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「いちばんループっぽい写真」が撮れるのは誰? 【スタジオループ座談会③】

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良いなと思った瞬間に、ただシャッターを

 
HAMA
私が好きな写真家は、濱田英明。他には、マグナム・フォトとか、アンリ・カルティエ=ブレッソンとか。木村一成のスナップもすごい好き。得意なのは「俺が好きな写真」!(笑)
 
「お子さんをかわいく撮りますよ」とか、そういうところにすごく自信があるわけじゃないんですよ。俺がいいな!と思った瞬間に撮りたいって思っています。だから、俺は撮影をそんなに頑張らないじゃないですか?
 
―確かに…(笑)。家族写真を撮影してもらったことがありますが、撮れていてビックリしました。
 
HAMA
そうでしょう?全然強制もしない。良いなと思った瞬間にただシャッターを落とすっていうのが一番理想で、そういう感じで撮ってます。自分が撮りたいものが撮りたい。
 
―子どもたちを泳がせますよね(笑)。
 
HAMA
そう、そのまま。その場からいなくなっちゃってもOK。
 
COZI
泳がすよねぇ。キープしないというか。
 
HAMA
そう。だから、ザ・記念写真みたいなのを期待してくれるお父さんお母さんには、もしかしたら合わない可能性がある。
 
COZI
ご家族ごとの空気感を撮りたいっていうのは、うちに入る前からHAMAのベースなんだと思います。自分のスタイルに寄せないで、相手の空気感に合わせる技術を持っている。
 
HAMA
一つ一つのカットに粘らないっていうのは、すごい意識しています。一つの場所で頑張って子どもを固定して撮ろう、というのはやらない。ポンポン変えていく。そういうのは意識しています。

120点はないけど、常に98点

 
YAMADA
僕の場合、得意な写真というのがないんです。

結構長い間、COZIのアシスタント、HAMAのアシスタントをやって、しっかり土台を作ったんです。カメラマンの勉強をしてこなかったからベースがなかったので、土台作りの下積みに力を入れてきました。
 
その結果、それぞれのカメラマンのストロングポイントをちょっとずつ履修して、自分のものにして、そうしてできあがったのが僕です。まんべんなく学んだ結果、特に突出したものはないけど、万能的に何でも撮ります。
 
COZI
何を撮っても98点。
 
HAMA
98点だったら全然いいじゃん!
 
COZI
でも120点がない。
 
YAMADA
そう(笑)。
 
HAMA
いやでも、上手いよね?!
 
COZI
超上手い。
 
YAMADA
そのスタイルにたどり着きました。
 
HAMA
めっちゃ小器用です。
 
TAKUMA
スポンジみたいな吸収力。
 
COZI
ナルトという漫画に「コピー忍者カカシ」というキャラクターがいるんですけど、そんなタイプです。他の3人のコピーができる。例えば俺が当日にコロナで撮れない、ってなったらYAMADAにお願いする。そうするとCOZIっぽい写真が撮れる。HAMAが撮影に行けなくなって、YAMADAが代理で行ったら、HAMAっぽい写真が撮れる。TAKUMAっぽい写真も撮れる。
 
本当に器用。どこに行っても大丈夫。どんな仕事でも大丈夫。
 
TAKUMA
3人を足して平らにしたら、一番きれいな写真になったみたいな(笑)。
 
色とか一番きれい。YAMADAはクセがないから。他の3人はクセが強すぎて(笑)。結果、YAMADAの写真が一番きれい。
 
HAMA
彼は、ライティングすればいいところをライティングしないとか、足し算引き算を上手にする。一番ずるいよな?(笑)
 
「あ〜きったねぇなこいつ、こういうの使ってやがる〜(笑)」って。
 
COZI
引き出しが多いんですよね。
 
HAMA
やっぱりみんなを見ているからね。
 
COZI
俺たち3人は本当に個性的だと思うし、その時の趣味嗜好で撮る。自分の中の流行りで撮るから。その時のバージョンでしかやらないんです。去年流行ったやつとか、忘れちゃう。でもYAMADAはそれを引き出しにしまっていて、2021年にHAMAがハマった写真とかがインプットされている。そして、それをちゃんと使えるんですよね。
 
HAMA
一番ループっぽい写真だね。
 
TAKUMA
(笑)。平均なんですよね。
 
HAMA
スタジオループにお願いしたいなら、YAMADAにお願いしたらいい(笑)。
 
COZI
基本的に受けないけど(笑)。
 
YAMADA
基本は他の3人に振るんです。自分には入れない。
 
COZI
彼は3人の納品作業をしてくれているんです。家族写真が年間800〜900件あるんですけど、それのオペレーションを全部してくれている。だから撮影する時間が一番なくて、実は一番忙しい。けど、一番上手い。
 
YAMADA
そういったメンバー構成です。
 
COZI
TAKUMAとYAMADAは、自分のための撮影がない。プライベートの写真もほとんど撮らない。普段写真を撮ろうっていう気がそんなにないというか。
 
YAMADA
プライベートで撮るのはラーメンぐらいですね。
 
HAMA
ラーメンはずっと撮ってるよね。本当にラーメンブログやってんじゃねぇかってくらい。
 
COZI
モデルやスタイリストにお金を払って作品を撮るとか、自由な時間に好きなところに行って好きな人を好きな状況で撮るとか、そういった自分の写真は撮らないよね。
 
TAKUMA
だから何を撮りたいかと聞かれると困る。
 
YAMADA
代表作を出してくださいっていわれても「はて?」って感じです。
 

誰かの目の代わりになる


COZI
僕が得意な写真はコーポレート全般です。今までは女性を撮るのが好きだったんだけど、子どもが生まれてからほとんど撮らないようになって、でもまた撮りたいな。結婚式も得意です。人が幸せな瞬間を盗み撮りする、じゃないけど、その人の目の代わりになって、写真を撮るのがすごく好き。新郎新婦の目の代わりになって。
 
「誰かの宝物になるだろうな」という写真を撮るのが好きなんです。あまりにビジネス的な写真は苦手かもしれない。作品としては、結構海の写真とかも好きです。
 

【次回へ続きます】


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