなかなか優秀だった。他にもパーティーチャットや血盟チャット等があり、付き合いが増えると色々チャットを使い分けて会話していた。誤爆に注意である。

もう1つが「DHC(Dragon Hunter Clubの略称だったはず)」血盟。
どこから勢力を伸ばしたかはいまいち覚えていないが、結構高レベルのプレイヤーを集めており、なかなか存在感があった。
果たしてその母体は「犬彦友の会」血盟。
因縁はここを開始地点とし、後の時代まで延々と続いていく。色んな意味で、非常に思い出深い血盟である。

さて、我々は当時どういう風に竜を狩っていたのか。
大枠で言うと、以前の話で紹介したヴァラカスの狩り方と大筋は変わらない。

当時はモンスターのAIをうまく暴走(壁などをうまく使い、バグに近い挙動を起こさせる)させると、ターゲット固定させることが出来た。
一度ターゲットが固定出来れば、他のPCがいかに攻撃を加えてもターゲットが変わらなくなり、広範囲の攻撃もしなくなる。
要は、BOXを決める代わりに、仕様の穴を突いて竜を釘付けにするのだ。

ターゲットが固定されていれば、あとは単純である。
デコイ役を魔法「アイスランス」(動けないけどダメージも受けない。アストロンみたいな状態になる)などでずっと氷漬けにしておき、その間に魔法の一斉斉射で討伐するのだ。

この狩り方を確立し、1血盟で狩れるようにするためにはたくさんの犠牲と長い時間が掛かったものの、小慣れてきてからはかなり安定して竜を狩れるようになった。

実入りも良かったが、特に素晴らしかったのは、公募という形を取らずとも、信頼出来る者だけで狩れるようになったことだと思う。
この竜狩りは、アデン地下世界血盟の皆だけに利益があったので、血盟全体のレベルを底上げするのに非常に効果的だったのだ。

余談だが、特にリアルの友人E(小中学校からの幼なじみで、いまだに付き合いがある人生の友。地に足をつけて生きている良い奴)は、竜の誘導や狩り方の研究にやり甲斐を見つけ、率先して研究していた覚えがある。
彼がいると、実に竜討伐が安定したものだ。
本当にいろんな意味で、私は周りの友人にも恵まれていたと思う。

ちなみにさらに余談だが、「Terad」氏という厨房が竜討伐を行なった際、得られる富に気が狂ったのか、分配を放棄して着服して逃げようとしたのを、我が親友Yが善意で必死になって説得し、なんとか事なきを得たこともよく覚えている。(賢明な読者諸君なら想像がつくと思うが、この説得でYが得た利益はゼロである)

そんなこんなで、AUGとシオナイトとDHC(犬彦友の会)は、竜の利権を争い、色々仲違いしながらも、うまく折り合いをつけつつ、力を蓄えていったのである。

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