『日本で一番悪い奴ら』 感想
警察が悪い奴らで、悪いことたくさんするけど、最後はその責任取らない映画。
今、観るべき作品。
大きな目標のために小さいけれど大切なことを踏みにじる人ばかり出てくる。
もちろんそんな人たちは、束の間はお金があって幸福かも知れないが、すぐにそのツケを払うことになり、終いには何も残らない。
綾野剛は根が本当に真面目だったので、真面目に悪いことに手を染めていったのだ。
彼は確かに人が変わるが、根っこの部分は変わっていない。
だからラストの面会シーンで、あの「希望」を言うことができるのだ。
みんな書いてるけど、綾野剛がタバコが吸えないのに長回しの中、街を歩いているだけでいつしかタバコをすぱすぱ吸うようになるシーンが素晴らしい。
あれで綾野剛がみるみるうちに悪くなっていってるのが一瞬でわかる。
映画観ててほんと良かった! と思える素晴らしい表現。
シャブ漬けになった綾野剛が、『シャイニング』みたいになるとこが好き。
あと、本年度最面白漫画『コオリオニ』もこの事件を題材にしているので、漫画と映画で同じようなシーンが出てくるのも楽しい。
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