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富良野へ行ってきた日の記録 1

俺は名古屋で生まれてから、旅行で九州や四国、山陰地方や沖縄石垣奄美諸島へ、大学進学は大阪で、学生時代に石川県や富山県、新潟県などには行っていて、それで五年前に東京へ来てからというもの、考えてみれば東京よりも北へ行ったことがないなあ。と思っていたのですが、去年仕事で福島へ行くことがあり、個人的には「これで自分の中の北日本への確実な一歩が刻まれた。この先少しづつではあるが徐々に北日本を踏破していってやるのだ。よしよし」と思っていたのも束の間、やはり仕事で今度はいきなり北日本をすっ飛ばして北海道へ行くという、桃鉄でいうところの「ぶっとびカード」を使用したような事態に陥ってしまいました。

それもよりにもよって、北海道は富良野市、です。

何がよりにもよって、なのかはわかりませんが、札幌とかじゃなくて? って思いが当時あったんだと思います。もしくは釧路とか。(桃鉄の影響)

だって富良野市といえば、『北の国から』の聖地じゃないですか。俺、北の国からって、一度も観たことがないんですよ。ただの一度も、です。

なので、ドラマに関する記憶は、とんねるずのコントとか、cowcow善しさんのやる物真似とか、そのくらいの知識しか無いわけです。ラーメン食べてるときに「まだ子供が食べてるでしょうが!」とか、狐を見つけたら「ルールルー」とかいうことくらいしか知識がないのです。

そんな人間が富良野に行って、何を楽しめるというのだろうか。行くべきではないのだろうか? とも思いましたが、何も『北の国から』答え合わせツアーに行くわけでは勿論なく、全然関係ない仕事での旅なので、その辺は一切気にしないことにしました。

で、生まれて初めて蝦夷の地へ足を下ろし、旭川空港から、車で富良野市へ移動。

最初は「なんか北海道って言っても、その辺の田舎と変わらないな―」とか思ってたんですが、あれよあれよという間に広大な大地と、見渡す限りのラベンダー畑が開け、「うわー北海道っぽい!」と、即座に掌を返すことに。

富良野市へ到着し、富良野マルシェ内にある「煮干中華 ゆきと花」で、まぜそばを食べる。

ひっくり返るくらい美味しかったです!

富良野では有名なラーメン屋さん「とみ川」の系列店であるこのお店。

その後、「とみ川」にも行くことで分かるんですが、チャーシュー(肉)が凄く美味しいんです! 燻製されてて、香ばしくって、柔らかくて。これは並盛りなのですが、二口くらい食べてからはずっと「大盛りにしとけばよかった。大盛りにするべきだった」と後悔しながら食べていました。

その後、富良野市を北に向かい、ラベンダー畑へ。

こんなところに芳山和子が来たら、タイムリープしまくってしまうぞ! と、興奮してしまいました。

嘘です。本当のところは、少しだけ興奮したのですが、見渡す限り、ラベンダーと、後、遠くの方にしか山がない富良野の風景に、早くも飽きていました。(『北の国から』に何の思い入れもないし)

綺麗だけど、つまらないなあ。

いや、これでも充分、素晴らしい景色だと思うし、人によっては、この場で腰を下ろして、二時間位ボーっとできるほどの絶景じゃないか! という意見もわかるのですよ? わかりますし、確かにこれのちょっと前に同じく仕事で行った山梨とか神奈川とかの山奥の、何ら変哲もない平坦な景色に比べれば充分すぎるほどに魅力に溢れた絶景だと思うのですが、「生まれて初めての北海道で見るのがこれか!」という、俺の本音も汲んでいただきたい。

北海道の景色といえば、どこまでもまっすぐに続く道(寝袋を積んだバイクとかが走ってる)、日本最北端の地(稚内)、と、いうマスコミによる刷り込みが完成されている俺にとって、この景色はあまりにもなんというか、稚内じゃないじゃないか!(稚内じゃないので当たり前)という、気分になってしまったのです。すみません。

更に言うと、『北の国から』を観たことがないため、富良野市内のいろんな景色を見ても、「よくある町の景色の一部」でしかないため、本当に、着いて一時間で、やることないなあ、とか思ってしまいました。

やることないと、お腹すきますよね!

というわけで、晩ごはんは、富良野で有名なカレー屋さん『唯我独尊』へ。

森の中にあるような素敵なたたずまい。

まるでトム・ソーヤーの世界の中にいるみたい……さしずめ俺は、ハックルベリー・フィン?

ということは、この後インジャン・ジョーに命を狙われるのかも?

といったような恐怖感を伴いながら(嘘です)、お店へ突入。

鹿の角が怪しくライトアップされた看板……まるで海外ドラマ『ハンニバル』を彷彿とさせる! まさか、カレーに使われている肉は……?

人肉なわけねーだろ!

お店オリジナルの自家製ソーセージです! 俺はそれを、オムカレーでいただきました!

程よい辛さとまろやかさで、死ぬほど美味しかったです! 皆さん、富良野へ行くことあれば、『唯我独尊』へ行くと良いと思いますよ!

それにしても富良野市はご飯がことごとく美味しくて、昼間から夕方に感じていた、「『北の国から』好き以外が来ても面白くないんじゃないのこの町」というのが、払拭されて凄いと思いました!

それと富良野、外国人観光客がめっちゃ多いんですよ!

右向いても左向いてもアジア系旅行者! でした。

そのことを富良野の方に言ったら、「夏場はアジア系観光客が多くて、冬場はヨーロッパ系観光客が多い」と言われました。

なんか、飛行機代の関係みたいです。後、富良野は、外国の方にしてみれば、程よく落ち着いて、しかも、観光施設が整っている観光地ということで、北海道全体へ行く旅行者の中で、富良野を訪れるのは、向こうの観光ガイドではマストになっているらしい、とのことでした。

続きます。

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