二酸化炭素を資源化する

こんばんは。

今日も最近の論文紹介です。

今日は「二酸化炭素を資源化する」というお話です。

詳しくはコチラ↓から。

二酸化炭素って使えんの!?

理論上、二酸化炭素と水素を発生させると、メタンが生成されます。

メタンを燃焼することでエネルギーを得て、発電を行うことができます。

バイオマス発電ではこのメタンを生成して、それを燃やすことで発電しています。

これまで二酸化炭素を再び資源化するには、400度程度の温度で、水素と個体触媒を用いて、メタンなどに転換する方法がありました。

このプロセスをドイツでは「パワートゥガス(Power to gas)」と呼び、日本でも実証が進められています。

ただ、本来の「パワートゥガス」は、再生可能エネルギーを使ってエネルギー資源を生成する、という概念です。

しかしこれまでの方法では、400度程度の温度を必要とするため、再生可能エネルギーだけでは作ることができませんでした。

今回の研究で、再生可能エネルギーを使って二酸化炭素を資源化することに成功したわけです。

ポイントは『触媒』

今回の研究では「触媒の使い方」がユニークポイントとなります。

触媒というのは、物質の反応性を高めて、化学反応が進行しやすくするものです。といっても、漠然として分かりにくいですね…。

なので、ここでは「媚薬」だと思ってください。反応性を高めて、反応しやすくさせます

基本的な触媒の使い方は、温めて反応するまで待つ、という使い方ですが、これだけだとどうしても反応しにくいときもあって、今回もそのケースに該当します。

ここで、ルテニウムという金属をセリウム酸化物に添加した触媒に、電場を与える(電気を流すと思ってください)と「表面プロトニクス」という現象が起こり、より反応性を高めてくれます。

つまり、電気を流して触媒の性能を上げた、ということになります。

これによって室温から100度台、つまり低エネルギーで反応させることができるので、再生可能エネルギーでの二酸化炭素の資源化ができるようになりました。

図解

地球温暖化を解決するじゃん!というのはちょっと違う

「二酸化炭素がメタンになって資源化するなら、地球温暖化も解決できるじゃん!」、という話ではないです。

そもそも、エネルギーとして活用するメタンが温室効果ガスです
単位量あたりの温室効果に関しては、二酸化炭素より上です。

また、温室効果ガスは二酸化炭素やメタン以外にも、代替フロンなどもその部類に入ります。

そのため、「温室効果ガスを無くす!」と言われると、「それはどうなんかな?」という感じがします。

地球温暖化について考えるとき、もう一つ上の目線で「エネルギーの有効活用」を考えたときに、今回の研究が役に立つのではないかと思います。

エネルギー需要が高まっている中、エネルギー資源は限られているので、少しでも使えるものは使った方がましです。

そのため、今回の研究は個人的に興味があるものでした。


それでは本日は以上となります。

最後までお読みくださりありがとうございましたー。

【おまけ】
昨日「がん」に関する論文の紹介をしたら、結構反応が良かったので、味を占めたから今日も、というのは内緒である。

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