見出し画像

「北海道移住ドラフト会議」って?育ての親、岩間さんに聞いてみました!<前編>

毎年3月のとある2日間、「北海道移住ドラフト会議」というイベントが開催されています。実は、2018年から毎年開催されている一大イベント!北海道と、北海道にいる人を大好きになれるアツいイベントについて、育ての親である岩間さんにインタビューしてきました。皆さんが気になっている質問をぶつけてきたので、疑問に思うところだけでもぜひ読んでみてください!(執筆:山口りほ)

北海道移住ドラフト会議について

HP:https://hokkaidoiju.com/
Facebook:https://www.facebook.com/hokkaidoiju/
選手エントリーページ:https://docs.google.com/forms/u/3/d/1ZHxBSZu3PsuZeiPM8TUNBh7l6bgSKU0w8DPtoh0HqVI/viewform?edit_requested=true

一言で言えば、北海道移住ドラフト会議ってどんなイベントですか?

北海道内のイカした12球団(自治体・企業)と、北海道への移住を検討中or北海道と積極的に関わりたいと思っている36選手を、プロ野球のドラフト会議のようにマッチングさせるイベントです!

ここで大事なのは、移住だけを目的にした移住マッチングイベントではないこと。移住だけに特化していたら、給与水準これくらいだよとか、家や食事で生活費これくらいだよとか、現実的な話だけでいいわけ。でも、俺らは移住以外の関係性も模索してほしいんだよね。移住までいかなくても、関係人口としてそのまちや企業を好きになってくれれば、応援してくれる人が増えていく。選手たちから、出場球団を応援する輪をだんだんと広げていくことで、北海道のまちや企業にかかわる人が増えて、活気づいて、北海道全体も盛り上げていけると思っています。

選手の目線でいうと、出会える全12球団は、北海道を盛り上げることに貪欲で、選手とお互いにとって一番いい関わり方をともに考えてくれる心強い方たちです!自分なりの北海道の盛り上げ方を見つけられる他はない貴重なイベントだと、自信をもって言えます!

集合写真!これだけ多くの人たちをこんなにいい顔にするイベントなんですね…!

移住ドラフトという形を取るこだわりはなんですか?

こだわりというか、ドラフトにする良さでいうと、たくさんあります。まず、移住という人生が大きく絡むイベントが、野球のドラフト会議のようにポップに行われること。先程も言ったけど、その選手に合ったさまざまな関わり方で、球団とともに北海道を盛り上げてほしいので、ポップにイベントを設計することが、むしろこの目的を叶えてくれるんだよね。

でも、準備も含めたイベントの座組は、かなり泥臭く動いていくことが必要で...12球団・36選手との事前面談と選定、当日までの球団、選手とのやりとり、会場の調整、コンテンツ作成・設計、飲食物の手配、広報…とか、これから説明するイベントのこだわりを実現するために多くの人が動き回っているのが現状だったりします。(笑)

あと、出場選手が皆「あなたがほしい!」って言われるところかな。ただの移住イベントや相談会だと、移住者がまちでどんな仕事ができるかから探るから、企業や自治体側が選ぶ、もしくは移住希望者が選ぶ、という感覚がどうしても強くなる。一般的な就職・転職活動と一緒だよね。だけど、ドラフト会議は、「あなたという選手がどうしてもほしいのです!」という球団側の思いを示してくれる。選手は「その球団(自治体・企業)に行きたいです!」と意思表示ができる。お互いにとってフラットな関係性の中でマッチングできることも良さだと思っています。

でも俺が一番羨ましいのは、自分の名前をかっこよく読み上げてもらえることかなー。去年は、UHBの廣岡アナウンサーにお願いしていて、要は、声のスペシャリストに自分の名前を読み上げられるんだよ。これは、実行委員の俺らが体験できないことだから、本当に羨ましい…。「第1選択希望選手 岩間翔吾」って俺も言われたいーーー(笑)(注:岩間さんは圧倒的な野球狂で有名ですw)

名前を読み上げる廣岡アナウンサー。誰もが一度は夢見るシーンですよね!

選手側はイベント当日まで、どう動いていきますか?

まずは、参加したい!と思ったら、こちらのページからエントリーしてください!そして、選手担当の実行委員と「恐怖の事前面談」をしてもらいます…。なんていうのは嘘で、実行委員側としては、皆さんがどんな人か、なにをすることが好きかなど、楽しくお話できるこの事前面談を楽しみにしています!

そして、その面談から作成された各々の選手シートを各自に確認してもらった上で、球団側に全選手分、提出します。もちろん、選手側にも出場球団情報が渡された上で、球団も選手もイベント当日に備えます…。

イベント当日は、選手も球団も自己PRタイムが設けられているので、プレゼンを各自用意していただきます。全球団のプレゼンはもちろん、他の選手のプレゼンも聞けて、刺激を受けますよ!その後、球団側のトークセッションでイベントの空気をあたためたところで、お互い一番の腕の見せどころとなる、「お見合いタイム」に入ります。「お見合いタイム」とは、選手と球団が1on1で対話する時間で、実は一番重要な時間です…!

その後、夜は「懇親会」という形で、希望参加者でコミュニケーションを取る場を設けます。実は、ここもすごく大事な会なんです!普通だと、なかなか人事担当者や街の窓口の方と砕けた会話ってできないと思いますが、ここでは社長や首長が参加する場合もあり、よりリアルな課題共有やアピールができる場所となっています。実際、懇親会を行うことで印象が変化し、指名に至るパターンも多く見受けられます。

次の日から待ちに待ったドラフト指名の時間です。もちろん、重複した選手の交渉権は、くじに委ねられます。全選手が3順目までに指名されたあと、マッチングした球団と選手で、今後の関わり方などを話して終了!

ただのドラフトではなく、いろんなコンテンツが組み合わさった後にドラフトを行なうのも特徴的ですね!

選手が準備を進める中、実行委員も泥臭く手足を動かします。
写真は、前日に実行委員が火の車になっている様子。

「事前面談」と「お見合いタイム」について、もっと詳しく聞かせてください!

事前面談は、選手担当の実行委員と1時間ほどお話します。面談のなかで必ず聞く項目は、仕事の履歴、参加理由、球団側に希望することとかなんだけど、これだと10分くらいで普通終わっちゃうのよね。(笑)じゃあなにを1時間も話すの?っていうと、ほぼ雑談。(笑)というのも、雑談のなかでこそ、その選手らしい人柄が見えてくる。そういった人柄や、その人が本当にやりたいこと、やってて楽しいこと、嬉しいことと、球団のニーズこそがマッチングして欲しいんだよね。だから、実行委員側は、人の話を聞いてふくらませることが上手い人を揃えていると豪語できる!俺とか!(笑)

聞き出したあと、面談シートに各項目を埋めていくんだけど、一番大事な項目が「所感」ってとこ。ここが一番大事で、やっぱり雑談から埋めていくことが多い項目だよね。球団側から、所感を読み込んでるっていう声が聞こえてくるほどだよ。

「所感」という項目に書くこととして、例えば、「農業をしたいと思っていて…」「こういう球団とかが向いているかもしれません」「移住度がかなり高いです」、などその選手が魅力的に映るようにおすすめの文章を作ります。そうすると、その選手がどういうスキルや考え、思いを持っているのかがわかるので、各球団側が、この選手は私たちのニーズにあってるよね、とチェックできるんです。聞いたところによると、所感を含めた選手シートを読んで、この選手いいなって人を、(全選手36名中)10~12名くらいまで絞り込んでくることが多いみたい。

でも実際に話してみると、所感とは違って、おとなしいと言ってたのに、いざ喋ってみるとこいつめちゃ喋んじゃん!わ、いいな!といって逆転していくというのは、無数にあるらしい。

そう、球団と選手が1on1で話す「お見合いタイム」は、そんな逆転チャンスが大いにある時間で、必ず設けているこだわりのポイント。さっきもちらっと言ったけど、お互いにプレゼンしただけでも、面談シートと同じく一方的な関係性だから距離は縮まらないし、馬が合うかはわからない。話してみて初めて関係性ができるし、人として合うかがわかると思ってるんだよね。

例えば、「僕はこういうことができるんです。こういう人なんですが、御社、御まちはどうですか?」「え、私たちはこういうことで困っているんだけど、助けられそうだなってことがあったりする?」みたいに、お互いがお互いに興味を持って聞き合う時間って、すごく人間性も出るし、関係をつくりやすい。短時間でも第三者として話している人を見ることと、第一者、第二者として対面で話すことはぜんぜん違うので、ここをすごく大事にしています。

初日のお見合いタイム。緊張もありつつ、初めて対面で会える機会に選手も球団もワクワク!

・・・・・・

はい、まだ書き足りないので、第2弾に続きます…!お楽しみに!

北海道移住ドラフト会議について

HP:https://hokkaidoiju.com/
Facebook:https://www.facebook.com/hokkaidoiju/
選手エントリーページ:https://docs.google.com/forms/u/3/d/1ZHxBSZu3PsuZeiPM8TUNBh7l6bgSKU0w8DPtoh0HqVI/viewform?edit_requested=true

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大人社について
株式会社大人は、「北海道から世界をちょっぴり面白く、クリエイティブに」を掲げ、さまざまなことを企んでます。企みの様子は、こちらから!?

HP:http://otona.be/

Facebook:https://www.facebook.com/sutekinaotona/

Twitter:https://twitter.com/StudioOtona

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?