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#36 KaNさんにインタビューしてみた(2)

こんにちは。あっき~です。
このnoteでは身のまわりの音楽をやっているバンドマンやシンガーや音楽に携わる人にインタビューをして、その人となりを知ってもらおうというコンテンツです。

#36 KaNさんにインタビューしてみた(1)の続きです。

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大阪キラクに軽音部セッション

あっき~
どのタイミングでセッションを企画しようと思ったんですか?

キラクに軽音部 勧誘チラシ

KaN
僕、StudioTSLっていう屋号で音楽活動してるんですよ。
StudioTSLを手伝ってくれるスタッフが、「楽器の初心者を集めて、何か企画してみるのも面白いんじゃない?」っていう提案がきっかけで、最初はセッションというより、これから楽器をはじめる人向けに教える会だったから、曲を演奏する感じではなかったです。
余裕があれば曲を演奏してみようか、という感じでした。

あっき~
なるほど。
弦の交換の仕方とか、アンプの使い方とか、楽器を演奏するために必要なことを教える場だったんですね。

KaN
他にも、初心者のドラマーの子にエイトビートを説明して、時間の許す限り付き合ってあげたり、定期的にギターを練習してるかLINEでチェックしてあげたりしてたんですよ。

あっき~
本当にこれから楽器をはじめる人向けの企画だったんですね。
今みたいに、曲を演奏するセッションになったのはどういう流れでなんですか?

KaN
初心者向けの集まりはスタッフが声をかけてくれて参加者を募集してたんですけど、スタッフが忙しくなって放置気味になってしまったんですよ。StudioTSLとして活動してることだったので、放置してしまった人たちにとっては、代表者である僕の評価に関わってくることになると思って、そのときの集まりの運営を引き継ぎました。

あっき~
ちゃんと責任持って、偉いですね。

KaN
そこから僕が今まで参加してくれた人に何かできないかと思って、セッションを企画するようになるんですよ。

あっき~
引き継いでから、曲を演奏するセッションに変わっていったんですね。

セッションで演奏している様子

KaN
そうですね。
そこから今、セッションに来てくれている人たちが集まってくれるようになりました。
何回かセッションを繰り返しているうちに、「(ボーカルに比べて)楽器の音がでかくない?」って気づいたことがあって。
同じタイミングで、色んなセッションイベントとかライブを観てて思ったのが、「ボーカルに特化したセッションをやりたいな」と思うようになるんですよ。
セッションをはじめたころは特に音の大きさを気にしないで、楽しくできれば良いかなと思ってたんですけど、ボーカルの人が歌いやすい音作りについて考えるようになりました。

あっき~
確かに、ボーカルの初心者の人がセッションに来てくれたけど、周りの(楽器の)音が大きすぎて、自分が何を歌ってるかわからない状態になると辛いですよね。

KaN
知り合いのボーカルの人でも、めちゃくちゃ歌うスキルを持ってるのに、歌声が発揮できていなかったり、バンドを組んでみたけど思ったように歌えなかったっていう人を結構見かけるんですよ。
そういう人たちを救済する意味でも、セッションでは音量のバランスに気を配るというコンセプトでやってます。

あっき~
なるほど。
なかなか音量のバランスをコントロールするのって難しいですけどね。

KaN
音量を気にして演奏するのを受け入れられない人が離れていったりもしましたけど、個人的には、どうやったら歌いやすい音量バランスになるのか、試行錯誤するのは楽しいです。
ドラムの人に音量を抑えてもらうために、ジェルミュートを使って演奏してもらったこともあったし、ベースの音をボーカルの帯域から離すような音作りにするようなこともやっています。
ボーカルの人がイヤモニとか、特別な機材を持ち込まなくても、歌声が聞き取りやすくて演奏が成立するのを目指しています。

あっき~
確かに、歌いやすい環境で歌って、人と一緒に演奏するのって楽しい、って思ってもらえると良いですよね。

KaN
参加してくれる人たちも、音のバランスを良くしたいっていうコンセプトに共感して、セッションができているのは良い形でやれてるな、と思います。
キラクにと言いつつ、僕のコンセプトを理解してくれて、真面目に楽しく音楽をやってくれる人が多い場所ですね。

あっき~
最近のセッションでも、新しく参加される人も多いですよね。

KaN
参加したことのある人が新しい人を連れてきてくれたりして、うれしいです。
良く参加してくれる人と、新しく参加してくれる人のバランスは良いと思います。
できれば少人数で一人一人とコミュニケーションを取りたい気持ちもあるんですけど、人数が多くても対応できる範囲で楽しくやりたいです。

積極的にスタジオ内の音について相談している様子

あっき~
演奏する人、みんなが演奏しやすい環境でやりたいっていうことなので、どういうセッションなのかをあらかじめ伝えておくのは大事だと思います。
事前にどんなセッションの雰囲気なのか知っていれば、自分に合いそうなセッションかどうかを判断することもできるだろうし。

KaN
最近はアニソンバンドをやってる界隈からは離れているけど、セッションを企画するようになって、今アニソンバンドをやってる人たちと知り合えて、やっぱり人と一緒に音楽をやるのって楽しいな、ということを再認識しました。

あっき~
今後、キラクに軽音部のセッションはどんな活動にしていきたいですか?

KaN
ありがたいことに、参加してくれる人が増えていて、僕ひとりで運営していくのは限界が来つつあるのかな、と思うんですけど、手助けしてくれる人もいるので、続けていきたいですね。
後は、セッションに来てはじめて人と一緒に演奏する楽しみを知った人たちに、ステージで演奏する楽しみを知ってもらうために発表会イベントを企画したいと思います。

あっき~
今年の発表会は自分も出演させてもらったのですが、来年の発表会も楽しみにしています。
今日は主催するセッションに対する想いを聞かせてもらえて良かったです。

KaN
クリエイターの友だちからは、「ギターの講師やレコーディングをやったりしてるのに、今更初心者の人を集めてセッションをしなくても良いんじゃない?」って言われることもあるんですけど、やっぱりセッションに参加してくれる人から感謝されることがモチベーションになっているんですよ。
楽曲制作でも、大変な思いをして完成させて感謝されるのも良いんですけど、セッションに参加するのを楽しみにしてくれる人がいたり、セッションがきっかけでバンドを組むようになった人から「セッションに参加して良かった」と感謝されることもあって、僕が思ってる以上に周りがセッションのことを大事にしてくれているのが本当にありがたいです。

バンドを組んで演奏しているような雰囲気

あっき~
最後に、セッションとは全然話が変わるんですけど、またバンドをやってみたい気持ちはありますか?

KaN
僕自身、こだわりが強いんで、バンドのメンバーと協調しながら活動していくのが難しいんですよ。
もしもバンドをやるなら、自分で曲を作って、サポートメンバーを集めて一緒にバンドで演奏してもらうのが良いかな、と思います。

あっき~
クリエイターならではの悩みですね。
今日は長時間、ありがとうございました。

KaN
ありがとうございました。

インタビューを終えて

過去の経歴についてKaNさんから話を聞く中で、「僕、音楽を仕事にするのは結構遅咲きなんですよ」と発言されていたのが印象的で、さまざまな紆余曲折があって今の活躍があるんだな、ということがわかりました。
音楽を仕事にしたいと思うより前から、「サブカルの仕事に携わっていきたい!」という想いが実現して、「今が一番楽しい!」と語るKaNさんは活き活きとした表情でした。

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以上でKaNさんのインタビューは終了となります。

ここまで読んでくれてありがとうございます。
次回のインタビューに続きますので、今後ともよろしくお願いします。

記事を更新するモチベーションにつながるので、もしよければ感想をいただけると嬉しいです。


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