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新潟まで欲しかったお酒を買い付けに行くお話【後編】

※これは「新潟まで欲しかったお酒を買い付けに行くお話【前編】」の続きです。長らく投稿できず申し訳ございませんでした。

朝一にネカフェを出て駅まで歩く

おはようございます。6時に朝食を食べて20分後にネットカフェを飛び出し、徒歩30分とされている道を急ぎ足で歩いています。しんどい…。

昨夜歩いた道のほとんどがアホみたいに暗い土手で、星が綺麗なのを除いては地獄のような時間でした笑。でも1泊1,600円で済んだので良しとしましょう。

これが「アホみたいに暗い土手」

急いだことが功を奏し、乗りたかった列車にもなんとか乗ることができそうです。よかったぁ。

後半戦もよろしくお願いします!!

さて午前中は新潟の有数な観光地・弥彦を観光します。去年の夏Rさんがやってきた時以来の登場です。

(買い付けはまだですか…)

越後屈指の神社とロープウェイ

新潟の朝の電車は学生たちの通学の足です。夏休みが明けたばかりの憂鬱そうな顔がたくさん。こちとらまだ夏休み、大学生って休みすぎですよねぇ。

朝の東三条駅は電車がひっきりなしに発車する

東三条駅から弥彦線に乗り換え、燕三条という争いの火種を通って終点・弥彦駅に到着。降りた客はほんの数人でした。

弥彦駅の駅舎

歩いて10分、越後一の社・弥彦神社に到着しました。大きな赤い鳥居が映えます。

荘厳な雰囲気

境内には宝物殿があり、そこには天照大神を先頭に上皇陛下までの歴代天皇の肖像画がズラーっと並んでありました。僕は日本史が好きなので、歴代天皇は全て言えます。

天智天皇と天武天皇の間に弘文天皇があるのを見て、「もしかして北朝はないパターンか?」と思いました。案の定北朝5代の天皇の姿はなく、後亀山天皇の隣には後小松天皇がおりました。

※弘文天皇がなんだとか、北朝がなんだという話題は長くなるので省略します。

参拝後は神社の裏にそびえる弥彦山に登ります。神社敷地内からは無料の送迎バスが出ており、砂利の坂道を上がってロープウェイの山麓駅にアクセスします。

弥彦山ロープウェイの「やまひこ号」
山頂駅からの眺め

山頂駅からは、越後平野の田園風景を眺めることができます。9月ですので稲穂が実りはじめ、黄金の絨毯が広がっていました。

そして駅を出ると、見えるのは広く青い日本海です!!奥に見えるは最近世界遺産に登録された佐渡島です。

奥の方でボコボコしているのが佐渡島

近くにある売店で「コシヒカリアイス」なるものを頂いて、雄大な景色を眺めます。いやぁ、我ながら大変いいところに来ました。天候にも恵まれ、とても素晴らしい景観を楽しめました♪

なお売店近くには景色をより楽しめる上昇式展望台がありましたが、追加料金がかかるためやめました。今だけ700円という安さだったのですが。

回転しながら上昇する姿はとてもシュール

弥彦は昭和の香り漂う観光地で、まさに我々ストリングス好みの場所でした。新しくできたスポットといえば、駅から徒歩5分のところに見つけた「おもてなし広場」でしょうか?ここでは食事や買い物、足湯が楽しめるそうです。

足湯くらいしようかなと思いましたが、あいにくタオルは駅のロッカーに入れたカバンの中。買うのも惜しかったので諦め、隣にあった手湯で僅かながら温泉を味わいました笑。

今度はちゃんと温泉に入りたいですね。

目当ての日本酒を探せ!!!

さあいよいよ、長きにわたって先延ばしにしていました「目当ての日本酒を探す」という目的を果たしに行きましょう。お酒の名前は覚えていますか?「越後桜38」です。

吉田駅で越後線に乗り換え新潟駅へ。長岡行きとの接続時間を利用してお酒を探します。新潟駅には「ぽんしゅ館」という新潟地酒を幅広く取り扱うお店があります。以前下の記事で紹介しました。

急ぎ足で店をぐるっと一周しましたが、それらしいものはなし。店の人に聞き込みをしようと思ったのですが、列車の時間が近づいたため断念。第1回目の探索は不発に終わりました。

しかし諦めてはいけません。実は、ぽんしゅ館はまだあるのです!!そこへ行くべく、越後湯沢に向かいましょう。

上越国境の付近にまで下ります

長岡駅で上越線に乗り換え、1時間ほどで越後湯沢駅に到着しました。新幹線の改札口からはたくさんのビジネスマンがそぞろ出てきましたが、それもあっという間に旅館の送迎バスへと吸い込まれていきました。

さあ買い付け、というより目的のお酒があるのか探しに行きましょう!!もはやこの旅のテーマは「買い付け」というより「探索」です。もしなかったらどうオトシマエをつけるつもりでしょうか???

酔っ払い人形がお出迎え

「頼むぞ!」と祈り入店。血眼で店内をくまなく探します。


しかし………


ない!!!!!


どこにもない!!!!!!!

なんということか、どこにもないのです。恐る恐る店員さんに酒の写真をみせながら「これって売ってますか?」と聞きましたが、無情にも「注文したこともないし、見たこともない」と言われてしまいました。

無情、というより恐ろしい回答です。「見たこともない」といわれたのですから。え?じゃああの列車にあった酒は夢まぼろしのシロモノだったのか???

皆さん「越後桜38」って文字が見えますか???

一瞬だけそう思ってしまいましたが、公式のホームページにハッキリと書いてある以上幻ではないでしょう。しかし、周辺のどこの店にもない故に幻とも思えてしまいます。一体どこにあるというのか…。

呑んで呑んで呑まれて呑んで

散々に寄り道をしまくった挙句、結局何の成果もあげられなかった。個人的にも記事的にも後味の悪い旅になってしまいました。これにて日本酒買い付けの旅は強制終了でございます。合掌。

しかし、ここで落胆して帰るのはもったいない。以前の記事でぽんしゅ館では利き酒ができるスペースがあると紹介しましたが、越後湯沢の方にも利き酒コーナーがあります。せっかく、というよりやけになったので、いっちょ呑みに参ります。

飲まずして帰れるかぁ!!!

先の「見たことない」店員さんが話してくださったのですが、ぽんしゅ館には「越後桜」という目的の酒のノーマルバージョンはあるそうで、試飲コーナーでもコイン1つで飲めるようになっています。

悔しいのを我慢し、ノーマルバージョンを口に運びます。ゴクリ。


あ!あの味!!あの時のあの味だ!!!


でも………なにかが違うぅぅ!!!

味こそ等しけれど、口当たりの滑らかさはあの酒には敵わない。そこが精米歩合38%との違いか。味には出会えたのに実物には出会えなかった。うう、悔しい!!!

悔しさのままに、どんどんとコイン1枚だけの酒をチョイス。1人あたりコイン5枚なので、しめてMAX5杯の酒を飲みました。探索は完敗、されど新潟に乾杯(は?)。

〆は駅そばの「海苔そば」

トンデモない“オチ”

時は過ぎ行き10月。旅から1ヶ月近くが経ち、「そろそろオチでも書くべか」と思ってなかなか書けずにいました。

ある日、飲み物を買いに大学近くのスーパーに入りました。そこのスーパーは飲み物コーナーの近くにお酒コーナーがあるので、なんの気無しに見て回ることにしました。

さあさあ皆さん、そこで僕が見たものが何かわかりますか?????



?!?!?!

はい、なんとそこにはあの「越後桜38」があったんですねぇ笑。ちなみに新潟に出かける前にはなかったので、そのあとに入荷したものと思われます。

「おいおい、入荷するなら早く言えよ〜!!」

交通費と宿泊費を支払ってまで行った挙句見つからず、最終的には大学近くのスーパーで出会うことになるとは誰が予想したことか!!もちろん、ソッコーで買いました。

で肝心のお味は、、、まだ飲んでません笑。色々あって飲めぬままついに12月を迎えてしまいました。ぐだぐだすぎる…。

酒はお正月のお楽しみにするとして、このあたりで記事を終えたいと思います。長らくお付き合いいただきありがとうございました!!!

《おしまい》

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