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設計事務所の一角から始まるストア

10/1(月)スタジオメガネ事務所内に STOA という店がオープンします。

「STOA 」には 古代ギリシャ時代の市民の集う所に建てられた列柱廊建築。という意味があります。そこでは、民衆が集う市や芸術家の発表の場として公共空間の役割がありました。私たちがこの時代にマチの新たな場所を考えるにあたり、よりローカルで、かつ普遍的な “ストア”という名を選ぶことにしました。

「STOA」のような開かれた場所をつくることが可能かを実践するプロジェクトでありながら、その地域に住まう人々の、カルチャーの拠点として、土地ごとに、私たちの手が届く範囲で STOAを展開・実践していくことが、私たちなりのマチを更新する手段の一つだと考えています。

知的好奇心をくすぐる場所を生み出す

私たちは、建築設計事務所でありながら、これまでに「建築スナック」「醸す料理展」など、マチに開いた活動を続けてきました。

こうした活動での気づきの一つに、ニュータウンにおいての夜の娯楽・居場所が足りていないということでした。

それは仕事終わりにでも、まだ知らないコトやモノに偶然出会えるような場所。未完成でありながら、官能的な知的好奇心を刺激する場所であると考えます。

ニュータウンに暮らす私たちが欲しいと思う場所をつくる。とても単純なきっかけでもあったのです。

そんな私たちの好奇心を満たしてくれる、 いつも置いてあるもの をそれぞれ紹介させていただきます。

DOOKS

デザインから販売までを一環して行うアートブックレーベル。作品そのものを見せることに徹した編集とデザイン、軽さと時間を意識した作りが特徴。

通常は、各取扱店ごとに数冊しか見られない希少なブックレーベルですが、STOAでは過去最大のラインナップで置いていただけることになりました。

[10/1(土) オープン日には DOOKS デザイナー相島大地さんによるトークセッションも予定しております。13:00-16:00頃を予定]

本を並べる相島大地さん(DOOKS)

ミウラノ

私たちが大変お世話になっている、社会学者の三浦展さんによる古本販売。

三浦さんならではの街を反映した選書やPARCO全盛期の希少本、思わず手にとってしまうアートブックなど多岐にわたります。三浦さんの思考を通った古書たちは、どれも魅力的です。

本を並べる三浦さん

醸す料理展

料理研究家 岡田香織による発酵料理の展開。
これまで毎月1回メガネキッチンにて開催していただいており、STOAでも継続となります。
そのほか、STOAでお飲みいただけるドリンクの一部監修をしていただいております。また、醸す料理展セレクトの小豆島の「まめまめびーる」も提供予定です。
今後の展開として、岡田さん自身による調味料の開発も進行中で、STOAで展開予定です。

[10/1(土) オープン日には 醸す料理展として、発酵調味料と惣菜デリの販売を行います。11:00から売り切れ次第終了]

夏の発酵スイーツ
岡田さんによるドリンク試作風景

里chai

自家製のチャイとチャイソーダの販売。

振付師・ダンサーでもある 里さんのチャイへの探求心が感じられます。スパイス香るチャイを片手に読書や、1日の終わりの一杯に是非。
チャイハイボールも提供してくださる予定です。

チャイソーダ

SAJI

多摩市で活動する古着屋さん。誰かと一緒にならない物、自分らしさがでる物、長く愛用できる物という目線で古着をセレクトしている。

ニュータウン内でも古着を楽しみたい、というスタッフの願いが叶いました。

SAJI の ロゴ

ニュータウン在住作家の作品

STOAでは絵画や彫刻など、関わりのある作家の作品を見ることができます。

落合商店街に設計事務所を開いて、今日まで、多摩にはこんなにもアーティストがいるのかと驚くばかりでした。そうして繋がった作家さんたちの作品を展示・紹介することが、私たちが思い描く場 への一歩だと考えます。今後、さまざまな形で展開していく予定です。

STOAのこれから

STOAが、完成することは決してありません。地域や時代に合わせながら、チューニングされていく新しい形のストアを目指します。様々な活動の中で出会った仲間たち、地域の人たちと一緒につくり上げていく場所として運営していきます。

このように、さまざまな繋がりが STOAを育て、マチのカルチャーの拠点となっていく、私たちはそんな場所をマチにつくり出していくことを目指しています。

stoa(ストア)
・営業時間 15-20時(金) 13-20時(土)
・駐車場  2台まで 
*いっぱいの場合は近隣にコインパーキングがあります
・東京都多摩市落合4-16-1-105

*10月1日(土)は、11時からオープン予定です。


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