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旅の記録、エッセイなど。猫とことばと暮らしてます。

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    世界各国を旅して回ったヤマネコ的備忘録。

最近の記事

「きっと良い奥さんになるね」と言ってしまったあの頃の私へ

これは私自身のジェンダーについての、取りかえしのつかない失敗談のはなし。 * 私はこれまでいくつかの、多くはないにせよいくつかの性差による偏見や役割を押しつけられてきた。 学生のころ、運転免許を取ることにした私に、母はこう言った。「男の子だからマニュアルを取らないとね」。私はなにも疑問を抱くことなく、ドライビングスクールの申込書の欄に、「AT(オートマ)車」ではなく「MT(マニュアル)車」にチェックをいれていた。ちなみに今日、免許を取って長い年月も経つが、スクールを卒業

    • 【海外電車事情】席を譲る?譲らない?チリ・サンティアゴ編

      私は海外の駅や電車が大好きだ。外国語で書かれた広告に「これはなにを言いたいんだろう?」と想像をめぐらせたり、駅のホームで並ぶという習慣がない(というか並ぶ気がさらさらない)人々を見て、いったいどうやって乗り降りするのだろう・・・と興味津々に見つめてみたり。 電車に乗れば、車窓から流れる異国の風景にこころ踊る。けれど、とくに気になるのはその地で暮らす人々の人間模様だ。日本ではしんと静まり返っているが、欧米なんかではストリート・ミュージシャンが乗車してきて突然コンサートが始まっ

      • チリ人にカミングアウトしたらこうなった

        突然ですが、私はゲイです。 これ、書いてみて思ったのですが、なんだかすごいパワーワードですね。『突然ですが、』からつづく言葉として『ゲイ』だなんて、そりゃ突然すぎる。『吾輩は猫である』的な違和感と奥ゆかしさを感じさせる(かもしれない)。 ただ今回お話したいのは、吾輩はゲイである、ということではありません。日頃から旅について話すのが好きな私が経験した、ちょっぴり刺激的でこころ揺さぶられた、愛に生きるチリ人たちとの出会いです。 日本でのカミングアウトは難しい本題にはいる前に

        • 船の上のドーラおばさん【スペイン-モロッコ編】

          休みを見つけてはふらーっとどこかに出かけたり、世の中の猫たちと戯れたり。そんな私の旅についての記録です。 学生時代から海外を放浪するのが好きで、ヨーロッパやアジア、南米など放浪していました。コロナ期間で海外もだいぶご無沙汰でしたが、そろそろ再開させたいなーと思ってます。 ジャパニーズ・シャイボーイさて本題に入るまえに・・・。私は典型的なジャパニーズ・シャイボーイです。仕事のときは割り切って図太くやっていけるのですが、普段の生活だとそうはいきません。 今でもよく覚えている

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