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【Netflix】「誰が」「どうやって」じゃない。問題は「いつ」だ:DARK
\初めての、ドイツドラマ!/
前々から気になっていたドイツ産のドラマ、"DARK"を最近とうとう見始めました。
シーズン1を見始めて、慄きましたね。
「ドイツ、やべぇな!」って。
というのもこのドラマ、回を重ねるごとに、1話の重みが半端ないんです。
そして、内容がどんどん濃厚になっていって、奥行きが果てしないです。
舞台はドイツの片田舎の町「ヴィンデン」。
周りを森に囲まれた小さな町で、目印は町はずれの森に佇む原子力発電所。
そんな田舎町では少し前に、男の子の失踪事件がありました。
その男の子が、森の洞窟の近くに、クスリを隠しているという情報が出回り、5人の男女がそれを見つけに夜の森へ入っていくところから物語が動き始めます。
いななく森の洞窟。
明滅する光たち。
逃げた先で4人になってしまった彼ら。
このいなくなった子を探っていくと、様々な秘密や事象が繋がっていき、森の中に巣くう闇のような人間関係と人々の繋がりが浮き出てきます。
とあるブロガーさんが
「まるでバッハの超絶的に込み入った多重フーガをビジュアルにしたような、そんな圧倒的なたたずまい」
とこのドラマを現していましたが、まさにその通りなんです。
入り組んだバロック音楽でした。
正直このドラマ、見始めた時は、学校の雰囲気や町の周りの環境などが、とても「ストレンジャーシングス」と似ており、そういう感じのドラマかなと思っていました。ま、違うのはせいぜいちょっとしたプロットラインと、言語くらいかしらねって感じ。
簡単に言うと、舐めてました(ごめんなさい)。
見進めていくとわかるのですが、ストレンジャーシングスのモンスター系とは異なり、ダークは時間軸が関係してくるストーリー展開です。
そして何より、全体を通して暗く湿って悲しい!
「The OA」もなかなかに切なく悲しい場面も多かったですが、両者は感動するシーンを織り交ぜて展開していました。
ダークはそんなに甘くない。
こんなに純粋に「悲しい」と「なぜ?」しか続かないドラマは、初めてです・・・。
偏見ではないのですが、このどん底に近い部分をずっと飛行していくストーリー展開は、ドイツ人らしいと思わずにはいられません。
そして合理主義で几帳面な職人肌が伺える脚本。
わたしの中のドイツ人イメージがそのままこのドラマを作ったような印象でした。偏見ではない、賛辞です。
刮目していても、字幕を追うことによって零れていってしまっている情報もある気がする・・・。
それでも、オープニングが結構好きなので、毎回見ているのですが、話が進むごとに、オープニングの万華鏡画像がどこのシーンなのかがわかってくるのは面白いです。
このドラマは、アメリカ製のドラマとは完全に異なるテンションできているので、恐らく好き嫌いは分かれてしまうかと思います。
それでも、脚本や演出、役者さんの演技は、抜きんでており、SFのタイムトラベルジャンルだったら、きっといつか金字塔になれるんじゃないかしら。
1話1話噛みしめて、考察しながら見るのがおすすめです。
第一印象を忘れないように、備忘録を綴っておこうかしら。
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