なぜリーダーの給料が高いのか

一般的にリーダーとかディレクターとかプロデューサーと呼ばれる人達は、たくさんお給料が貰えます。
上に立たなくても、凄い技術や能力でゲームの完成度をものすごく高めることができる人もいます…が、こういう人が高い給料を貰うには結構な壁があります。
どっちもゲームに欠かせない凄い人だと思いますが、どうして差がつくのでしょうか?

ひとつはリーダーは明示的に責任を負っているというところがあります。売れる/売れない、面白い/面白くない、間に合う/間に合わないの責任を負って、色んな判断を求められます。

もうひとつはチームの成果を見られるという部分ですね。100人のチームを率いて良いゲームを作ってたくさん売れたら、ディレクターはその100人分の成果で判断されます。
プランナーが20人いたらプランナーのリーダーは20人分の成果で判断されます。
担当者は自分が担当した1人分の成果になります。担当者の成果はリーダーの成果であり、ディレクターの成果でもあるんですよね。

そして、それよりも重要な評価軸が、お金なんですよね。株式会社は株主のモノって話があると思いますが、要するに「お金を出す人が一番エライ」、次に「お金を引っ張ってきた人がエライ」、最後は「お金を使う人=開発者」なんですよね。株主のお金を預かる社長が一番、社長からお金を引っ張ってきたプロデューサーが2番、最後にディレクター以下開発者となります。
世間的に認知されてる有名クリエイターの人はこれを覆して、2番目にエライディレクターになれます。でも2番です。1番になりたいなら社長を目指しましょう。

最後は極端なことを書きましたが、リーダーやディレクターがなぜ給料が高いかの考え方はこんな感じです。なので給料を上げたければリーダーになるのが基本的なキャリアパスでそれ以外の選択肢はあまり無い感じですね。多分どの業種も基本的には同じだと思います。
単純な作業員は採用しません。作業員は外部に委託できるからです。会社が欲しいのは未来のリーダー候補です。

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