脳疲労とは
皆さんこんにちは。パーソナルトレーナーの吉田です。
前回まで『疲労大国・ニッポン』と題してお送りしてきました。
前回・前々回の記事はこちらからご覧ください↓
今回は「脳疲労とは」と題して、現代人の慢性的な疲労の原因となっている「脳疲労」についてご紹介していきたいと思います。
脳を整えてONとOFFを切り替える自律神経を整える
前回の記事でもご紹介したように、私たちヒトは「活動モード=ON」と「休息モード=OFF」の2つのモードを切り替えて生きています。
しかし、このONとOFFの切り替えのボタンである「自律神経」が乱れてしまっている方が増えています。
具体的には、本来「OFFモード」の副交感神経神経が優位になるべき時間帯も「ONモード」の交感神経が過剰になってしまっているため体が休めず、疲労が取れないのです。
そのため、慢性的な疲れを取るにはまず「自律神経の乱れを整えて、身体がONとOFFを切り替えられるようにする」ことが不可欠。そこで必要なのが「脳疲労を改善すること」です。
「脳疲労」とは
この「脳疲労」は近年注目されているワードの1つ。読んで字の如く「脳が疲れている状態」を指すわけですが、具体的に「脳が疲れている」とはどういう状態かと言いますと、
▪️酸欠状態になっている
▪️感覚情報の不足や偏りで弱っている
▪️栄養不足
以下、詳しく見ていきましょう。
脳が酸欠状態になっている
実は脳は臓器の中でも最も多く酸素を消費する器官です。ヒトの脳は1200~1500gと体重に占める割合は2~2.5%に過ぎませんが、呼吸で取り入れた酸素の25%も消費しています。
呼吸で取り込んだ酸素は血液中のヘモグロビンという物質によって全身に運ばれます。しかし、デスクワークのようにじっと座ったままでは血流が悪くなるため、脳に酸素が行き届きにくくなってしまいます。
また、自律神経が乱れて交感神経が過剰な状態が続くと呼吸が浅くなります。これも脳が酸素不足で疲労する原因の1つです。
感覚情報の不足や偏りで脳が弱っている
感覚情報とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚など感覚を指します。少し専門的な話になりますが、脳は体を動かすことによって得られる三半規管や足裏や関節、筋肉などから送られてくる感覚の刺激によって活性化されます。
しかし、デスクワークの増加や自動車、鉄道などの利用が増えた現代では運動量が減り、脳に必要な感覚情報が不足気味の人が増えています。
また、逆にパソコンやスマートフォンの利用が増えたことで、視覚や聴覚からの情報は過剰になっています。その結果、脳はそれらの情報を処理しきれず、集中力が低下したり、自律神経の乱れを引き起こします。
このような「感覚の不足や偏り」も脳が疲労する原因の1つです。
脳が栄養不足になっている
脳はブドウ糖をエネルギー源としていますが、他にもたんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が欠かせません。
これらの栄養素が不足すると、脳内や脳と筋肉をつなぐ神経伝達物質が作り出せなくなり、疲労や集中力の低下を招いてしまいます。
飽食の時代と呼ばれる現代ですが、
・朝ごはんを食べない
・外食や偏食が多い
・間食が多い
などの影響で、身体に必要な栄養素が不足したり、偏っている人が増えています。これも脳が疲労する大きな原因の1つです。
酸素・感覚・栄養の3つを最適化することが重要
ここまでご紹介した3つの状態のうち、1つでも当てはまる方は脳疲労を起こしていて、慢性的な疲労に陥っている可能性が高いと思われます。
「疲れが取れない」「いつも体がおもだるい」と感じる方は2つ以上は当てはまるのではないでしょうか?
脳疲労を改善し、慢性的な体のおもだるさから脱却するためには、
▪️酸素
▪️感覚
▪️栄養
の『脳の活性化3要素』を最適化することが必要です。
次回は3要素の1つ、「酸素」にまつわる呼吸についてご紹介していきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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