【シンプル・プラン】シリーズ 第4回 「塩水発電LEDランタンを分解してみた」 その3 最後 (No.0249)
前回の続き
裏側を切る。
白いペンキが皮のように剥がれているのが分かる。
格子状の素材がやはり本体と違うのが分かる。
実際このパーツはかなり硬い。
黒いシートを深く挟み込んでいるようだ。
格子状のパーツを取り外し黒いシートだけを取り出す。
この時点で赤銅色の線が見える。
こうしてシートを確認すると、格子がついていた部分と
そうでない部分でツヤが違う。
露出している部分にはニスのようなものが塗られていたのだろうか。
照りがある。
こうするとよく分かる。
このシートの内部には細い銅線が張り巡らされている。
つまりこの銅線が、貧弱な金属板に接続され、それが赤いリード線に
繋がっているのだ。そしてこのシート自体は、恐らくは銅線で出来た網に炭素のパウダーのようなものが押し付けられて圧力を掛けシート状にされているのだろう。不織布と同じ作り方だと思う。そしてそこに薄いコーティングとしてまとめる意味でニスのようなものが塗布され、最後に格子状のパーツで挟み込んだのだ。
裏面は電子と関係ないので水漏れ耐久性を鑑みて厚手の白いペンキで加工したのだろう。
炭素繊維シートを破いてみる。
かなり薄くて柔らかい。
簡単に破れる。
魚の骨のように張り巡らされた銅線が見える。
これでよくわかった。
やはり網のように銅線が仕込まれている。
・ここまで分解してようやく大体の全容が分かる。
やはり当初の想定通り、最大のミソはマグネシウム棒の接続部分と炭素繊維シートの部分だった。
ここはつまり、スタートとゴールだ。この部分の構造がとてもよくわかった。
しかし、こうしてみてもとてもシンプルな製品なところが面白い。
とてもシンプルで明快な作りだ。
正直ちょっと感動してしまった。
これほどにシンプルであっても、あれだけ長時間に渡って安定してLEDライトを
点灯させることが出来るのだ。
こうして分解したり実験したりしなければ、そんなこと知る事は無かった。
やっぱし何でもやってみる事は大切だと痛感する。
【シンプル・プラン】シリーズ 第4回
「塩水発電LEDランタンを分解してみた」その3 最後 (No.0249)
おわり
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