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設計事務所に設計を依頼するとどうなるの?

いきなり設計事務所へといわれても?!

前回は、建物を建てられる際は、意匠事務所へお願いすればよいという事が分かりました。

だけどお願いするなんて言っても、どういうことをするのか、どういう風にこれから進んでいくのかということがわかってないと、すごく不安ですよね。
そこで今回は、意匠事務所へお願いした後はどうなるの?をお話します。

デザイン案をもとに動きだす!

意匠事務所はお施主様の要望をもとに、法律を遵守した図面を作成します。
(図面…構造や設備の大まかな規定をクリアしたもの)

その図面(意匠図)をもとに、構造設計事務所へ構造設計,設備設計事務所へ設備設計を依頼します。

建築の設計はデザイン・構造・設備といったように専門性が高いため、それぞれの分野で分業となっています。
・構造設計事務所
 構造の規基準に則り、木造や鉄骨造、鉄筋コンクリート造の柱や梁のサイズ、鉄筋の本数などを決めます。

・設備設計事務所
 設備の規基準に則り、エアコンのダクトや上下水道管、電気線の位置やサイズ、経路を決めます。また、空調設備や電気設備に必要な能力を決めます。
※法律上、一定規模未満の建物には設備設計事務所の関与は不要となり、意匠設計事務所が設備設計も行います。

構造設計事務所,設備設計事務所は依頼を受けた意匠図から、

『構造設計・設備設計の規準をクリアさせるにはこのような変更が必要です!』

ということを意匠設計事務所へフィードバックします。

次はデザイン案を調整していく!

フィードバックされた内容をもとに、お施主さんの要望と照らし合わせ意匠図を変更します。
場合によってはお施主さんの要望とぶつかりますので、お施主さんとも打合せを行い要望と規基準との妥協点を探り、意匠図を変更します。
変更された意匠図をもとに、構造設計事務所,設備設計事務所は設計の続きを行います。

このやり取りを何度か行い、お施主さんの要望と意匠・構造・設備の規基準をクリアした設計図書(図面や計算書)が出来上がります。

この設計図書をもとに、次の段階(行政チーム編)へ進みます。
行政チーム編は次回へ!(絶賛準備中)

読んでくださって、ありがとうございます。 感謝感激です。