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フランス教育事情

もし息子がフランスで学校に通うとしたら?日本の教育システムとどう違うのでしょう。息子は日本だと次は中学一年生。フランスだと?

フランスの教育制度では、6歳からの5年間が小学校、次の4年間が中学校、18歳までの3年間が高校となっており、6歳から16歳までの10年間が義務教育です。また、幼稚園にも全体の98.7%の子供が通っています。つまり、フランスの子どもたちの大半は3歳から16歳まで学校に通うと言えます。

出典:外務省

義務教育のシステムなどは、あまり日本と変わらなそうですね。2019年から義務教育は3歳からに引き下げられたので、幼稚園から義務教育となりました。公立学校は無料、ほとんどが共学です。一学年を構成する区切りは、1月1日から12月31日生まれとあります。日本では4月2日からですよね。

9月から新学年がスタートします。日本と同じ、3学期制です。うちの息子が12歳だとすると、中学校2年生と言うことになるのかしら。秋休み(カトリック諸聖人の休暇)、クリスマス休暇、冬休み、春休み(イースター休暇)がそれぞれ2週間あり、学年の終わりは7月初めから9月初めまで2ヶ月間夏休みがあります。

授業は月から金で、毎週水曜日は午前中だけ。塾に通う子どもはあまりいないそうです。なんと!飛び級や留年の制度がある!留年…。きちんと授業で勉強すると言うことでしょうか。学校によるのでしょうが、校庭がなかったり。芸術系や体育などは力を入れていないようです。意外ですね。部活も習い事も盛んではないとのことです。

給食はあるのですね。お昼休みは2時間!学校(cantineカンティーヌと呼ばれる食堂)で食べても家に一度帰って食べても良いそうです。その場合親は昼食を用意してお昼にも送迎をすることになります。給食費は所得によって家庭の負担額が違ういます。前菜、メイン、デザート、乳製品といった健康的な内容。フランスの食を大切にする考え方が給食にも反映されているのですね。

驚きは、学校行事がないこと。入学式も卒業式もありません。運動会や学芸会もないんですね。理由は共働きの多い親への配慮だそうです。本当に勉強をするためだけに学校へ行くんですね。勉強以外のモラルやマナーなどは家庭で学ぶのが当たり前で、その点で問題がある子は先生が容赦無く叱り、さらに改善されなければ親が学校に呼び出されて注意されるのだそう。厳しいですね。

フランスは私が思っていたよりずっと学歴社会なようです。日本と比べ物にならないくらいです。授業は一時限90分、朝から晩まで勉強するのだそう。「リセ」と呼ばれる高校にあたる学校を卒業する際に受ける試験に「バカロレア」があります。「BAC」と呼ばれます。大学入学も左右する大事な試験です。

そして、フランスの学位には3種類あり、「リサンス」「マスター」「ドクトラ」と言うもので、通称BAC+3とかBAC+5など、数値で呼ばれています。で、それが就職、仕事内容、給料を決めてしまうというのです。

フランスには「グランゼコール」と言う超エリート校があり、グランゼコールを出ると、苦労なく就職し、入社後すぐに幹部候補として働き、給料も違います。え…何をしてきたかは問題ではないということですか。大人になってからの大ドンデン返しシンデレラストーリーもないということですか(泣)

調べていて気になることがありました。うちの息子の夢はピアニストになること。芸術家の憧れフランスで勉強したいと思っているのですが、フランスの子どもたちはいつピアノの練習をしているんでしょう。そして音楽の勉強はどのように行われるのでしょう。

次回は音楽教育についてリサーチしてみることにしましょう。お楽しみに!


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