小説版『アヤカシバナシ』臭い
見える見えないより、臭いを感じる事はないだろうか。
残り香に似ているけれど、香水とかそういうのではなく、例えばその人のバッグの臭い、服の臭い、家の臭い。
まぁ体臭と言えばそうなのかもですが、その人の臭いってあるのわかりますかね・・・そういうお話です。
ある介護施設での朝、できる事を全てする時間がある。
例えば入浴後にドライヤーをかけてあげる為に、ドレッサーに準備しておく、お風呂を待つ人たちの為に、順番に座る椅子兼脱衣場の設立などなど、デイケアと呼ばれる部署の朝は凄まじ