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ニオう女のフレグランス考【4選】

「Yurie先生って、ニオいますよね。」
レッスン前に生徒Kさんから言われて、どきっとした。
バリ島で太陽礼拝108回をした後は、空調の効いた部屋だというのにひとりビーチで泳いだんかっていうくらい濡れネズミになった私。(みんなに笑われた。)実家で彼岸の墓掃除をした後は、父から「野球部のアンダーシャツの匂いがする。」と言われた私。(母は近寄っても来なかった。)ホットヨガのレッスン中に生徒さんより汗だくになり、アジャストしようと近寄ると、生徒さんからちょっと躊躇われている私。(傷ついた。)
ことほどさように、年中汗っかきなのである。
しかしどうやらKさんの言っているのは、汗スメルのことではないらしい。(ほっ。)
私が、ヨガレッスンで使用しているアロマオイルやボディミストのことだった。
 
年を重ねるたびに、香りと記憶が深く結びついていくのを感じる。
陽に当てた布団の香りは、祖母の家での安らかな昼寝。露に濡れた芝生の香りは、陸上部の試合の朝の緊張感。マークジェイコブスの香水デイジーの香りは、上京したての高揚感。
何十年もたつというのに、香りは抗いようもなく記憶を呼び起こす。(比較的きれいなものを列挙したが、無論そればかりではない。泥酔したあとの…いや、やめよう。)ヨガスタジオで鼻をくすぐる香りも、いつか私たちの記憶を呼び起こすものになるかもしれない。
 
私のレッスンでは、エッセンシャルオイルやアロマオイルを使用して、空間の香りを整えることも多いが、ここではもっとインスタントな話をしたい。レッスン最後に行うことの多い「シャヴァーサナ(屍のポーズ)」の香りづけである。床に仰向けに寝るポーズなので、はたから見ると集団昼寝にしか見えないのだが、究極のリラックスタイムだ。サウナでよくいう「ととのう」に近い、と私は思っている。
シャヴァーサナはレッスンの締めくくりでもあり、またスタジオを出て日常生活へと戻っていくための切り替えタイムでもあると感じているため、香りも含めて気持ちを切り替えてほしいとの想いから、以下のアイテムを使っている。
【使用方法】生徒さんが全員仰向けで静かになったら、自分にオイルやミストをふりかけて、静かに歩き回る。原始的である。

1.  ヴェレダ ホワイトバーチボディオイル 100mL ¥4,510税込
私ごときが紹介するまでもない、大人気のマッサージオイル。付け心地は濃厚な割に、べたっと残ることが無いので、年中使える。プライベートレッスンの足裏リフレメニューにも使用しており、みずみずしいグレープフルーツの香りも男女問わずに大好評。
※ホワイトバーチ:白樺。めぐりの能力に優れる。
2.  生活の木 トリートメントオイル ラベンダーリラックス 40mL¥1,650税込
さらっとした使用感ながら、しっかりと感じられるラベンダーの香りは、さすが生活の木。生徒さんの疲れがたまっていそうなとき・ピリピリしていそうなとき、に使うと、効果てきめん。爆睡する方、続出中。考えものである。
3.  ウタマスパイス ボディミスト オーシャンブリーズ 60mL(値段忘れた。)
バリ島ウブドの薬局で購入したボディミスト。バリ島発の自然派コスメブランド「ウタマスパイス」。バリ島ではクタのスーパーから百貨店、化粧品ショップ等どこでも気軽に買えた。なんかよくわからんけれど、東南アジアらしい香りでいつでも私をカーンとアツい空と海へ連れて行ってくれる。
4.  メディテイト ボディ&ヘアミスト 100mL ¥1,100税込
(左)Vitality オレンジ+レモングラス (右)Harmony ラベンダー+ローズマリー
ゆめタウン高松の雑貨屋さんで見つけたミスト。(楽天やAmazonでも購入できる。)精油100%の香りらしく、フレグランスミストにありがちな安っぽフローラル系ではなく、確かにエッセンシャルオイルを感じられる。ただ、ボディ&ヘアミストという割に保湿効果は秒で飛ぶので、あくまで気分転換に。
 
冒頭のKさんは語弊に気づいたらしく、今では「ニオイ」ではなく「香り」と言ってくれる。
「ニオイ」でもいいんですけどね。
皆さまも、おすすめの「香り」があれば、ご一報ください。

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