不規則な生活はマジで体に悪い
こんばんは。
今回のタイトルブーメランで笑えない。
今日は「不規則な生活はマジで体に悪い」というお話です。
こちらのプレスリリースよりご紹介。
ざっくり内容を言うと、
体内時計の乱れが長期的に続くと、健康に悪影響を及ぼす原因が判明した
という内容です。
概日リズム障害の問題
電気がインフラ化し、夜でも光を使えるようになった今、夜でも街は明るく24時間常に活動を続けています。
その結果、人々のライフスタイルが大きく変わり、体内時計の乱れが問題視されるようになります。
体内時計の乱れによって、うつ病、メタボリックシンドローム、心筋梗塞、脳卒中などの病気のリスクが高まる報告が多く挙がっています。
このように、生活時間と体内時間の乱れによって健康問題が生じることを『概日リズム障害』といいます。
一方で、「体内時計の乱れ」が健康にどのように影響を及ぼすか、ということについては分かっていなかったので、それを解明するために今回の研究が行われました。
3パターンのマウスで実験
ライトのON/OFFのタイミングを以下の3パターンの条件下でマウスを飼育して、約20ヶ月にもおよぶ観察を行いました。
①8:00~20:00の間にライトをON
②7日ごとに8時間遅らせてライトをON(8:00~20:00 → 0:00~12:00)
③4日ごとに8時間進めてライトをON(8:00~20:00 → 16:00~4:00)
この方法で、体内時計が一定のマウスと、慢性的にずらしたマウスを用意します。
20ヶ月後にこれらのマウスの健康状態と遺伝子の状態を調べました。
ちなみに、この実験方法を「マウスコホート研究」と言うそうです。
気になる結果は…
免疫老化の促進が起きる!!
結果を調べると、
②のパターンは①のパターンに比べてマウスの死亡率が15%ほど上昇
③のパターンは①のパターンに比べてマウスの死亡率が50%ほど上昇
という結果になりました。
体内時計の乱れによって死亡率が上がるのは、いろいろなところでも言われていますので、深く突っ込みませんので悪しからず(+_+)
おもしろいのはパターン③の方がリスクが高まるっていうところですね。
次にそれぞれのマウスの体内の遺伝子を調べてみました。
すると、肝臓と腎臓の免疫系の遺伝子が異常に活性化し、免疫老化の現象が見られました。
免疫老化とはその名の通り、免疫機能が衰えることです。
遺伝子が働き過ぎたために、急激に衰えたというイメージをしてくれたらOKです。
さらに調べてみると、肝臓が軽度の炎症(慢性炎症)を起こしていました。
慢性炎症は生活習慣病やがんなどの基盤病態となります。
まとめると、
「慢性的な体内時計のかく乱」→「免疫老化の促進」→「慢性炎症の増加」
というメカニズムになっていることが分かりました。
でも夜は遊びたいよね
今回の研究では、「不規則な生活を続けると、免疫系の遺伝子のはたらきが衰えるから危ないよ」っていうことが分かりました。
しかし、それでも週末の夜は飲みに行きたいし、遊びたいし、で受け入れにくい事実です。
おまけに夜勤で働いてくれている人に「今すぐ辞めた方が良いよ」、なんて現実的じゃないですよね。
なので、「シフトワークは存在する」ことを前提に対策を考える必要があります。
また、体内時計は個人差もあるので、それを踏まえた病態メカニズムの解明に力を注いぎ、体内時計のセルフマネジメントの実証につなげていくそうです。
それでは本日は以上となります。
最後までお読みくださり、ありがとうございましたー。
【おまけ】
今回の研究はけっこうタメになったものの、守れそうにないなぁ(笑)
徐々に直していきたい(`・ω・´)
サポートありがとうございます! いただいたサポートは今後の活動にありがたく使わせていただきます!