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🇮🇹 税金はいいけど会計士報酬は払いたくない‥‥

毎年6月末は納税の〆切りで、今年も無事に納めることができました。

小さい事務所を借りてそこで日本語を教えるという小規模な活動ですが、私は“一丁前に”会計士をつけています。

お金の出入りとしては、
「in」はレッスン料、
「out」は事務所の家賃とわずかな雑費、
と極めて単純なのに、なぜ会計士などが必要なのか。。

本当にナンセンスな話です。


確定申告を自力でやる人がほとんどいない‥

日本では、事業規模が大きくない個人事業主などは、会計ソフトなどを用いて自力で確定申告する方も多くいると思われます。

しかし、イタリアで、会計士(または代行の業者)を介さず確定申告をする人を、ほとんど聞いたことがありません。

会計士を通すことが法律等で定められているわけでは勿論なく、確定申告も自分でやってもいい、というのが建前。

しかし、煩雑すぎるためか、自力でやっているという人を見たことがない、というのが現状です。

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会計士をつけるということは、当然、報酬金が発生するわけで、私の場合、1年に約1000ユーロ支払っています。

私にはとても大きい金額に感じます。

後述しますが、私の少ない領収証等を集めて納税額をはじき出す作業は、ものの1時間もかからないはずだからです。

どこの国でも同じでしょうが、イタリアでも「税金が高い」という不平はよく聞きます。

ところが、この会計士に毎年払っている費用について不満を言う人は少なく、私にはこれがどうも釈然としません。


こんな単純なお金の出入りならアプリ1つで済むのでは?

株式会社はもちろん、個人事業主でも規模が大きいビジネスや、店舗・飲食店などお金の出入りや経費なども多いケースでは、会計士は当然必要です。

しかし、私のように小規模で、お金の出入りも単純な個人事業であれば、会計ソフト、いやアプリ1つで納税額をはじき出せそうなもの。

領収証などの書類は、1年に1回まとめて会計士に渡せるぐらいの量しかありません。つまり入力するデータ量は少ない。

経費も、ほぼ事務所の家賃と光熱費だけなので「この出費を経費で落とせるか会計士の判断を仰ぐ」なんてことも全く必要ありません。

実際、1年分の書類を会計士に渡し、彼がそれを計算して納税額をはじく作業に1時間もかからないと思います。

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税金を納めるときは、こんなの払いたくないな、とかは思ったことがありません。

誰に頼まれたわけでもないのに住ませてもらってるという感覚があるので義務はしっかり、という思いがあります。

ですが、会計士に毎年1000ユーロの報酬を支払うときは、イヤイヤ払っています。なぜこんなものが必要なのか、と。

同じ1000ユーロなら、税金のほうを1000ユーロ多く納めたいとすら思います。


確定申告のための「会計ソフト」がない!

私が知らないだけかもしれませんが、イタリアで確定申告のための「会計ソフト」を見たことがなく、これって利権なのでは?と思ったりもします。

ちゃんとしたものが開発されたら、1000ユーロだって使いたいと思います。これがあれば少なくとも毎年払う必要はないわけですから。

もし会計ソフトだけでカバーできない問題が起きたら、「会計士にオンライン相談」みたいなものを「30分xxxユーロ」といった風にオプション機能としてつければ、完全に事足りるはずです。

この愚痴に共感してくれる人が1人しかおらず、毎年納税〆切の6月になると毎年ここに書いたようなことを考えてしまいます。

(おわり)

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