【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5 「今から数年後・・・」 第6章 (No.0073)



 新しい政府が出来る直前まで、世の中は都市をハイテク化させる「スマートシティ」や「スーパーシティ」なる巨大都市計画を進めていました。
しかし自民党が壊滅し新しい政府が出来た事でこの計画は全て消え去りました。


新しい政府も新たな都市計画を作る為に人を集め話し合いました。
その時、過去に練られていたこのスーパーシティ計画書を見つけ確認したところ、これがとんでもない悪なる都市計画である事が判りました。
スマートだスーパーだと偉そうな言葉でつくろっていますが、これは人々を完全に奴隷化する為の都市計画だったのです。

立派な技術も理論もITも文化も、全部人々を家畜化し、奴隷にする為に使われる悪魔の計画がスマートシティやスーパーシティ計画だったのです。

新しい政府は、この悪魔の計画を進めたり開発したり、これで利益を得ていたり得る予定で関わった人間を全て逮捕しました。関わった企業や団体に天文学的な罰金を科しました。それで全て崩壊しました。
逮捕された人達は全員死んでしまいました。


新しい政府は新たな都市計画を練る際に、この悪魔の計画を反面教師として使いました。

新しい政府もハイテク化した都市計画を考えていたのですが、この悪魔の計画を知ることで、より良い都市計画のプランが浮かんだのです。

過去の悪なる政府たちは、都市をハイテク化し賢くすることで人々を家畜にし奴隷とするアイデアを実行していました。

しかし新しい政府は逆で、人々を賢くすれば良いことに気づいたのです。
都市を賢くする必要なんて無いことに気づいたのでした。

都市は人が生活し利用するものですから、人々が主役です。
その利用する人々が賢くなれば、街も都市も賢くなるのです。
この大切な事に気づいた新しい政府は、このアイデアを実現するための方法を考えました。

そして、そのためには人々の知性を高め、心を清める事が絶対必要であるとわかりました。

そうして新しい政府は真実を人々に伝えることをはじめました。

新しい政府は、人々を最も賢く正しくする方法が、真実を伝える事であると確信したのです。
そして、ウソがその真実や正しさ、賢さを破壊し捻じ曲げることであると気づいたのです。

新しい政府は、嘘偽りを大罪としました。
ですから大変な数の政治関係者やマスコミ関係者が逮捕されました。
莫大な罰金を科せられ全員がウソで貯めこんだ財産を失い借金と背負い、牢獄で死んでしまいました。

新しい政府は、全ての市民に真実を学ばせ伝えました。
今まで正しさや真実に飢えていた人々は老若男女問わず、心から感激し喜びました。


新しい政府の目指すべき都市は、人々が幸福感で満たされ、どんな時でも安らぎが得られ決して悪に染まらず、きちんと誰もが生きていける世界でした。

その理想を実現させる為には、何よりも人々の賢い知性や清らかな心が必要でした。
確かにこれには時間が掛かることですが、しかしやる価値があると確信し、新しい政府はブレる事無くこの素晴らしい計画、本当のスマートな都市計画を実行し続けました。


【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5

「今から数年後・・・」 第6章 (No.0073)


第7章につづく



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