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#23 Nostalgic♪Loversにインタビューしてみた(3)

こんにちは。あっき~です。

このnoteでは身のまわりの音楽をやっている人にインタビューをして、その人となりを知ってもらおうというコンテンツです。

Nostalgic♪Loversにインタビューしてみた(2)の続きです。
インタビュー最終回の前に、「90年代アニソンってどんな曲を演奏してるんだろう?」って人向けに、過去のライブ動画を頂きました。
インタビューを読んでNostalgic♪Loversに興味を持ってくれた人はこちらの動画も見てもらえると嬉しいです。

Nostalgic♪Lovers
Vo.すみれ
Gt.よっぴー
Ba.うえ
Key.かつ
Dr.むーち

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ノスラバの魅力

よっぴー
たぶん、楽器のメンバーはボーカルを引き立たせる意識を持ってると思う。
それを強く感じたのはノスラバがはじめてかな。

うえ
それ(ボーカルを引き立たせる意識)はあると思うよ。

あっき~
ふーん。
職人気質なんですかね。

よっぴー
というより、単純に歌を一番聞かせたい、聞きたいっていう気持ちがあるんじゃないかな。

かつ
歌ものはやっぱり、そうじゃないと。

むーち
アニソンバンドあるあるかもしれないけど、ボーカルが一番(立場が)強いっていう。
だから、楽器の人はバックでサポートしてる感じになりがちなのかも。

うえ
確かに、大体のバンドだと「我が我が」っていう音作りになりがちやもんな。
逆にいうと、ボーカルが崩れると周りも崩れていくっていうのはあるかな。

すみれ
バンドのモットーとして、とにかくメンバー1人1人のやりたい曲を尊重しています。
80、90年代の曲を演奏することが多いけど、最近の曲をセットリストに追加しても良いし、そのへんの融通は利かせて良いと思ってるし。

かつ
最近の人たちにも受けるやろうし。

あっき~
演奏する曲はどうやって決めるんですか?
基本は90年代の曲から選ぶ感じなんですかね。

すみれ
「この曲やろう」、「この曲やりたい」っていう曲。

むーち
各自がやりたい曲。

すみれ
やりたい曲をあげたら、却下されることはない(笑)

かつ
とりあえず、やりたい曲リストとして保留にしておいて、後からどの曲を演奏するか決める感じかな。

すみれ
やりたい曲が却下されないのは、バンドの強みかも。

むーち
曲決めで迷ったり、困ることはないです。

よっぴー
バンドの活動歴も長いから、過去にやった曲を引っ張ってくることもできるんで。

うえ
なんだかんだで、どんな曲でも形にできちゃうんで。
だから、好きな曲をやろうっていう感じ。

すみれ
かなりマニアックな曲をたくさんやってると思います。
タイアップのアニソンだけじゃなくて、声優のアルバムの曲をやったりもするし。

うえ
逆に、やりたい曲の音源を探すのが大変やったりするもんね。

よっぴー
自分の好きやった時代の曲を演奏できるから、「どの曲が好きやったっけ?」って過去の曲を探すところからはじまったりするかな。

あっき~
それは面白いですね。
当時大好きでバンドで演奏したくてもできなかった曲を、今できるっていうのは。

すみれ
知名度を一切無視してセットリストを組んだりしてたこともあるけど、ライブで聴いてもらったときに、「こんな良い曲があるんや、良いな~」っ知ってもらえると一番嬉しい。

あっき~
逆に知ってる人からすると、「この曲を演奏してくれるんや!」っていうのもリアクションとしては嬉しいですよね。

よっぴー
イントロがはじまった瞬間に、(曲を知ってる)お客さんから歓声があがると、「よっしゃ、知ってた!」って思うよね。

すみれ
アニソンだから聞くっていうのももちろん良いけど、音楽として「この曲良いやん!」って思ってもらえると嬉しい。
80年代はオシャレな曲が多かったり、90年代でもアニソンって本当に音楽のジャンルが様々だから。

かつ
後、うちらはエンディングの曲を選びがちかな。

うえ
確かに、なんでなんやろね。

かつ
オープニングの曲は他のバンドがやってることがあったりするから。

すみれ
別にオープニング曲を避けてるわけではないけどね。

むーち
とはいえ、他に(90年代のアニソンを)やってるバンドも少なくなってきたし、今もやってるバンドはほとんどないやろうし。

よっぴー
関西のアニソンバンドだと、うちのバンドくらいなんじゃないかな。
たぶん、90年代のアニソンに限定してやってるのは。

あっき~
世代的なものもありますよね。
90年代は生まれてない人もいるくらいだし(笑)

すみれ
バンドの特長で言っておかないといけないのは、男女ボーカルもできるところやな。

かつ
それ言わんといてや。
恥ずかしいから(笑)

あっき~
確かに、コーラスができる人の話は聞いてないですね。

よっぴー
かつさんの声はアニソン声というか、そういう意味ですごい良いんじゃないかな、って。

あっき~
アニソン声ってどういうこと。

よっぴー
舞台映えする声というか。

かつ
う、うん、ありがとう。

すみれ
かつさんの声は圧力があるよな。
よく通る声。

よっぴー
オペラとかミュージカル系の声の出し方なんかな。

あっき~
かつさんは実際、そういう素養があるんですか?

かつ
いや、何にもないですよ。

うえ
(身体を)鍛えてるから、声も出るんやろ。

すみれ
かつさんが良く言ってるんだけど、「最小の人数で最大のことをやらないと。バンドはそうじゃなきゃいかん」って。

かつ
それはカシオペアの受け売りやけどな(笑)

すみれ
そうやったんや。

バンドへの想い

あっき~
イベントがなかなかできない状況で、再開までの「つなぎ」でっていうわけじゃないですけど、こういうインタビューでバンドのことを知ってもらうきっかけになると良いなと思っています。

かつ
すごく良いと思いますよ。
やっぱり、つながりがなくなってしまうのが一番アカンことやと思うから。

よっぴー
「あのバンドってまだ活動してるんや」って誰かに思ってもらえたら良いよね。

かつ
活動が目に見えると、他に活動してる人の励みにもなるやろうし。

よっぴー
それに、(今は活動しなくなったバンドも)やってほしいしね。
僕らよりも上の世代で活動してた人たちはほとんどやってないから。
また戻ってきてくれたらなぁ、って。

うえ
この前、たまたま会った知り合いに「まだ活動してんの?!」って言われたけど。

すみれ
昔、同じように活動してた人に会うと「今も続けてるんや、ライブがあったら観に行くから」って声かけてくれるよ。

うえ
ある意味、昔の知り合いが集まる機会がライブくらいしかないし、今も続けてライブをやるバンドがうちくらいしかいないから。

すみれ
さみしいような、誇らしいような(笑)

あっき~
ライフステージの変化があっても、バンドを続けてるっていうのは簡単じゃないですよね。

むーち
特殊なケースやと思います。

よっぴー
ノスラバの何が良いか、っていうのは良い意味でも悪い意味でも、まったりというか、急かさないというか。
「ゆっくり考えて、やろうや」っていうノリがあるかな。
ライブに出ることを前提として活動してるわけじゃないから、ライブに追われて急ぐようなこともないし。

すみれ
子どもができて、バンドの活動をどうしよう、って思ったこともあったけど、メンバーが「子どもが生まれても、バンドはいつでもできるから」って言ってくれて。

だから、子どもができても、何も変わらずに意外とできてるっていう。
それは本当にメンバーのみんなに感謝しています。
私はすごく勇気づけられました。

あっき~
長く続いているバンドはお互いの環境の変化を認めながら、それでも自分たちの心地の良い「居場所」が好きで活動しているのが長く続いているバンドの在り方なのかな、と思いました。

今日はお時間いただき、ありがとうございました。

ノスラバ全員
ありがとうございました。

インタビューを終えて

90年代のアニソンや声優事情だったり、インターネットが今ほど普及していなかったの話は、リアルタイムで体験した人にとっては懐かしくもあり、体験したことのない人にとっては新鮮に感じてもらえると嬉しいかな、と思います。

バンド歴が長くなればなるほど、メンバーのライフステージが変化していく中でバンドを続けるのが難しくなっていくのは、自分の経験としてもよく分かる話でした。

色んな変化があるとしても、バンドをかけがえのない「居場所」として捉えて、バンドを続けていける関係は、強い結束力を感じるバンドでした。

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以上でNostalgic♪Loversのインタビューは終了となります。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回のインタビューに続きますので、今後ともよろしくお願いします。

記事を更新するモチベーションにつながるので、もしよければ感想をいただけると嬉しいです。


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