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[コラム]この資格取るべき議論は不毛です

 今日のテーマは「この資格は取るべき?という議論は不毛だと思っている」という話です。

 今、休職中です。生活リズム作りの一環で資格取得の勉強をしてます。"休職してるのに、こんなことにお金使って良いのだろうか"といったジレンマも感じました。その最中、自分が休職以前に他者に伝えていたことを自分に言ってあげたくて書いています。

 ※免許、検定も含めて"資格"として記事を書いています。


資格取得に対する私の意見

 メンバーとの面談で「この資格は取るべきでしょうか?」または「意味あるの?」と相談を受けます。資格について検索しても、この話題を目にします。こんな時、私は

 あなたが、どうありたいのかに依存します

という話をします。
「取るべき?」という議論は不毛であり、意味がないと思ってます。

資格の種類は大きく3つあると思ってる

 資格といっても様々。私は、3種類に分けられると思ってます。

  1. 何かをするために必要な資格

  2. ビジネス要件になる資格

  3. 体系的に学べる資格

 1つ目の「何かをするために必要な資格」は職業に就く、特定の作業をするのに必要、といった資格を指しています。
 子供の指導方法が素敵な方でも学校の先生になるには教員免許が必要です。凄いドライビングテクニックがあろうと公道で車を運転するには運転免許が必要。

 2つ目の「ビジネス要件になる資格」はビジネスを行う上で必要になる資格を指しています。一定の従業員数がいる会社は衛生管理者が必要です。IT業界ではベンダー製品を扱うのにベンダー認定資格保有者を求めることがあります。

 3つ目の「体系的に学べる資格」は上記以外を指しています。実務を通じて得た技能や知識は貴重ですが断片的になることもある。それを補完する形で体系的に学ぶのに適していると思います。

 もちろん、細かいことを言えば「その名称を使うことを許される資格」「技能を有していることを示すことができる資格」など、区分を挙げればキリがありませんが、私は上記の3区分で考えています。

資格を意味あるものにできるのは自分だけ

 相談者に対して私は「あなたが、どうありたいのかに依存します」と伝えるのは「この資格を取るべき?」と聞いてる時点で他者評価軸になっていると思うからです。

 確かに車の免許があったら便利でしょう。社会人になってから運転免許を取るのは大変だから大学生のうちに取ろう、という事情もあるかもしれない。だけど、交通手段として車を必要としているか、車の運転が好きか、という自分軸の観点が抜けていませんか。と思うのです。

 IT系の資格であれば「とりあえず知識習得のために、この資格をとっておけ」「みんなエントリーレベルの資格くらい持ってるし。」となりがち。だけど、IT業界でどんなエンジニアになりたいのか、という自分の思いが大切です。

 どうありたいか、を実現する手段として資格がある

と考えています。
どうありたいか、の答えは自分の中にしかありません。だから、資格を意味のあるものにできるのは自分だけ、です。

仕事に就くための資格取得は正解?

 この仕事に就くためには、この資格が必要だ、または採用に有利になるから取得するのは問答無用で正解なのでしょうか? 

 私は必ずしも正解とは思いません。良い選択でしょうけど。

 強いて言えば、その仕事に就くのは何か思いがあるはず。職業/仕事は、ありたい姿になるための実現手段に過ぎないと思うからです。

 例えば、子供達に勉強を教えるのが好き、子供の成長に貢献したい、だから学校の先生になろう。素晴らしいですよね。でも、それを実現できるのは学校の先生だけではありません。なんなら、学校がまだ存在しない時代に生まれていたら、どうやって、その思いを実現していたか。そう思うと、教員資格を取ることだけが全てではない気がするのです。

 当然、安定した収入を得たいから、も十分な理由になります。大切なのは、その収入でどんな生活を思い描いているか、です。

 仕事や勉強に追われる毎日で、思いを成し遂げることを忘れ、資格を取ることが目的にならないようにしたいものです。

資格で仕事してるわけじゃねぇ!は無視して良い

 稀に資格保有者や勉強中の人に対して「資格で仕事してるわけじゃねぇからな」「資格なくても私は仕事をとってくる」とマウントを取ってくる人がいます。

その言葉は無視して良いです

 言ってくる人が資格取得をしない人なら尚更です。その人は、単に自信がないのです。


 有資格者となれば発言には責任も伴います。資格を持っていることがプレッシャーとなり、ほど良いストレスがかかり、更に頑張ろう、となるはずです。

そう思える人は、どんな資格を取得することにも意味がある

 そして、最初は有資格者だから他者から信頼されたとしても、そのうち、貴方が努力する姿勢に対する信頼になります。

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