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私的2024春アニメ考

やはり最もフレッシュな季節。

春夏秋冬ざっくり4つのシーズンに分けて放送されるわけだが、やはり春が最も爽やか&フレッシュなタイトルが集まる。
学園モノなど、入学から描かれる作品と時期をあわせているのだろう。

友人知人からの前情報 · 好みの絵柄 · キャラデザインなどで当シーズン追うアニメを決めているのだが、今期は5作品
私としては多い方で、楽しく追えたが集中力や熱量に欠けたなぁ、というのも正直なところ。
切り捨てる勇気も必要だったと反省している。

ひとまずこの3ヶ月を彩ってくれた作品たちに感謝を込めて、総括したい。

① DK可愛い!部活最高!『忘却バッテリー』

高校野球に取り組む男子高校生たちの青春を描く本作。天才バッテリーの片割れ(智将キャッチャー)が記憶喪失になり、野球部の無い都立高校に入学するところから物語は始まる。
ギャグ要素も多く、コミカルにテンポよく進むので、毎回とても楽しく観ることができた。
ギャグはコテコテなのだが「1回だけなら滑るネタも、30回やられると面白くなってくる」的な感じで根負けして笑ってしまう。

思春期ならではの痛々しさ、だからこその突進力、やみくもに流しちゃう汗や涙、仲間と分かち合う喜び、そんな部活動の魅力が詰まりまくっている。

私はウン十年前に陸上部に入部したものの根がインドア文化系怠け者なので、本当にびっくりするくらい部活動生としてはポンコツだった。
先輩は偉そうだし、汗臭いし汚いし痛いし悔しい。
それでも私は、あのときに戻ってもまたスパイクを履いて走るのだろう、と『忘却バッテリー』を観て懐かしく思った。

圭ちゃん挨拶好きすぎる。



②Production IGにハズレなし。『怪獣8号』

前評判第1位はコチラ。
アニメーション制作が超有名Production I.Gなこともあり、視聴を開始。未知の怪獣が出現する世界で、世界を守る防衛隊の奮闘を描く。
防衛隊員を志す主人公·日比野カフカは、ひょんなことから怪獣を体内に取り込み半·怪獣という特殊体質になってしまう。

絵柄もキャラクターも割とポップだが、敵である怪獣の全容が掴めないところが、全体に緊張感と不気味な感じをもたらしていて好きだった。

純粋に続きが気になる。

ベタに保科副隊長推し。



③同律3位?『烏は主を選ばない』&『バーテンダー 神のグラス』

前情報無しでなんとなく見始めたのがこちらの2つ。

·世界観スキ!今後に期待…『烏は主を選ばない』
史上最年少で松本清張賞を受賞した大人気・八咫烏シリーズが遂にアニメ化。
人間↔カラスに変身可能な美麗のキャラクター達、八咫烏一族に漂う不穏なムード···に惹かれて観始めた。
ストーリーは、八咫烏一族のトップである金烏(きんう)サイドの宮廷闘争、金烏の后候補となる名家4家の姫達のキャットファイトを描く桜花宮サイドの、両方が並行して進む。
常にそこそこ面白いのだが、両サイドの話が代わりばんこに行われることで、物語のスピード感や盛り上がりが損なわれているように感じた。
7月以降は新章突入の予定なので、今後の展開に必要な仕掛けなのかもしれない。
何にせよ原作の爆発的な人気を考えれば「こんなもんではないはず!」と期待せずにはいられない。


·地味な良作『バーテンダー 神のグラス』
派手さは無いが、安定感のある良作だったと思う。バー·お酒にまつわる職業ドキュメンタリーが好きでよく観ているのだが、本作では疲れた人が束の間の癒やしを求めて訪れる場所としてのバーや、バーテンダーという職人たちの舞台裏が楽しめた。

家飲み·安酒派の私も、素敵なバーでとっておきの一杯を飲みたくなってくる。(禁酒中なんですけどね。)



④キャラ・設定好きすぎるがゆえに…『WIND BREAKER』

オープニング主題歌がなとり氏の『絶対零度』で、映像との音ハメ、疾走感が素晴らしくて観始めたヤンキーアニメ。
キャラクター設定(主人公オッド·アイとか最高かよ…)も素敵で観続けたが、なぁんかハマれなかった
ヤンキー作品にしては全員いい子すぎるし、仲間との関係も甘ったるすぎる…。もっとこう葛藤とか!癒えない傷とか!重めエピソードください!
しかし既に来年2期が決定しているということは、私との相性の問題であり、人気作なのは間違いないのだろう。



「コンテンツ消費」にお気をつけ。

これは自分への警告なのだが、アニメやテレビ番組、YouTube動画などの映像を観続けていると、いくぶん脳が疲れて、集中力が落ちてくる。
「口さみしい」の耳目バージョンのような感じで、作業をしながら映像をつけっぱなしにすることも多いのだが、そうすると自然と1つの作品に向かう関心度や熱量は低くなってしまう。

漫画やアニメ、映画は誰かの血と汗と涙の宿る「作品」なのだ。できれば「消費」するのではなく、一定の集中力をもって向き合いたい。
しっかり観ずに、アニメ好きは名乗れない。

夏シーズン以降は「量より質」をテーマに、切り捨てる勇気をもって臨みたい。

ひとまず『推しの子』第2期ですかね!


【作品情報】
·忘却バッテリー
原作 : みかわ絵子(集英社、少年ジャンプ+)
アニメーション制作 : MAPPA

·怪獣8号
原作 : 松本直也(集英社、少年ジャンプ+)
アニメーション制作 : Production I.G

·烏は主を選ばない
原作:阿部智里(文藝春秋)
アニメーション制作 : ぴえろ

·バーテンダー
原作 : 城アラキ(集英社、スーパージャンプ→グランドジャンプ)
アニメーション制作 : リーベル

·WIND BREAKER
原作:にいさとる(講談社、マガジンポケット)
アニメーション制作 : CloverWorks



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