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Ep1 初めてのマクドナルド in New York

2001年2月、ニューヨークでの新生活が始まってまだ間もない頃、私はマンハッタンにある英語学校の近くのマクドナルドに初めて足を踏み入れました。日本では何の心配もなく行ける場所ですが、ここでは英語で注文しなければならないというプレッシャーがありました。果たして、自分の拙い英語でちゃんと注文できるのか心配でたまりませんでした。

当時の私は偏食気味だったため、セットメニュー以外に何か野菜を取ろうとレジ上のメニューを見てみると、「cone」という文字が目に入りました。私はそれがとうもろこしの「corn」だと思い込み、セットメニューと一緒にその「コーン」を1つ注文することにしました。

実際に注文してみると、日本と同様にセットメニューの番号を伝えるだけだったので、思っていたよりも簡単に注文ができひと安心することができました。

しかし、安心するのも束の間、注文した品物を受け取りに行った時、私は目を疑いました。待っていた店員がセットメニューと一緒にソフトクリームを片手に持っていたのです。

一瞬、パニックになりましたが、とりあえず受け取って席に向かいました。日本なら「これは私が注文したものではありません」と簡単に言えるのですが、英語に自信がなかった私はきっと自分が何か間違えたのだろうと考え、素直にセットとソフトクリームを受け取りました。

一緒にいた友人も状況を把握できず、普通ではありえない組み合わせ(セットメニューとソフトクリーム)に笑い続けていました。そして、私は仕方なく、セットメニューを食べる前にソフトクリームを食べることにしたのです。

後で分かったことですが、注文した「cone」とは、アメリカでは一般的にソフトクリームのことを指し、コーンの形をしたワッフルコーン(waffle cone)の中にソフトクリームが入っていることから「cone」と呼ぶそうです(soft serveともいう)。つまり、”ソフトクリーム”はアメリカでは通用しない言葉だったのです。

waffle cone

アメリカ生活では数多くの間違いを犯し、さまざまなカルチャーショックを受けましたが、これはその中でもかなり小さく、幸い誰にも迷惑をかけない問題でした。

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