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”チームメンバーに「ありがとう」を”約2年、一緒に苦楽を共にした3人がApex世界大会に出場を決めたワケ ~Re1qz編~

みなさんこんにちは!
e-sportsチームNOMURAYA STRIDERZ NAGANO広報担当です!
今回はSTRIDERZ Apex部門が見事日韓1位✨という結果を残し、世界大会に出場することが決定いたしました!🎉
ということで、Apex部門に所属する3名の選手と1名のコーチにここまでの軌跡についてインタビューを行いました。
SNSなどでも語られることのなかった彼らの心境に迫った内容となりますので、ぜひ最後まで読んでみてください!


ー改めて、世界大会出場おめでとうございます!!
早速ではありますが、ここまで本当にたくさんのことを乗り越えてこられたと思います。ここまで来るのに特に努力した点を教えてください。

 自分の役割以上のプレイをする、ということですかね。
自分の課題点として、与えられた役割の中でプレイしてしまうという所がありました。
 例えば、自分がIGL※1を担当していた際は周りを見て指示を出しつつ、自分の思うようにファイトしていましたが、SyanaMuさんがIGLになった際は、IGLのコール任せになってしまい、積極的なファイトが出来ていませんでした。そういう点を克服するために、大きな局面以外においては自分がIGLだと思ってファイトできるように脳を切り替えていく作業を長い間やっていました。あとはメンタルコントロールですね。

ーというと…?
 自分は感情の起伏が激しく、イライラしているような態度が出てしまい、メンバーに当たってしまう場面が多々ありました。それを克服するために練習前に自分に対して、「怒っても意味がない、怒らない」という言葉を言い聞かせてから、練習のDiscordに入るようにしていました。やっぱり自分自身もたった一言でチームが良くない雰囲気になるのが嫌だったので、その時のことを思い出したりして、そうならないよう自己暗示をかけていました。
あとは、練習中にメンバーに対して指摘する際も、嫌な言い方になっていないかはかなり気をつけていましたね。そんなことを続けていた時に一つ気づきがありました。

”勝ちたい”と思わないようにすること


 気持ちが前に行き過ぎたり、”勝つこと”への期待が強すぎると、負けた時の反動がすごいんですよね。どれだけ「勝ちたい!」と思っていてもその気持ちによって実力が変わることってないんです。気持ちの要素ってプレイには邪魔。だから「負けたら負けた時っしょ」位の心意気でプレイするようになりました。そうすると怒る気持ちもなくなってきて、メンタルも一定になってきました。それらを練習の時にトレーニングすることで、大会でも同じメンタルで試合に臨むことができました。

ーこのメンバーでずっと活動をやってきて、このタイミングでそれらが克服できた理由ってなんでしょうか?
 コーチが入ってきてくれたことです。コーチが思っている良い点、課題点が自分と同じ考えであることが多く、理解してくれていたので、任せられるなと思いました。今までは自分やメンバーの課題点を伝える際、キツイ言葉にならないようすりあわせ、調整という作業を行っていました。それがうまくいかなかった時は自分の責任でもあるので、そこに気を取られてしまうことがありました。ですが、コーチがその部分を担ってくれたことで、いい意味で責任を感じることが少なくなり、気持ちが楽になったことで自分の課題克服に集中することができました。逆に言うと、もしコーチがいなかったらCC※2も突破できていなかったと思います。

苦しいという感情に意味はない


-では世界大会が決まるまで逆に苦しかったこと、辛かったことを教えてください。
 プロリーグから落ちてしまい、CCから始めることになったのはしんどかったですね。
正直「無理じゃね?」って思いました。何もかもがボロボロだったんで…。今までプロリーグに2回進出できたのもまぐれだなって思うようになりました。
-そう感じた中で逆転できたのはなぜですか?
 だからやっぱりそこは「なるようになるっしょ精神」です。苦しいと思った所で何も変わらないです。最悪チームが解散したとしても、LFT※3に出して、また新しいチームで一からやれたらいいや、なんとかなるって思うようにしました。元々自分のタイプ的に、「自分のせいで…」と責めるようなことはしないです。ここまで努力してきたから、自分が下手だとは思わないし、実力が足りなすぎるというわけでもないと思っています。根拠のない自信ではあるんですけど…(笑)

自分を理解してくれるメンバー、チームはここ以外ない


-SNSで「2年も一緒にやってきたチーム」ということで話題になっていましたが、そんなチームメンバーに伝えたいことはありますか?
『ありがとう』ですね。Noxiさん、SyanaMuさん共にめっちゃ感謝しているんですけど、特にこのメンバーを集めてきて、2年間チームを引っ張って、IGLとしてまとめてくれたSyanaMuさんにはかなり重責がかかっていたと思います。ここまでよくやり遂げてくれて純粋にすごいです。
-そんな皆さんがこの2年の中で、このチームじゃやっていけない、と思った瞬間はありますか?
 コーチが入るまで「このチームじゃ無理だ」って7、8回位思いましたね…。でも、今以上に自分を理解してくれているメンバーはいないし、人脈もないので抜ける大きなメリットがないかなと。あと、チームとしての練習の縛りがたくさんあるわけでもなく、自分のやりたくないことはやらずに済むので、とにかく居心地が良い。何よりこのチームで成果が出た時は楽しいですしね。
 だから有名なプロチームに誘われたとしても行かないと思います。やっぱりそういう所って厳しいですし、今までよりうまくいく保障もない。あと、今のメンバーのことは裏切りたくないし。
SyanaMuさんもNoxiさんも人間性が良いので、プレイがうまくいかなかったとしても、人として2人をリスペクトしているので、2人を嫌うようなことは起きたことがないし、起きない。チーム内での仲違いってよくあるとは思うんですけど、リスペクトがあれば話し合えば分かるんじゃないかなって。リスペクトがあるからこそ、相手に何を言われても改善してほしくて言っていることだと理解できると思います。

大事なのは『仲間と継続』


-最後に、これからプロを目指す未来の選手たちへメッセージをお願いします!
 仲間を大事にしてください。そしてやり続けてください。この2つさえ守れば、相当実力不足、センスがない、というのがない限り、成功できます!特に最近いろんな所でチームの不和が話題になっていますが、同じチームのメンバーなんだから最低限、リスペクトと礼儀は持ちましょう。あと「スクリム面倒くさい」「研究やりたくない」など思うことってあると思うんですけど、好きならできるはずです。やり続けていれば必ず結果がついてきます。

Re1qz 
X:https://x.com/Re1qz1
2013年頃からCall of Dutyを始め、FPSにハマる。Apexはシーズン初期からプレイ。
2016年にSTRIDERZ Apex部門のSyanaMuと出会い、e-sportsの世界へ。
Nebula e-Sports、Next Esportsを経て現在に至る。
サブIGL、攻めた積極的なファイトが特徴。

※1 IGL:「In game leader(インゲームリーダー)」の略称であり、チーム内における司令塔のようなポジション。
※2 CC:Apex Legends Global Series Challenger Circuitの略称。プロリーグに進めなかったチームや、プロリーグに挑戦するチームが参加するオープン予選。
※3 LFT:Looking For Teamの略称。「所属するチームを探しています」ということを意味する。


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