教育とは、人々が知らないことを教えるのではなく、実例によって道を拓いてやる不断の困難な仕事である。
素晴らしい映画を観ましたのでそのご紹介をいたしましょう。
私は、映画は長年テレビの世界にいたことから、どことなく作り手目線になってしまい、楽しめなかったのです。
それが、しばらく離れていると徐々に作品に入り込んでいる自分に気づき、テレビはもうつまらないから捨てておりますし、
ここ数年は、ひたすら何かを読むという生活ですので、映画を観るという事はとても心地いいので気に入っております。
それでは本題。
ネタバレさせるので、先に映画観てからまた戻ってきてくれたら嬉しいです。
観ない方はこのままどうぞ。
フランス映画で、「奇跡の教室 受け継ぐものたちへ」という作品です。
日本でも学校教育は問題となっていますが、舞台であるフランスの学校もまあひどいもの。
江戸時代は学ぶことについては寺子屋などではしきたりがあり、武道のように礼に始まり礼に終わる習慣があったと聞いて、とても素晴らしいと感じました。
これオススメです。
話を戻すと、前半は荒れて手がつけられないということを嫌という程見せつけてくれる。
学校の中でも指折りの悪のクラスなのだが、担任の先生が成績とは関係ない奇策を思いつきます。
それは、ある課題をクラスで研究し、全国大会のような場で発表するというもの。
テーマはアウシュヴィッツ収容所に送られる、自分たちと同じような若者について。
初めは、協調性のないクラスなので、同じ課題について複数が同じように調べていて、どっちが上と大もめに揉めます。
しかも、このコンクールの参加は自由参加なので、脱落者も出てきます。
そんな中、アウシュヴィッツに送られた当時15歳だった男性から生々しい体験を聞かされ、生徒たちの枯れた心を掴むのです。
なぜだ?どうしてだ?
この生徒たちはアウシュヴィッツもユダヤもナチスもよく分かっていないレベルなのです。
それが、動画を見たり、本を調べたり、生徒同士も学んだことを共有しあったり変化してきます。
ここで、この先生が言った言葉が素晴らしいのでご紹介します。
歴史は学ぶものではない理解するもの
ガツーンとやられる一言でした。
ワタクシも意味のない勉強は大嫌いでして、全く勉強しなかったのですが、興味を抱くと、どうなっているのだろうと調べたくなるものです。
むしろ大人になってから勉強しているタイプ。
学校もこんな先生がいたらどれだけ良かっただろうと想像してしまいます。
そして、映画の話はクライマックスになり、歴史を理解する学びを得た元悪の高校生のクラスはなんと最優秀賞に選ばれてしまう。
これは実話というから深いと感じ、このようにご紹介させていただいている次第。
人というのは、アリストテレスも言ってますように、人というものは生まれながらに知ることを欲しているのは確かだと思います。
人間はデフォルトでは知りたいと思っているので、あとはどのようにその欲求の波に乗せてやるかだとワタクシは思います。
最後にイギリスの思想家ジョンラスキンの言葉を皆様と味わいたいと思います。
教育とは、人々が知らないことを教えるのではなく、実例によって道を拓いてやる不断の困難な仕事である。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
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池上さんの話は分かりやすいですよね。
意味もなく誰も学びたがらないものです。
学びたくなるように導くのが大人の役割でしょう。
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