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ミーハーな母の母の日

うちの母は乳がんからの骨転移で、なかなかな、がん患者である。

母の日に何を書いているんだ、という話しなのですが、事実です。

そして追い討ちをかけるように、統合失調症でもある。

いや、順番的には、追い討ちをかけたのは、がんなんですけどもね。

うつ病からの統合失調症診断でした。しかも最近。
そしてがんも最近。
ちなみに母はミーハーなので、去年の夏に、インフルエンザに罹患するという流行の先取りも行っています。
が、さすがに今、巷で流行っているウィルスには感染していません。
そこまでアンテナ伸ばしてなくてよかったー。

そんな心身ともに波乱万丈な母ですが、わたし自身、最近になるまで、母とはうまく付き合えませんでした。
距離が近すぎると、お互いダメになるようでした。

もともとうつ病になってから、母とうまく付き合えなくなってしまいました。
今思えば、「母とうまく付き合えない」のではなくて「母から逃げていた」だけでした。それを認めるのに十数年かかりました。

今は逃げずに向き合えているのか、というとそういう訳ではありません。

わたし自身も自分のことで日々手一杯です。
だから、精神的に不安定になった母が、寄りかかってくる時は、正直辛いです。だから、今でも距離をとってしまいます。
それを母もわかっているから、本当に辛いんだろうなと思う時だけ寄りかかってきます。けれど、それでもわたしは逃げ腰になってしまいます。

そんな自分が嫌になるので、母と接する時はちゃんと一呼吸置いて、冷静になってから側へ歩み寄ります。

常々逃げてきたので、母が寄りかかり始めると反射的に「逃げ」の体制に入ってしまうのが癖になっているのだと気づいたのも、最近でした。

様々なことに気づき始めたのはここ数年でした。

その気づきとともに、離れて暮らす分、母の日近辺には毎年花を送るようにもなりました。
だいたい、母の日を過ぎますけれども...。

母の誕生日も4月の上旬なので、花の他に何かしらを一緒に送ることもあります。
今年はこんな状況なので、ドライフワラーのみになりましたが。


母よ、それ、さすタイプじゃなくて、吊るすタイプ。

吊るすんだよ、とラインをしたら、「あはは!」と絵文字付きで返ってきました。ひょうきんだな。

わたしは常々「結婚する気はさらさらない」と両親や友人にも公言しています。
そして母はそれに「その方がありがたい」と答えてくれました。

「ほら、わたし、気ぃ使いじゃない。相手家族に気を使うの疲れちゃうから、そう言ってくれてるのが逆にありがたいのよね」

今年は鎌倉の海から近い素朴なホテルに連れて行こうかと思っていたけれど、どうなるかな。

母の好きな綺麗な海へ、近々連れていけたら良いなと思っています。

おしまい

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