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< シェディング対策/ローズマリーの効能 (魔女のアロマセラピー講座・精油各論より)>

コロナ騒動は収束したかのように世間では報じられていますが、接種者のエクソソームを介したパンデミックは全然終わっていません
2020年より返って高濃度にエクソソームやスパイクタンパクが空間に充満していると見た方がいいでしょう。
遺伝情報を内包する膜構造にスパイクタンパクが突き出ている構造のエクソソームは、ウイルスと判別がつきません。
むしろウイルスという存在自体が人工のエクソソームなのではないか?という発想も可能です。
つまり1990年代以降にあらわれたウイルスは全て人工物かもしれないのです。
エクソソームは容易に単離できても、ウイルスが単離できないことは以前から知られており、各国の保健機関にウイルスの存在を証明する書面がないことも、ウイルスと定義されるものが存在せず、それが国家機密・企業秘密の生物兵器だと考えると辻褄が合います
新型コロナウイルスと同様の障害をスパイクタンパク単独でも引き起こすことが分かっています。つまり毒性の核心はスパイクタンパクにあるわけです。
今回人類にはじめて使われたmRNAワクチンは、なぜかスパイクタンパク遺伝子の全長をコードしています。これは接種者に抗体を作らせるというより、接種者をスパイクタンパク製造機に変えるのが目的と考えるべきです。
人工mRNAは、アデニンとウラシルの代わりにシトシンとグアニンを多く使うことで翻訳効率を10倍〜100倍高めています
また本来分解されやすいmRNAを安定化させるため、ウラシルをN-メチルシュードウリジン(修飾ウリジン)で置換しています。これによりmRNAの安定度は100倍に増したとされています。
さらに昨年秋口から始まった2価ワクチン「トリス=スクロース製剤」は常温でも保存が可能な上に「抗体の産生効率が4倍になった」とファイザー社が報告しています。つまり接種者は通常の感染者より4000倍以上のスパイクタンパクを撒き散らしている可能性があるわけです。
安定性は時間軸のパラメーターなので一概には言えませんが、特に昨年秋以降のブースターを打っている日本では、2020年のパンデミックより数百倍〜数千倍の毒性粒子が蔓延していると言っても過言ではありません。
秋以降の接種者はスパイクタンパクによる自家中毒に侵されている可能性が高く、非接種者は高濃度のスパイクタンパクに暴露することで様々な浄化反応(症状)が起きる可能性があります
エクソソームとは、元々個体間・異種間の遺伝情報をやり取りするための情報伝達の仕組みです接種者の人工修飾mRNAが非接種者に伝播しても何ら不思議ではありません。接種者の人工修飾mRNAが4ヶ月後や半年後も存在していた報告もあります。新型の2価ワクチンはさらに長期わたって人工修飾mRNAが活性し、伝播するかもしれません。陰謀論扱いされていた還元型酸化グラフェンのワクチンへの混入の可能性も、公開されたファイザー社の内部資料で暴露されました。酸化グラフェンもエクソソームによって伝播することが分かっています
またmRNAを量産する工程で使われる大腸菌由来のプラスミドDNAがワクチンに混入していたことも明らかになりました。そこには完全長のプラスミドだけでなく、大量のDNAの断片も含まれています。これによってDNAが書き換えられてしまう可能性は格段に高まったと言えるでしょう。
非接種者はこの人工パンデミックから自らを守り、スパイクタンパクの排毒に勤め、接種者は人工修飾mRNAと大量のスパイクタンパクの排除、解毒と共に、書き換えられてしまった細胞の除去にも取り組む必要があります

アロマセラピーとファスティングはこの一連の人工パンデミック対策に有効なので、精油を使った対処法については以前から投稿していますが、ここであらためて紹介するとともに、(以前に公開した)ラベンダーとバジル以外の精油の各論も公開させていただきます。

< 血栓対策アロマジェルの作り方 >
材料:精油・マリナジェル1袋・ウォッカ少々・精製水もしくは芳香蒸留水50ml・カスターオイル少々・熱湯消毒したガラスジャー50mlサイズ
・マリナジェルをビーカーに入れ、ウォッカを2〜5mlを入れて溶かす。
・精製水か方向蒸留水で45mlまで加え、ダマがなくなるまでよく攪拌し、ジェルを作る。
・ここにさらにカスターオイルを5mlほど入れ、オイルの表面に精油を10〜15滴処方する
・その後さらによく攪拌して乳化させ、乳白色のジェルを完成させる

カスターオイルが多めの場合はウォッカの方が相性がいいです。マリナジェルを溶かすときにグリセリンを使うと返ってベタベタします。
処方のカギになるのはジャーマンカモミールです。おそらく血管内の炎症を抑えるのでしょう。ジャーマンカモミールは排毒作用も強い。これをあまりケチらない方がよく効きます。10〜15滴中4滴は入れたいところです。
ジャーマンカモミール、ローズマリー以外に対応する精油として、ラベンダー、セージ、クラリセージ、ローズが挙げられます。まずは上記の精油の範囲で試してみてください。
ちょっと熱めのアロマ&クレイ&ソルトバスに浸かって、ヒートショックタンパクを活性した後でジェルを擦り込めばさらに効果を感じると思います。
足が攣りやすくなったり、下肢の筋肉の一部が痙攣する、足腰の関節が痛む、なんとなくだるいと感じた場合は血栓が出来ている可能性があるので、すぐに対処しましょう。
塗っておけば夜中に足が攣らなくなったり、足首やふくらはぎの違和感が消えるなど、実際に試した方からの評価も上々です。

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ローズマリーの効能
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ローズマリー
植物学名:Rosmarinus officinalis
シソ科(多年草)
原産地:中東から地中海沿岸地域
主産地:フランス イタリア チュニジア スペインなど 精油の抽出部位:葉と花
代表的な抽出法:水蒸気蒸留法
芳香浴の指向性:覚醒系
Note:ミドルノート
B.F.(ブレンディングファクター):2
対応するチャクラ: 3 ・ 4 ・ 6

○植物の概観
ローズマリーは西欧で最も古くから知られた薬草のひとつである。古代ギリシャの人々はこのハーブを美の女神アフディーテから授けられた聖なる植物として、生命力賦活の力と魔除けの力を信奉していた。やがてそれはローマ人にも受け継がれることになる。エジプト王朝期の墓からもロー ズマリーの燃えかすが発見され、フランキンセンスの代用だった可能性が示唆されている。入棺の儀式に魔除けや浄化を目的に使われていたようだ。
新約聖書にもローズマリーの記述が残る。幼子 イエスを守るためにマリアとヨセフがエジプトへの逃避行の最中に、イエスの産着をローズマリー の枝で乾かしたエピソードや、マリアが着ていた外套をローズマリーの枝にかけたところ、白い花しかなかったローズマリーに青い花が生まれたという逸話である。
かつてイスラエルに旅行したとき、エルサレムの公園で大きなローズマリーの株に出会った。遠目から見ると半円形の形がまるで日本庭園のツツジのようだったが、近づいてみてローズマリーだと気づいた。背丈は 2 メートル近く、幅はその倍はあっただろうか。放射状に茂った枝振りに、なるほどこれなら洗濯物もよく乾きそうだと納得した。地中海沿岸やアラビア半島では太古からこんな風景があったのだろう。
ユダヤ教では羊を生け贄に捧げたり、羊の肉(マトン)をよく食べるが、 肉の塊にローズマリーの枝を刺して火にかけたり、ローズマリーの葉を肉の臭み消しに使うのも、 この植物が身近に生えていたからに違いない。
ローズマリーは南欧からアラブの地中海沿岸で自生していたシソ科の常緑低木である。葉が細く小さめなのは葉からの蒸散を防ぐためで、乾燥に強く、砂地や粘土質の土壌でもよく育つ。温暖な気候なら 3 年程度で 1.5〜2.5 メートルほどまで成長するという。
特に海辺の潮風に当たる場所を好むとされ、そこから“海のしずく”という意味の“ロスマリヌス”という名がつけられた。つまり “ロス・マリン”ということだ。英語名のローズマリー・Rosemary はこれが訛ったもので、いわゆるローズとはまったく関係がない。実際ドイツ語ではロズマリン・Rosmarin と表記される。
この香 りが日本に伝えられたのは江戸時代で、和名を“マンネンロウ”という。字は迷迭香(めいてつこう)”書くのだが、“マンネンロウ”は中国語の発音からきている。
他のシソ科の植物と同様、ローズマリーの葉の裏にも精油嚢がたくさん存在し、手でしごくとハッとするような鮮烈な香気を放つ。花の先端部も香りが強く、開花の時期を狙って収穫し、水蒸気蒸留法で精油を抽出する。

葉の間から控えめに咲くローズマリーの花はたいてい白からライラック色で、まれに濃いブルー やピングがかったものが存在する。古くはローマ時代から“愛と貞節の花”とされ、恋人同士の愛の証しとして花嫁・花婿の冠に編まれてきた。またローズマリーの花言葉には、“変わらぬ愛”“貞節” の他に、“思い出”“追憶”“記憶”などがある。中世の頃にはすでにローズマリーは“聖なる記憶の薬草”であり、“若返りのための薬”とされていた。
教会では床にまいて踏むことで香りを流したり、 花束を持ち歩いて、陰鬱な気分のときにこれを嗅いで魔を祓おうとした。また“魔除け”として玄関先に植えたり、束にしたものやリースを門や戸口に飾るなど、民間療法として生活に浸透していたことがうかがえる。例えれば日本でいう“玄関先に松を植えると泥棒に入られない”といった伝承に通じるものだろう。
近世に入り、都市部でコレラや黒死病といわれたペストが流行ると、人々はローズマリーをお守りのように持ち歩いた。杖の柄の部分に仕込んだり、えり袋に入れていつでも嗅げるようにしたという。病室の浄化のために床に撒いたり、フランスの病院ではジュニパーと 共に焚かれた記録が残っている。後に病原菌が発見され、精油の抗菌力が証明されるまで、ローズマリーは病魔を祓う霊験あらたかな薬草だったのだ。また“ローズマリーのジャムを毎日食べると 聾唖が治る”という伝承もあり、古くから中枢神経に対する効果が知られていたこともわかる。

ローズマリーは生葉、乾燥葉に限らずハーブ料理には欠かせない存在である。かつては羊や豚の 肉料理の臭み消しのためのハーブだった。実際ローズマリーは脂肪を流す力があるので、余計な脂肪やあくを抜く目的もあったと思われる。
もちろんローズマリーは煮ても焼いてもスパイスのよう な存在感があり、香味づけや隠し味に大活躍する。トマトやチーズにもよく合い、クッキーやパン、 フォカッチャなどの味も引き立ててくれる。ローズマリーやタイムをバターに練り込む“ハーブバター”や、各種ハーブ、スパイスをブレンドした“ハーブソルト”、オリーブオイルににんにくやレ ッドペッパーなどを一緒に漬け込んだ“ハーブオイル”も西欧ではポピュラーな調味料だ。流しや 浴槽の洗浄やぬめり取りにも使われたという。ローズマリーはヨーロッパの人々にとってあまりに身近な存在だったため、中世〜近世にかけての魔女狩りに見られる民間療法の排斥を免れた薬草と言っていいだろう。

○ 芳香浴の効能
ローズマリーの精油は同じRosmarinus officinalisでも産地によって香りが大きく異なるため、“ケモタイプ”によるタイプ分けをされることが多い。最も一般的なのは“ローズマリー・シネオール” というユーカリと同じ主成分をもつタイプで、ユーカリのようにすーっと鼻に抜ける爽やかな香気 が特徴だ。効能面でもユーカリに近い性格が現れる。芳香浴のみならずシャンプーなど美容方面にも使いやすいローズマリーだ。もうひとつは“ローズマリー・カンファー”で、こちらはツンとし たアタック感とセージのようなドライなニュアンスが前面に出てくる。特に中枢神経に強い刺激を与えるのはこのタイプのローズマリーで、トリートメントなどのプロ仕様としてはこちらをおすすめする。
ローズマリー・カンファーとセージの香りは似ているためによく混同されるが、嗅ぎ比べるとローズマリー独特の奥行きとスパイス感があることがわかる。かつてこれを“海の匂い”と表現した受講生がいたが、意識して嗅いでみると、確かに潮の香りがするのだ。“海のしずく”とはよく言ったものだと感心する。
もちろんローズマリー・カンファーも芳香浴や美容に使うことができ る。他にも刺激が穏やかで臓器へのトリートメント等によく使われる“ローズマリー・バルベノン ”があり、まずは香りの好みで使いこなすといいだろう。
ローズマリーは覚醒系で、頭脳や心を刺激し、集中力や意欲を高めてくれる。勉強部屋や仕事場で流すといいだろう。ブレンドするならユーカリ、ペパーミント、レモン、ライム、セージなどをおすすめしたい。もし刺激が強いと感じたら、オレンジやマンダリンのような甘めの柑橘系と組み合わせると、急に可憐な香りに変貌する。
ローズマリーは花言葉の通り、確かに知覚力、認識力、 記憶力を増す力がある。受講生達は精油の効能を覚えるときにローズマリーを嗅ぎながら試験勉強をしている。受験生がいる家庭にはぜひローズマリーの芳香浴をおすすめしたい。また忘れていることを思い出す香りでもあるので、目立たない形で試験会場に持っていくのも手かもしれない。
近年、 ローズマリーの中枢神経系、特に脳に対する著しい効果が取りざたされ、認知症予防に脚光を浴び たのは記憶に新しい。高齢の両親にローズマリーの精油ペンダントを贈って身につけてもらったところ、一日中テレビばかり見ていた父親が新聞を読むようになった、といった類のシェアは受講生からよく聞いたものだ。
認知症はもちろん、最近もの忘れがひどい、頭の働きが鈍くなったと感じる人にはぜひ試してみてほしい。もしアロマランプやディフューザーを設置できる環境なら、日中はローズマリーを中心とした覚醒系の香りを流し、夜はぐっすり眠れるようにラベンダーやベルガ モットなどを使えば、交感神経・副交感神経のバランスも取れ、日常生活だけでなく精神面にも大いに効果が上がるだろう。中枢神経系への作用では、他にも失神、記憶喪失、意識不明(コーマ) 状態、めまい等にも使うこともできる。

ローズマリーは心を明るく元気にしてくれる香りでもある。ストレスや心身の疲労が原因で無気力になった心を活性化し、くよくよ悩む気持ちから解放してくれる。これはローズマリーの第 3 チャクラへの効能と言ってもいい。またローズマリーは第 6 チャクラに特によく対応し、ビジュアリゼーションと呼ばれる、望む未来をクリアに見る力を与えてくれたり、自分の考えをはっきりさせ、 真実を見る力、洞察力や直観力を高めてくれる。
歴史的に魔除けのパワーがあるとされたローズマリーだが、確かにエネルギープロテクトにも有効だ。周囲のエネルギーの影響を受けやすいと感じる人は精油ペンダントや香油の形で身につけたり、試香紙やコットンに垂らしてポケットに入れたり、ボトルごと持ち歩いてもいいだろう。オイルやバームで希釈したものや香油を胃や心臓の辺りに擦り込んでチャクラを強化する手もある。人の出入りが多い玄関先に流す香りとしてもおすすめだ。エネルギープロテクトを目的に身につける といい精油御三家はジュニパー、ベチバー、ローズマリーである。
ローズマリーは抗菌・抗ウィルス効果も高い。風邪が流行っているときにエアクリーナーとして ランプで流したり、ルームスプレーにするといいだろう。ユーカリやティートリーなどと合わせて 蒸気吸入するのもおすすめだ。また虫除け効果も高い。
ローズマリーはラベンダーと並んで“持つ人によって香りが変わりやすい”デリケートな面がある。 ショップで精油をチェックするときに、不特定多数の人が触れたテスターだと本来の香りを損ねている可能性が高い。できれば個人所有のもので確認するか、信頼の置けるブランドのものを選ぶといいだろう。
本来のローズマリーの香りは刺激はあっても鼻の奥に抵抗感はなく“美味しそうな香り”がするはずなのだ。エネルギーダウンしたローズマリーを車中で流したところ、全員頭が痛くなったというエピソードもある。もし香りに苦みが出てきたら要注意である。
ちなみにローズマリーがてんかん症に効くと書かれている文献があるが、基本的にてんかん持ちの人にはセージと共に使用を控えた方がいいだろう。おそらく実際に効果があるのだろうが、特に薬で症状を抑えている場合、好転反応による発作が心配なのだ。また脳溢血の手術後など、脳の血 圧が異常に高まっているときもローズマリーの芳香浴は控えた方が無難である。
アロマバス ローズマリーは刺激の強い香りに反して、意外に肌に優しい精油である。全身浴にも安心して使うことができる。エネルギー的な浄化力も高いが、さすがに覚醒系だけあって胃や胸の辺りがエネルギーチャージされ、血行も良くなるのでぽかぽかしてくるのがわかる。ローズマリーはティートリーのように陽のパワーをもつ精油なのだ。疲れ気味や風邪気味のときなどに治癒力を上げる目的で使ってもいいだろう。意識もはっきりするので、湯船に浸かりながらゆっくり考え事をするのもいいかもしれない。足浴などの部分浴にもおすすめしたい。
ローズマリーには通経作用がある。アロマバスはトリートメントほど身体に影響はないものの、 妊娠中の女性や高血圧の人は使用を控えた方がいいだろう。てんかん持ちの人も同様である。

○ トリートメントの効能 全身トリートメント
(ベースオイルや軟膏、ジェルなどを基剤に 1%程度に希釈し、部分的に擦り込むことで対応する)
ローズマリーを全身トリートメントに使う機会はほとんどない。たいていは足のみ、お腹のみ、 背中のみという部分トリートメントで臓器に対応していく。しかしまったくないわけではなく、ラベンダーを中心にローズマリーを少量ブレンドして施術することがある。ハードな仕事やストレスで疲弊した身体に活力を与えるための処方だ。
ラベンダーは本来リラクゼーション効果の精油だが、 トリートメントの効能の中に背骨のラインに沿ってエネルギーチャージするアプローチがあり、この効能をローズマリーで強化する意図を込めるのだ。このように精油は処方するセラピストの意図によって効果・効能が変化する。部分的に見るとラベンダーは血圧降下、ローズマリーは血圧上昇 で効能がぶつかり合ってしまうが、こういった全身のエネルギーアップなら目的に叶うのだ。
ローズマリーは比較的強い通経作用があり、妊娠期間中を通して処方は不可である。また高血圧、てんかん持ちの人にも使用を控えたい。

臓器への効能
(ベースオイルや軟膏、ジェルなどを基剤に 1%程度に希釈し、部分的に擦り込むことで対応する)
ローズマリーは覚醒系の精油の中でも万能選手と呼べる存在である。ラベンダーやジュニパーと同様にほぼあらゆる臓器や部位にすばらしい効果を発揮する。
まず心臓に対してだが、血圧が異常に低い人に対して血圧を正常化する力がある。心臓を中心に右回りで擦り込むといいだろう。消化器系に対しては健胃作用をはじめ、消化不良、下痢や便秘にも効果が高い。便秘に最もポピュラーなブレンドはローズマリーとオレンジの組み合わせだ。
また 肝臓、胆嚢、腎臓などにもよく対応する。胆嚢炎、胆石、腎臓結石に処方に使ってももいい。同じく臓器に万能な精油であるラベンダー、フェンネル、ジュニパーなどとブレンドするといいだろう。 特に浄化の臓器である肝臓と腎臓は薬品の成分を分解、排泄してしまうため、西洋医学的にはアプローチが難しい臓器だ。しかし精油には対応できるものがあるので、ぜひ積極的に活用したい。またローズマリーには通経作用がある一方、生理痛に対応する処方が可能だ。
筋肉・関節への効能 筋肉や関節もローズマリーの得意分野である。肩こり、腰痛、背中のハリなどにローズマリーを塗布すると、しばらくしてチリチリした感覚とともに患部が火照ってくる。毛細血管の血行が良くなり、循環が促進されているのだ。うっ血とコリは関連しており、循環がよくなればコリもほぐれ ていく。
肩こりや腰痛にはユーカリやアトラスシダーもいいが、ローズマリーは代表格の精油であ る。さらに鎮痛効果もあり、筋肉痛や打撲、捻挫への処方にもおすすめしたい。リウマチ、通風に対し ても非常に効果が高く、循環を促進し、血液を浄化することで痛みを流し去ってくれる。リウマチ、 通風には同じアプローチをするセージやユーカリとブレンドすることが多い。

美容への効能
中枢神経に対する強い作用から刺激が強い印象を受けがちだが、実はローズマリーは美肌効果が高い精油である。
毛細血管レベルの血行を良くして代謝を上げるため、活き活きとした肌が戻って くる。若干の収れん作用もあり、コンビネーション肌や毛穴の汚れが気になる人にも有効だ。また ローズマリーは高い抗酸化作用があり、肌の老化防止効果を期待できる。絶世の美女だったというハンガリーの王妃エリザベートは、ローズマリーの芳香蒸留水で毎日洗顔し、美肌を保ったといわれている。後にこれが世界初の化粧水“ハンガリーウォーター”と呼ばれるようになった有名なエ ピソードだ。ただしこれはローズマリーをアルコールで蒸留した蒸留酒をローズウォーターで希釈したものだった。また、リウマチに悩んでいたエリザベートがこのハンガリーウォーターによって 癒され、美しい姿勢に戻ったことも若返り効果を広める一因になった。
ローズマリーはアロマシャンプーにぜひおすすめしたい。特に黒髪にいいとされ、艶やコシをもたらすトリートメント効果と脱毛症に効果が高い。100ml のシャンプー基剤に対して約 20 滴処方する中で、ローズマリーは 10 滴以上滴下してもかまわない。女性の抜け毛の場合、市販のシャンプー やトリートメント剤が合わなかったり、毛染めやパーマ、ブローのし過ぎなどが原因で髪が痛んで いることが多い。なるべく自然派で無香料なものに切り替え、そこに精油を加えるといいだろう。 それでもパサつくときはホホバオイルなどの上質のキャリアオイルを 100ml に対して 5ml 程度加えるのもおすすめしたい。リンスインシャンプーのようなしっとり感が得られる。精製水 100ml にウォッカを 100 滴(2ml 程度)、そこに精油を 15 滴程度入れたトニックウォーターもおすすめだ。これをスプレーボトルに入れ、乾燥した季節のヘアスプレー代わりにしてもいいだろう。髪だけでなく体全体に吹きかければオーラの浄化やプロテクト効果も期待できる。 またローズマリーの余分な脂肪を流す力は料理だけでなく、血中コレステロール(中性脂肪)を流す作用もある。ローズマリーはスリミングに向く精油のひとつで、受講生には“脂肪太りにロー ズマリー”と覚えてもらっている。


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