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NOPE

「ゲット・アウト」「アス」で高い評価を受けるジョーダン・ピールの長編監督第3作。広大な田舎町の空に突如現れた不気味な飛行物体をめぐり、謎の解明のため動画撮影を試みる兄妹がたどる運命を描いた。

田舎町で広大な敷地の牧場を経営し、生計を立てているヘイウッド家。ある日、長男OJが家業をサボって町に繰り出す妹エメラルドにうんざりしていたところ、突然空から異物が降り注いでくる。その謎の現象が止んだかと思うと、直前まで会話していた父親が息絶えていた。長男は、父親の不可解な死の直前に、雲に覆われた巨大な飛行物体のようなものを目撃したことを妹に明かす。兄妹はその飛行物体の存在を収めた動画を撮影すればネットでバズるはずだと、飛行物体の撮影に挑むが、そんな彼らに想像を絶する事態が待ち受けていた。

スタートは「必要か?」と思う程ダルいので、話しが動き出すまでに耐えられない人が現れるかもしれない。

事実がわかってくると途端に恐怖も感じてくるのですが、それを遥かに上回るワクワクが鎌首を擡げてきます。

『見上げてはいけない』

なぜ?

みんな大好き未知との遭遇ですよ!控えめに言って最高です。
BGMがめちゃめちゃ怖さを煽るのですが、チェイスシーンは一昔前のヒーロー映画の様なダサカッコ良さ!なんなんだろう、何と言えば良いかわかりませんが、面白さが後半にグイグイ伸びてくるんですよ。この飛行物体は一体なんなのか・・・UFOなのかそれとも・・・そして姿を変えたそのデザインたるや!!!!!美しさと優雅さとその存在感!素晴らしいです。

その圧倒的恐怖に逃げ惑うどころか、自分たちは逃げられない状況だと知り、こうなったら意地でも『何か』を撮影しようと奮闘する、そして『これは無理!』と言う状況下で「それ」が炸裂する!倒すとか戦うとかじゃなく『撮影する』が目的なのに、結果的にああなってこうなってみたいな、終わりよければすべてよしみたいな展開で、観終わった後は「あれ?結局なんだったっけ?」ってなる不思議な作品でした。

そしてこの映画には色々なオマージュが隠されており、映画好きにはニヤリとさせられるシーンが登場します。ネタバレを1つ言わせていただくと、バイクの止め方完全にAKIRA

好きな人はとことん好きですが、ダメな人には全くダメな映画。

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