見出し画像

ハイパーリアリズムの限界値

秋めいてきましたね。一生秋に閉じこもっていたいと思う位に秋が最も好きな季節です。何なら四季など撤廃して、もうこのままずっと秋でいいんじゃないかと言う位に夏と冬が厳しすぎる左近ですが、やはり夏のぎらつく暑さの中で入る海は最高だし、洗濯物を午後から干しても何回でも乾いてくれる太陽を感謝の目で眩しく見ているし、冬の暖かいマフラーやレッグウォーマーを身に付けるときの高揚感も捨て難く、桜に語弊力をなくし立ちすくむ愚直な我を、卑下することもなく壮大な自然の美しさに完敗を心地よく受容できる瞬間も愛しているので、結局四季がある日本は最強で最高だと思っております。
夏のコンクールの結果も出て、手前味噌で大変恐縮ですが、今まで以上に優秀な結果を残し、今月から冬のコンクールに入ろうとしている我がアトリエ、Studio Rainbow🌈今日は雨ですがNO RAIN,NO LAINBOW精神で粛々と過ごしていますの。

この時期は毎年それなりに頑張ってるのに絵画コンクールで我が子が受賞できない親御さんから聞かれる「良い絵ってなんですか、受賞できる絵ってなんですか?」と言う質問に語りを入れていきたいと思いますわ。

芸術の中でも特に美術、絵画について
日本で良い作品(作風)と思われているのは、モチーフに忠実に描いた、俗に言うハイパーリアリズムhttps://artscape.jp/dictionary/modern/1198395_1637.html#:~:text=1960%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E4%B8%AD%E9%A0%83%E3%81%8B%E3%82%8970,%E3%81%A8%E5%91%BC%E3%81%B6%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E5%A4%9A%E3%81%84%E3%80%82
のような絵だと思われている方が非常に多いことを憂いているものの一人である某。
なぜこのような由々しき事態(ザマ)になってしまったのかを、今から徹底的に追求し、抜本的にあぶり出し、追い詰めどつきまわし解体し生産性と未来のある土壌を建築する方法を提案して実践してリアライズしていきたいと思います。

印象派以降の巨匠モネ、セザンヌ、ルノワールetc…がこぞって日本の北斎をはじめとした浮世絵を模倣し、彼らから影響受けたり。江戸時代までは日本の芸術は人間の国民性と同様世界でもトップレベルだったと確信しております。明治維新がこの国をダメにしたと言う説を支持してますが、いささか政治的でやや苛烈な発想、何よりあくまで結果論に過ぎなく発展性が無いので今回は避けておきます、が、それ原因かそうで無いかは知らんけど、芸術教育に関しては我が国かなりの後大国だと認めざるをえません。例えばスタジオレインボーの教育理念には書いておりますが、昨今のトレンド・・・というとちとミーハーですが、最先端の教育はSTEAM(スチーム)教育と言ってかなり芸術が重要なポジションに入っております。

https://ja.wikipedia.org/wiki/STEAM%E6%95%99%E8%82%B2

アメリカで広まった美術鑑賞教育についても述べさせてください
VTS(Visual Thinking Strategy)


https://kodomo-manabi-labo.net/arteducation-america

端的にまとめると美術作品に関する考察を学ぶだけでなく、芸術作品の鑑賞を通して学力を伸ばす教育で、これはあくまで私的意見ですが、IQが高いのにもかかわらず前頭葉が全く動いていない、所謂、現場で使えない人間を大量に発生させてしまった日本教育の問題点にメスを入れる為、今後大きな市場にならざるを得ないことを予告しておきます。


西洋かぶれしているわけではありませぬ
「欧米か!?」と、ツッ込まれたら「大和撫子です!!」と出来るだけ大きな声で答える自信も御座います。

ただ、良いものは良いと言える心、新しいものを見極めて柔軟に取り入れる脳みそだけは忘れずに生きてきた次第でござる。

STEAM教育とVTSは全面的に必要ですわね。良い絵を語る上でも必要になるバックボーンです。

しかしまぁ。。。

良い絵って言葉、抽象的ですよね。漠然としていますが、時代を切り開いた絵描きのパイセン達はなんと仰っていたでしょうか。


ジャン・フランソワ・ミレーの言葉で、「他人を感動させようとするならまず自分が感動せねばならない。そうでなければいかに巧みな作品でも生命を持たない」という言葉があります

印象派の兄貴的存在だったエドワール・マネの言葉で
「絵は形を書いたものなんてどこのどいつが言ったんだ?芸術は人生を描いたものでなければならないんだ」という言葉もあります。

静かながら、エモーショナルな作品「落ち穂拾い」で有名なバルビゾン派

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%93%E3%82%BE%E3%83%B3%E6%B4%BE

の第一人者ミレー先輩、「モネとマネってどっちが睡蓮だっけ?え?モネだったか」「マネはね〜裸婦とピクニックしている絵!」と、見分けられるのが残念過ぎるマネ兄貴の言葉は制作するときにいつも心に命じて取り組んでおります。


①ハイパーリアリズムの愚かさについて

②芸術が担う役割

③何故、経営者や富裕層は芸術を嗜むのか

④良い絵とは

⑤幼児教育における受賞出来る作品とは


会う人会う人皆不快にさせる。で、お馴染みの老害画家が、いる。

①ハイパーリアリズムの愚かさについて

ここから先は

9,068字

¥ 300

サポートいただければ嬉しゅう御座います✨頂いた応援は制作費とアトリエの運営費に使わせていただきます🎨✒️