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映画の感想

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2016年7月の記事一覧

『ロスト バケーション』感想 ※ネタバレあり

『ロスト バケーション』感想 ※ネタバレあり

鮫の餌としてロックオンされる映画。

医学生のナンシーは、母親を癌から救うことができず、医学や人を救う、ということに対して根本から疑問を持ってしまう。

人間は所詮、死からはどうやっても逃げることなどできないのだ、と悟ってしまったナンシーは心の洗濯だ! とばかりにスペインへ旅行へ行く。

亡くなった母親が、自分を宿している時に訪れた秘密のビーチで母なる海に身を投じることで、傷を癒そうと考えたのだ。

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『貞子vs伽倻子』 感想

『貞子vs伽倻子』 感想

化け物には化け物をぶつける映画。

前半はしっかりと貞子怖いよ伽倻子怖いよをやっておき、中盤で常盤と玉緒の霊能者コンビが登場してからは一気に漫画になる。

で、最後は白石監督らしくタコみたいなアレがバーンて出てハイ! おしまい!

最高だった!

伽倻子の家で呪いのビデオを見るんだ! て作戦が安藤政信の口から飛び出してきた時、涙出るくらい感動した。
その手があったか!

あと、伽倻子の家に入り

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『日本で一番悪い奴ら』 感想

『日本で一番悪い奴ら』 感想

警察が悪い奴らで、悪いことたくさんするけど、最後はその責任取らない映画。

今、観るべき作品。

大きな目標のために小さいけれど大切なことを踏みにじる人ばかり出てくる。

もちろんそんな人たちは、束の間はお金があって幸福かも知れないが、すぐにそのツケを払うことになり、終いには何も残らない。

綾野剛は根が本当に真面目だったので、真面目に悪いことに手を染めていったのだ。
彼は確かに人が変わるが、根っ

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『クリーピー 偽りの隣人』 感想

『クリーピー 偽りの隣人』 感想

隣人が香川照之なのでマトモなわけがない、って映画。

元刑事の高倉は、犯罪心理学にのめり込むがあまり、既にマトモでいられなくなっている自分に気が付かず、そのせいで警察史上に残る大失態を犯してしまい、大学教授に転職して、引っ越す。

新しい環境のご近所付き合いも大事だもんね、と妻とともに挨拶回りに行くが、ご近所さんは二軒とも変な人で嫌な感じ。

「ご近所付き合いなんてやめようよ」と高倉は言うの

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