【ネットリテラシー】「炎上」について知ろう!
ネット炎上のリスク
今回はネット炎上について正しい知識を付けていきましょう!
ネット炎上・・・ある人や企業の行為・発言・書きこみに対して、ネット上で多数の批判や誹謗中傷が行われること
最近よく聞くようになった「ネット炎上」。これは年間1000件以上も起きているんですね!
SNSで拡散を狙うほど、炎上リスクは高まる傾向にあります。
炎上例
たとえば、
①従業員の悪ふざけ写真(バカッター)、コンビニ等
②被災時に通常の営業活動を発信
いつも通り働いているだけでも、被災時にSNS投稿してしまって炎上したケースがあります。
炎上参加者の割合は?
次に炎上に加わる人の正しいデータをご紹介します。
①約2万人を対象とした調査分析(2014年)によると、
炎上に加担したことのある人は1.1%であり、さらに過去1年間に絞るとわずか0.5%という結果になりました。
また、
②文化庁の調査(2017年)によると、
炎上の拡散を行っただけの人を含めても、炎上参加者は3%以下という結果に。
ここから言えることは炎上にかかわる人、乗る人口は日本人口1億2000万人のなかでも、多くともわずか3%であり、それ以外の人はあまり興味がないということです。
ネット世論は正確か?
「ネット世論」は、社会の意見を正しく反映していません。
というのは、ネット世論は能動的に発信されるため極端な意見に偏る傾向にあるからです。
不特定多数が閲覧するSNSでむやみにリスクを取ってまで、発言したい人は少ないと言えるでしょう。
つまり、ネット世論は大衆の世論とはズレが生じるのです。
炎上参加者の実像
ある調査によると、炎上参加者は、男性・高収入・高い役職という結果になりました。
これは「独身で教養が低く、暇なネットヘビーユーザーが書きこんでいる」従来のイメージとは異なります。
→過去の2ch(今の5ch)など
炎上に加担する理由
次に炎上に加担する理由をご紹介します。
「正義感」 → 60%~70%
(余計なお世話と言えます。世話焼きなのでしょう!自分に優しく、他人に厳しい)
「多くの人が参加しているから」 → 10~20%
(「赤信号、みんなで渡れば、怖くない」という思考の持ち主)
「楽しいから」「ストレス解消になるから」 → 20%
(日々の鬱憤晴らしに誰かを批判することは気持ちいいのでしょう!)
匿名性が問題か?
たとえ実名制になったとしても、書きこむ人は変わりません。
炎上参加者は誰に頼まれるわけでもなく己の謎の「正義感」に基づいて行動しているためと言えます。
実際に過去に韓国で実名制を試したことがありましたが、目立った効果ありませんでした。
炎上を拡散させるマスメディア
マスメディアはTwitter・NAVERまとめ等からネタを仕入れることも多いため、プチ炎上でも大炎上に発展する可能性があります。
ネタがないときは、ほんの些細なことをあたかも炎上しているかのように仕立て上げるのが必殺技です。
お金になるため?。。。
さらなる炎上を防ぐために
ネガティブ発信に反応すると、さらなる炎上を招く危険性があります。
SNS上の投稿に削除を要請するなど「火消し」行為や、言い訳(たとえ正論でも) をするとさらに炎上を加速させます。
正しい知識と常識で「ネット炎上」しないように心がけましょう!
参考文献:
『炎上とクチコミの経済学』 山口 真一 (著)
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