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”oowa”とは、1人の発話が苦手なダウン症の男の子が使うオリジナルの言葉「おーわ」に…

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”oowa”とは、1人の発話が苦手なダウン症の男の子が使うオリジナルの言葉「おーわ」に由来します。社会がまだことばと認識できていない行動やアクションを探し、尊重・共有することでオリジナルのコミュニケーションを模索するばづくりを目指して活動しています。

マガジン

  • せんせい、いっしょ。

    ちょっと変わった特別支援学校の先生の、ちょっと変わった特別支援教材の話。

最近の記事

問題行動には、始点と終点の学習と感覚へのアプローチ。「始点と終点」がない混沌とした世界の、終点探しのお手伝い。(『せんせい、いっしょ。-特別支援学校のちょっと変わった先生の、ちょっと変わった教材の話-』#03 北野ちゆき)

隣を歩いていたはずの子が突然、ピュー!と走り出していく。 手をつないで歩いていたはずの子が突然、グッ!っと手を引っぱり座り込む。 隣に座っていたはずの子が突然、バンッ!と背中をたたく。 おもちゃで遊んでいたはずの子が、ガシャン! 突然、持っていたおもちゃを投げる。 突然はじまり、急に終わる行動たち。 私たちは日常生活において、始まりの点となる場面から終わりの点となる場面に向けて、持続した活動を行っています。食べ物を口に入れるという始点から、咀嚼してゴクンと飲み込む終点ま

    • 2024.04.27-28 出張oowa!【創造都市横浜20周年記念】急な坂スタジオ×Studio oowa「アトリウムで待ち合わせ」を横浜市役所で開催します!

      急な坂スタジオ× studio oowa  現在2020年以来の横浜トリエンナーレ8が開催されていて、また今年は創造都市20周年ということで各地でイベントが開催されている横浜市ですが、oowaもその企画の一端を担当させていただくことになりました。 20年近く前に加藤が初めて関わったアートプロジェクトの現場から一緒で、10年前には西新宿でスタジオセンターという共同アトリエを一緒に運営していたアーティストの佐々瞬が仲人となり、<急な坂スタジオ×Studio oowa ”アトリ

      • 「注視教材」で目を自分のものにして、世界と出会う。(『せんせい、いっしょ。-特別支援学校のちょっと変わった先生の、ちょっと変わった教材の話-』#02 北野ちゆき)

        私は、現在特別支援学校教員14年目。 子どもから学ぶをモットーに、たくさんの子どもたちとかかわってきました。特別支援学校では、チームティーチングと呼ばれ、チームで指導にあたっていきます。1クラスを2~3人の複数の先生でチームで持つことが多く、小学部・中学部・高等部まである学校だと、教員の人数が100人を超えることもあります。いろいろな先生と一緒に指導にあたることが、特別支援学校の先生の醍醐味でもあります。 宮城県仙台市の大学で特別支援教育を学んだ私は、当初の希望通り神奈川県

        • 2024.02.03.Sat【ひとり教材展 at oowa】 開催のお知らせ

          oowaAP#4"知る" このたびStudio oowaでは、特別支援学校教諭北野ちゆきさんによる【ひとり教材展 at oowa】を開催します。noteにて連載中の<せんせい、いっしょ。-特別支援学校のちょっと変わった先生の、ちょっと変わった教材の話->で取り上げた、”快感”・”眼球”をテーマにセレクトした教材、25点を展示します。 一見玩具のようにみえるものたちが、「なぜ特別支援教材なのか」を知ることは、それらの教材を必要とする人たちの特性を知ることに繋がります。彼らと

        問題行動には、始点と終点の学習と感覚へのアプローチ。「始点と終点」がない混沌とした世界の、終点探しのお手伝い。(『せんせい、いっしょ。-特別支援学校のちょっと変わった先生の、ちょっと変わった教材の話-』#03 北野ちゆき)

        • 2024.04.27-28 出張oowa!【創造都市横浜20周年記念】急な坂スタジオ×Studio oowa「アトリウムで待ち合わせ」を横浜市役所で開催します!

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        • せんせい、いっしょ。
          3本

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          「快感教材」から自分の世界に没入しがちな子どもとの関わりをつくる (『せんせい、いっしょ。-特別支援学校のちょっと変わった先生の、ちょっと変わった教材の話-』#01北野ちゆき)

          #01 快感教材枕の角を指でぎゅっと押すとき。 ゆで卵の殻をむくとき。 マットレスにダイブするとき。 おばあちゃん家の障子に指で穴をあけるとき。 ママの二の腕をふにふに触るとき。 真冬の霜柱を踏むとき。 ピタゴラスイッチ みなさんの快感はなんですか? 特別支援学校の教員の仕事の1つに「教材づくり」というものがあります。100円ショップなどで材料となる日用品を買ってきて、カッターや両面テープなどを駆使して切ったりつなげたり、木材を加工したりして、その子にあった教材を制作しま

          「快感教材」から自分の世界に没入しがちな子どもとの関わりをつくる (『せんせい、いっしょ。-特別支援学校のちょっと変わった先生の、ちょっと変わった教材の話-』#01北野ちゆき)