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7/21、書籍『プロフェッショナルゲームプランナー』が刊行されます!

2021年に『コナミデジタルエンタテインメント』を退職し、2年半の月日を経て、ようやくゲームプランナーの仕事術をまとめた書籍が完成しました。

その名も『プロフェッショナルゲームプランナー』で、技術評論社さんから刊行されます。


ゲームプランナーの本

ゲーム制作に関する本はいくつか出版されていますが、その中でもゲームプランナーの仕事について書かれた本はそれほど多くありません。

私もゲームプランナーになった時、巷に販売される書籍を読んでみましたが、大抵は有名ゲームクリエイターの武勇伝か、ゲーム制作の細かい技術について書かれたテクニカルなものどちらかでした。

前者は言わば歴史本であり即戦力な内容が書かれておらず、後者は自分が必要な情報でないことが多く、読み物としては面白くても仕事では参考になりません。

つまり、どちらも仕事に活かせませんでした。

そんな人のために、リアルな現場で実践的な本がないなら自分で書いてしまえ!と一念発起しました。

しかし、いざ書いてみるとゲームプランナーという職業の仕事を一冊の本にまとめるのは大変でした。

というのも、ゲームプランナーの仕事はあまりにも多種多様で、言ってみれば「デザイナー・プログラマー、サウンド以外の仕事全部」とも言えます。

退職後に書き始めたのですが、自分がやっていた仕事や他の人がやっていた仕事を思い出しながら、じっくり丁寧に書き上げたつもりです。

時代は移り変わっていくので、いつまでも通用するかはわかりませんが、基礎的なノウハウや応用できるエッセンスは散りばめていますので、多くの人にとって価値のある書籍になったと思います。

何が書いてあるの?

全部で19章の構成となった本著ですが、ゲームプランナーに関するいろんなことを書いてあります。

まずは章の紹介をしたいと思います。

1.プランナーの章
2.心構えの章
3.ゲーム業界の章
4.企画立案の章

5.アイデアの章
6.企画書の章
7.仕様書の章
8.見積もり・スケジュールの章
9.会議とメールの章
10.ゲームシステムの章
11.シナリオの章
12.開発の章
13.デザインの章
14.プログラムの章
15.デバッグの章
16.テストプレイの章
17.振り返りの章
18.運営の章
19.稼ぎの章

何か興味のある章はありましたでしょうか?

ゲームの企画から始まり、企画書・仕様書の作り方、見積もりやスケジュール、ゲームシステムやシナリオの設計、開発時期の動き方、デバッグやテストプレイ・振り返りの重要性、運営でのマネタイズ、ゲームプランナーとしての稼ぎ方までを網羅しました。

前述の通り、ゲームプランナーの仕事はあまりにも多く、そしてそれぞれが専門的です。

今の時代は、一人のプランナーが多くの業務を掛け持つことが難しくなったため、それぞれの業務を分担しているでしょう。

企画やアイデアをまとめるプランナー、見積もり・スケジュールを管理するプランナー、ゲームシステムやレベルデザインを設計するプランナー、シナリオを書くプランナー、運営や分析をするプランナーなど、様々なプランナーが存在します。

どんなプランナーであっても対応できるようにゲーム開発をフェーズで分け、それぞれのフェーズでどんな仕事があり、何をすればいいか、何が重要なのかをまとめています。

基本的にどの章でも「裏ワザ」みたいなことは書いていません(笑)

読んでもらえればわかると思いますが、泥臭く、地味で、丁寧に業務を遂行しなければならないと書いてあります。

ですが、面白いゲームを作り上げるためには、結局のところ「裏ワザ」みたいなことはなく、泥臭さや、丁寧さが必要になるのです。

イベントやります!

『プロフェッショナルゲームプランナー』の刊行記念として、秋葉原の書泉ブックタワーさんでイベントを開催することになりました!

「理想のゲームプランナーとは」ということで、これからのゲームプランナーに必要な考え方を許される時間の中でお伝えしたいと思います。

今までのゲーム業界も大きな変革が何度もありましたが、これからのゲーム業界もそれ以上の変化があるかもしれません。

そんなオフロードを走っていくこれからのゲームプランナーの方には必聴の内容になるべく、楽しく実りのあるイベントにしたいと思います。

もし、「こんな話聞いてみたい!」というトピックがございましたら、コメントいただければお話しします。

みなさん、ぜひぜひ参加お待ちしております!


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