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わたしの愛したオトコたち【欧米編・3選】

選べなくって、困っちゃう。

「推し」という言葉が流行してから久しいが、このワードを私が最初に使い始めたのは2次元キャラだったように思う。幼少の頃から、小説・アニメ・漫画に触れながら生活して今に至るため、推しキャラということになるともう枚挙に暇がない。
週刊少年ジャンプ作品だけでも『スラムダンク』の水戸洋平、『テニスの王子様』の跡部景悟、『BLEACH』なら日番谷冬獅郎、『NARUTO』はマイト・ガイ先生…最近であれば『呪術廻戦』の七海一級呪術師も外せない。
 
とまあ2次元推しキャラとなるとスペースが足りないわけだが、3次元となるとどうだろう?ぱっと思い浮かばないので、数年単位で推しているな~という男性について考えてみることにした。(暇でネクラだと、普段こういう一人遊びをすることになる。)
 
今回は「外国人」「著名人」「存命」という3つの条件で選んでみた。

わたしの愛した男たち【3選】

①  キアヌ・リーブス

あの体によいスーパーフード(それはキヌア)にも負けないスーパースター、キアヌ
私が彼に出会ったのは『マトリックス』(1999年)。それ以来『コンスタンティン』『スウィートノベンバー』『イルマーレ』…etc。全てではないけれどキアヌ出演の映画をちょこちょこ見てきた。
おしなべて美しくて暗い感じの作品が多い。

プライベートにおいても、公園のベンチで一人でサンドイッチをパクついている写真を撮られ、そのあまりにも哀愁漂う姿に「sad Keanu(サッド・キアヌ)」という直截的すぎてもはや悪口ともとれる流行語を生んでいた。(1人で俯いてサンドイッチ食べてるだけで異次元のかっこよさだったけれども。)
 
御年59歳のキアヌをまだまだスターたらしめるのは現在4作目公開中の『ジョン・ウィック』シリーズの影響も大きい。
妻を失った元スゴ腕の殺し屋、というこれまた影のあるイケメン役なのだが、私は『ジョン・ウィック』シリーズはコメディだと捉えて観ている。アクション・人間ドラマ・サスペンス…様々な要素がごちゃ混ぜだが、随所コミカルでテンポが良い。
孤独で美しくて、俗世とは距離を置きたいのに、周りが彼を放っておかない。なんだかキアヌ本人もそんな感じなのかもな、と勝手に気の毒に思う。
 
ジョン・ウィックに1つだけ言いたいのは「元スゴ腕殺し屋のくせにそんなにキレやすくていいのか、お前。」ということである。命がいくつあっても足りないから、アンガーマネジメント講座とか受けてほしい。


②  ザック・エフロン

同世代の星、ザック。
眉毛ボーン!下まつ毛バーン!!の笑顔がニクい、彼である。
映画『ヘアスプレー』(2007年)からファンになり、『ハイスクール・ミュージカル』シリーズや『セブンティーン・アゲイン』等。ザックが出ると、いつも画面が華やかになる。
プライベートでは、仕事のストレスからアルコール依存・薬物依存→リハビリ施設入院、というハードな経験もしているが、復活していまや演技派俳優のステップを順調に踏んでいるように見える。
 
どんな役も素敵だが、私が好きなのは『ヘアスプレー』や『グレイテスト・ショーマン』で見せてくれた、育ちの良いモテモテおぼっちゃまが、市井のパワフルな女の子にガツンと一目ぼれしてしまうあの一瞬の、瞳に宿る輝き。
ザックのその蕩けるような表情といったら、天下一品なのだ。(ラーメンじゃないよ。)


③  セルゲイ・ポルーニン

ロイヤル・バレエ団の元最年少プリンシパル、天才バレエダンサーである彼を見ると、美しすぎて、危うくて、いつも少し苦しくなる。
世界に老若男女問わず美しい人は沢山いるが、彼ほどソリッドな美を体現する人は珍しいのではなかろうか。
クラシックバレエファンでない私のように、彼の半生を描くドキュメンタリー映画『ダンサー 世界一優雅な野獣』を観て、彼に惹きつけれた人も多いだろう。
ケネス・ブラナー版の『オリエント急行殺人事件』や『ホワイト・クロウ』など映画にもちょこっと出ているのだが、演技をしているというよりも本人のキャラが立ちすぎて「ポルーニンが、ポルーニン過ぎる」という感想しか出てこなかった。
どこが好きというわけでも無いのに目が離せない。「圧倒的な美」というのは存在するのだ、と彼を観るといつも思う。
いつか年をとって丸くなったポルーニンが見れるのかな、と夢想したりする。


「推し」たちよ、共に年をとろうぞ。

「推し」に対して、夢を見せてほしい、とはあまり思わなくなった。
若いときはもっと狭量で、熱愛・ドラッグ・交通事故・不倫・結婚・隠し子報道…ちょっとしたニュースにとても敏感に反応していた。
「えー!何それゲンメツ~!」みたいなやつである。

10年以上見ていると、そういう偶像崇拝スタンスは弱まり、彼らには私の知らない彼らの人生がある、という当たり前のことを知る。
きれいなことばかりでない人生を乗り越えて、それでもきれいなものを見せてくれる彼らに感謝したい。
 
「推し」と一緒に、ゆるーく共白髪
なんてね。


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