キャラに名前をつける重要性
「桜木花道」「流川楓」…『スラムダンク』の名前のセンスが最高にクール!と改めて興奮しています。
当たり前っちゃ当たり前なんですが、最近の小学生は『スラムダンク』を知らないんですよね。時代はどんどん変わってくんだということを感じます。
やっとおっさん達が「これを知らない世代なのか」と言ってた気持ちがわかってしまい、軽くへこんでます。
新しいものには常に意識して触れていこうと思います。
さて、今日は「キャラクターに名前をつける」って話をしようと思います。
ただ、冒頭の「桜木花道」のようなセンスある名前の付け方とかそういう話ではないので、その点はご容赦ください。
キャラクターに名前をつける重要性
作品を創造するとき、「頭の中では名作ができているのに、作品に起こすとたいしたものじゃない問題」ってのがあります。
こういうのは大抵の場合、頭の中では“具体的な形になっていない状態”で、一部分の妄想だけで名作のように錯覚してるんだと思います。(※単純に技術がなくて作品に落とし込めないパターンもあります)
作品を創るというのは、具体的な形にアウトプットする作業です。妄想を形にするということはいわゆる“0から1”を生み出すということ。
頭の中にしかないものを形にした時、1が生まれて、そこに価値が生まれる。創作ってそういうものだと思います。
ここで話を戻します。なぜキャラクターの名前を決めることが重要なのか。
それは、
雲のように掴んでも掴めないフワフワした状態の妄想に具体的な形を与える作業だから
です。
名前をつけると、そのキャラクターは地面に足をつけ、息をし始めます。
ちょっと例えとして合ってるかわからないんですけど、想像してみてください。
友達から聞く友達の友達の話。
「九条ってやつがさぁ〜」
と固有名詞がつくと、想像が具体的になります。
“九条”って名前に、友達からのエピソードが紐付くわけです。友達の友達の九条ってキャラクターになる。
そうすると、九条らしからぬ行動の話を聞くと「え、あの九条が?!」ってなるわけです。(#九条って誰)
名前がないと、エピソードは点のまま。
そこにキャラクターは生まれない。
名前がそいつをそいつたらしめるわけで、名前がなかったら大勢の中の1人でしかない。
九条は九条という名前を得てはじめて、九条になるんですね( #だから九条って誰 ?!)。
昔の人(いつの時代かは知らないっすけど)は、言葉の発明と同様に、
人という生物にさらに個々で“名前”をつけたというのが画期的だと思います。天才です。
自我の芽生です
とまぁ、つまるところキャラクターに名前をつける行為は、
フワフワした想像に具体性を与える
ということです。
名は体を表す
「名は体を表す」ということわざがありますが、
これについては、キャラクターの名前をつける時も考えるべきかな?と思ってます。
名前がめちゃくちゃクールな感じなのに、本人はめちゃくちゃバカみたいなのは、(狙いならいいですが)意味がないならやめた方がいいのかもしれません。
まぁこれは感覚的なことだと思うので自由です(基本的に創作にルールなんてないので)。
冒頭で出した『スラムダンク』の「桜木花道」や「流川楓」なんかは、まさに“名は体を表す”だと思います。
これ以外にないだろというぐらい、ぴったりの名前。最高です。
また“名は体を表す”というのは、名前に引っ張られ、性格も構成されていくって意味も含まれている気がします。
つまりどういう名前をつけるかでイメージが生まれる。
創作でもその名前に引っ張られたキャラクターになっていく可能性も大いにあるなと思った次第です。
まとめます。
・名前をつけるという行為は、妄想の具体化。エピソードという点の集まりを、固有名詞である名前に紐付けることで線となり円となる。
・名は体を表すということわざがあるように、キャラクターの名前というのは、キャラクターのイメージとセットで考えた方がいい。
という話でした。
外出自粛で精神も不安定になるかもですが、そんな時こそ妄想して創作楽しみましょう!!
では作業もどりますー!
《追記》
そういえば、『スラムダンク』のめちゃでかい画集出てましたね。欲しい…。
《追記2》
Twitterのフォロワーさんがこの記事に感想くれたのですが、その感想の“名付けの重要性の例え”がめちゃくちゃ良かったので共有します。
モノの名付けは重要で、赤と黄色の中間色に「オレンジ」という言葉がない文化圏では、オレンジ色は赤か黄色に分類され、強く認識されないということになりますね。
モノは名前を得て、初めて強く認識され始める。
(教養ってのはこういうところでも出るんですね…)(#九条って誰?とか言ってる場合ではない)
勉強しまーす!
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