隣り合わせの廃と青春39 「Immortal」〜マミーロード〜
傲慢の塔の51+層。
テーマは「Immortal(不死)」。
「カオスエルモアゾンビ」達が群れをなして襲ってくる、なんとも臭そうなフロアである。
※「オーレン」のエピソードで実装された、「エルモアゾンビ」達の強化版。と言うかグラフィック全く同じ。手抜きじゃん?
さておき、その強さは無印エルモアさんとは比べ物にならない。
普通に殴って倒そうとすると、痛い上に範囲攻撃してきたりろくなことにならない。
だがこのフロアは一定のクラスのレベル上げに非常に重宝されていた。
彼らは「ゾンビ」。アンデッドのモンスター。
ところでこの魔法を見てくれ。こいつをどう思う…?
すごく…効きそうです…。
そう、高INTのウィザードになれば、確率的成功ではあるが、こいつらをターンアンデッド(通称TU)出来るのだ。
ターンアンデッドされたアンデッドモンスターは即死する。
そう、足の速いこいつらから逃げ回りながら、ターンアンデッド魔法で狩るのだ。
勿論危険は伴うし、切断やラグで即死するリスクはあるものの、高レベルのウィザードともなれば1時間に1%のEXPを稼ぐことも不可能ではないという、素晴らしい狩場に化けるのである。
他のクラスではほぼ狩りにならないので、それほど混まないのも良いところ。
さて、このフロアのボスは「マミーロード」。
ゾンビ達の親玉である。
※ 下半身がない可哀想なミイラ。大層な王冠をかぶっているが、実際後年この王冠が装備として実装されるらしい。私がプレイしていた当時はなかったけど。
ちなみに、昔のエルモア王国の王様のゾンビという設定らしい。だからエルモアゾンビ共が出てくるのだろうか?
肝心のゲーム的な仕様についてだが、こいつの強さはぶっちゃけ異常である。
というか、いきなりネタバレの上に夢も希望もないことを言うと、傲慢の塔の全ボスの中で、環境を考えずに単体の強さだけで見るならダントツで1番強く、1番危険。
100階で待ち受ける死の支配者(笑)など比べるべくもない強さで、「こいつはマジでやべえ」と思ったランキング堂々のトップ10入りである。
何が強いのか。
単純に腕っ節が強いのだ。物理が最強。
え?君ゾンビなんじゃないの??毒攻撃とかそういうのないの???
ないのだ。殴ってくるだけ。それが最強。
どれくらい強いかというと、どんなクラスだろうがどんなレベルだろうがどんな装備だろうが捕まれば最後、最高のポーションだった「古代のクリアポーション」をがぶ飲みしようが何しようが、数秒で転がされる。
私も一瞬で○されたことがある。
耐えるとか耐えないとかそういう次元ではない。瞬殺。
こいつを前にしては、最強クラスのDEでも全く耐えられず、瞬殺されてしまう。(厳密にはこの頃には、DEもかなりナーフされ、実装直後ほど強くはなくなっていた。それでもナイトの立場はあまりなかったけど。)
物陰に隠れて湧いたこいつに瞬殺されるレベル上げ中のウィザードの悲劇は後を絶たなかった。
では、こんな化け物どうやって倒すのか?
答えは単純。力押ししてくる相手に力押し。
脳筋には脳筋。レベルを上げて物理で殴るのだ。クソゲー界の由緒正しき伝統である。
具体的には以下。
・ナイトが文字通り盾になってターゲットを取り、真っ向から殴り合う。
(ここまでのレベルになると、もはやDEの回避とかそういうレベルではなくなってくるので、HPが高いナイトの方が盾役としてはまだ安定していた)
・ウィザードないしエルフが最低2人以上でずっとヒールをかけ続ける。
→HPが減ったらかける、とかではない。文字通り「かけ続ける」。マウスホイール押しっぱなし。一瞬でも切らしたらナイトは床に転がっている。
・少し殴ってタゲがうつらない(※1)ことを確認した後に、他の前衛が一斉に皆で殴って、ウィザードのMPが切れる前に仕留める。
(※1)(MMORPGでは常識かもしれないが、あまりダメージを与えるとヘイトが溜まってターゲットがうつることがある。リネージュは古のゲームなのでナイトの挑発スキルなどはない)
なお、ここまで苦労して倒したところで、こいつはドロップもあまり良く無い。
痛い、不味い、ダルいという頭を疑う仕様のため、かなりの不人気ボスだったはずだ。
しかし、次の61+層はそこそこ人気フロアなので、アミュには需要があった。
これまで散々っぱら説明した通り、こいつはあまりにも危険なボスなので、購入しようにもあまり供給はなく、自分で調達せざるを得ないのである。
私はといえば、運よく布屋と一緒にこいつを討伐した際、ポロリとアミュがドロップしたのだ。
しかも、私が頑張ってタゲを取ったので、布屋の人達は快くアミュを私に売ってくれた。
そんなわけで私は61アミュを手に入れ、傲慢の塔高層にチャレンジする資格を手に入れたのであった。
しかし、当時のマミーロードは本当に強かった。
初見は目を疑った。と同時に、この上のボスがどれだけ強いのか、少しワクワクしたものだ。
※この記事を書くにあたり、可能な限り記憶を掘り返した結果、やはり結論は「バランス調整をミスったまま実装した。強すぎる」。いくらなんでもバグ。
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